土曜日は、夫のバンドメンバーと飲み会。
なぜ私が参加しているかというと、元々は私と夫とホンちゃんの3人で会う予定だったのだが、
他のメンバーにも声をかけようということになり、結果的には私がバンドの中に入り込んでいるような、変な感じになってしまった。
ホンちゃんと会う予定だったのは、あるものをもらうため。
これだ。
ピンクが私の、ブラウンが夫の。
革細工をやっているホンちゃんが作ってプレゼントしてくれたのだった。
(1カバー=1ビールでお支払いしましたが)
文庫本サイズ。
いい感じだ。これから愛用するつもりでいる。
留めるボタンをお花にしてくれたりと、細やかな工夫も嬉しい。
大切に使わせてもらおうと思う
他のメンバーに会うのも久しぶりだった。
特にドラムのサイトウちゃんと会うのは1年半ぶり。彼は結核で4ヶ月も入院していたのだった。
一時は本当にどうなることかと心配したが、今は日常生活ができるくらいには快復している。まだ昔と同じように無理はできないそうだが。
体重も20キロくらい減ったと言っていた。かなり痩せていた。
話の中で印象的だったのは、入院中、どん底まで行ったときのこと。
「もう無理かな……」と本気で死を覚悟してたほど容態が悪いときは、欲望の欠片もなく、心が本当に「無」の状態になるらしい。
それが、口に物が入れられるようになると、食べたくなり、
もぞもぞと動けるようになると、動き回りたくなり、
歩けるようになると、もっと歩きたくなり・・・
そうやって、いったん「無」の状態になった心が、1つ1つ欲望を取り戻していくのがリアルにわかって気持ちが悪かったという。
人間とは、本当に欲望の塊というか、欲というものと切り離すことはできないのだなと思った。
常に何らかの「欲」がある状態だから、その感じが私には実感としてわからない。
きっとサイトウちゃんくらい病気をした人にしかない感情なんだろうな・・・
そういう自分の知らない世界は聞いていて面白かった。
今は昼間はバイトして、夜間の学校に通って、リハビリなどをする理学療法士のような資格をとるらしい。
ずっと営業マンとしてバリバリやっていた人なので意外だったが、病院のベッドの中でいろんな変化があったのだろうなと思った。
他のメンバーは、職を変えて新たなことにチャレンジしようとしている人が2人。
もう一人は会社の中で困難な仕事を任され、わくわくしていたが。
昨年から今年にかけて、夫の友達はみんななんだか調子が悪かった。精神的にも体も、環境も。
みんなで「30歳ってそういう年なんかなと思った」というようなことを話していた。
それを聞いて、自分が30歳の頃って何をしていたかなと思い返した。
30歳の春。
ちょうど4年半住んだ上新庄のマンションを引き払って、この町へ帰って来た年だ。
北向きの寒くて古い2DKのマンションに暮らし始めた。
冬は凍えそうだったけれど、窓を開ければ山と田んぼしかなく、ただそれだけで嬉しかった。
やっと帰って来たんだなと思ったし、ここでなら何があっても大丈夫だと思えた。
夫とはまだ出逢っていない。33歳の春に出逢う。
この、夫と出逢うまでの3年間は、自分にとって人生で一番辛い時期だったかもしれない。
だけど、本当の意味で自分を変えられた時期でもあった。
がむしゃらに生きた20代。
成長の30代。
果たして40代は?と考えたとき、「完成の40代」にしたいなと思った。
何か1つの完成を見たい。
30歳の夫の友達を見ていて、たった10年の違いではあるけれど、仕事に関しても多少のジェネレーションギャップを感じた。
なんというのか・・・私たちの時代より感覚がのんびりしているのかなぁ。
のんびりというのともまた違うか・・・。
それだけ「選択できる世の中」になったということなのかもしれない。
まだ私たちの世代にはもう少し強く残っていた「終身雇用」の感覚もすでにないし。
とりあえず、30代のうちには何らかの決着がつくだろう。
それがみんなにとって、光のある、良い決着であればいいと、心から願った。
バンドメンバーはみんな(来ていなかった1名も含めて)とても魅力ある人たちだから。
何より、部外者の私が中に入り込んでいても、嫌な顔ひとつせず、気さくに話してくれることが嬉しい。
10歳も年上の女が入り込んできてやりにくいだろうに、そういうところを一切感じさせない。
本当にありがたい。
ビール飲んで、ワイン3本開けて、楽しい夜だった。
