月と歩いた。

月の満ち欠けのように、毎日ぼちぼちと歩く私。
明日はもう少し、先へ。

ワーケーションと、室生寺と。

2021-09-01 | キャンプ
月末は少しだけ仕事をしたが、基本的には暇だった。
もうこの業界から干されたのかと思う。それくらい暇人だ。

最近は家で「ご隠居様」と呼ばれている。
ご隠居生活は70歳くらいからでいいんだけどなぁと思う。
細々とした仕事をこなすほかは、「掃除」「読書」「執筆(プライベート)」が時間潰しの3本柱。
もし80歳まで生きられたら、あと30年も隠居生活?!と思い、ぞっとする。
パートにでも出たいが、書くことしか能がない、高齢の社会不適合者を雇ってくれるところがあるのだろうか。
友達とも「つぶしが利かない」と話した。

火曜・水曜は天気がよかったので、奈良のキャンプ場でワーケーション。
車で行って、誰もいないキャンプ場で夫と二人。感染しようもない。



タープの下にいればとても涼しく、風が心地よかった。
空も青いし、緑はきれいだし、座っているだけでリフレッシュ。

夫がスパニッシュオムレツを作ってくれた。


徒歩1分のところに温泉施設があり、泉質がとてもよかったのでお肌すべすべになった。
癒される・・・

朝はホットサンドとハーブティー。


水曜は夫が有休をとってくれていたので、テントを撤収してから近くの室生寺へ行った。
ずっと行きたかったお寺だ。
石楠花が有名だが、今は時季ではなかったのが残念。
山寺なので「拝観」ではなく「入山」料金を払う。



奈良時代に建立された修験道の寺なので、山の中にお堂が点在している。
とにかくずっと「上り」のため、すべて拝観してまわるのが大変だった。

五重塔


この五重塔の先に奥之院があるのだが、非常に険しく急な石段が続く。
でも、今回はどうしても