なぜ私が参加しているかというと、元々は私と夫とホンちゃんの3人で会う予定だったのだが、
他のメンバーにも声をかけようということになり、結果的には私がバンドの中に入り込んでいるような、変な感じになってしまった。
ホンちゃんと会う予定だったのは、あるものをもらうため。
これだ。
ピンクが私の、ブラウンが夫の。
革細工をやっているホンちゃんが作ってプレゼントしてくれたのだった。
(1カバー=1ビールでお支払いしましたが)
文庫本サイズ。
いい感じだ。これから愛用するつもりでいる。
留めるボタンをお花にしてくれたりと、細やかな工夫も嬉しい。
大切に使わせてもらおうと思う
他のメンバーに会うのも久しぶりだった。
特にドラムのサイトウちゃんと会うのは1年半ぶり。彼は結核で4ヶ月も入院していたのだった。
一時は本当にどうなることかと心配したが、今は日常生活ができるくらいには快復している。まだ昔と同じように無理はできないそうだが。
体重も20キロくらい減ったと言っていた。かなり痩せていた。
話の中で印象的だったのは、入院中、どん底まで行ったときのこと。
「もう無理かな……」と本気で死を覚悟してたほど容態が悪いときは、欲望の欠片もなく、心が本当に「無」の状態になるらしい。
それが、口に物が入れられるようになると、食べたくなり、
もぞもぞと動けるようになると、動き回りたくなり、
歩けるようになると、もっと歩きたくなり・・・
そうやって、いったん「無」の状態になった心が、1つ1つ欲望を取り戻していくのがリアルにわかって気持ちが悪かったという。
人間とは、本当に欲望の塊というか、欲というものと切り離すことはできないのだなと思った。
常に何らかの「欲」がある状態だから、その感じが私には実感としてわからない。
きっとサイトウちゃんくらい病気をした人にしかない感情なんだろうな・・・
そういう自分の知らない世界は聞いていて面白かった。
今は昼間はバイトして、夜間の学校に通って、リハビリなどをする理学療法士のような資格をとるらしい。
ずっと営業マンとしてバリバリやっていた人なので意外だったが、病院のベッドの中でいろんな変化があったのだろうなと思った。
他のメンバーは、職を変えて新たなことにチャレンジしようとしている人が2人。
もう一人は会社の中で困難な仕事を任され、わくわくしていたが。
昨年から今年にかけて、夫の友達はみんななんだか調子が悪かった。精神的にも体も、環境も。
みんなで「30歳ってそういう年なんかなと思った」というようなことを話していた。
それを聞いて、自分が30歳の頃って何をしていたかなと思い返した。
30歳の春。
ちょうど4年半住んだ上新庄のマンションを引き払って、この町へ帰って来た年だ。
北向きの寒くて古い2DKのマンションに暮らし始めた。
冬は凍えそうだったけれど、窓を開ければ山と田んぼしかなく、ただそれだけで嬉しかった。
やっと帰って来たんだなと思ったし、ここでなら何があっても大丈夫だと思えた。
夫とはまだ出逢っていない。33歳の春に出逢う。
この、夫と出逢うまでの3年間は、自分にとって人生で一番辛い時期だったかもしれない。
だけど、本当の意味で自分を変えられた時期でもあった。
がむしゃらに生きた20代。
成長の30代。
果たして40代は?と考えたとき、「完成の40代」にしたいなと思った。
何か1つの完成を見たい。
30歳の夫の友達を見ていて、たった10年の違いではあるけれど、仕事に関しても多少のジェネレーションギャップを感じた。
なんというのか・・・私たちの時代より感覚がのんびりしているのかなぁ。
のんびりというのともまた違うか・・・。
それだけ「選択できる世の中」になったということなのかもしれない。
まだ私たちの世代にはもう少し強く残っていた「終身雇用」の感覚もすでにないし。
とりあえず、30代のうちには何らかの決着がつくだろう。
それがみんなにとって、光のある、良い決着であればいいと、心から願った。
バンドメンバーはみんな(来ていなかった1名も含めて)とても魅力ある人たちだから。
何より、部外者の私が中に入り込んでいても、嫌な顔ひとつせず、気さくに話してくれることが嬉しい。
10歳も年上の女が入り込んできてやりにくいだろうに、そういうところを一切感じさせない。
本当にありがたい。
ビール飲んで、ワイン3本開けて、楽しい夜だった。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます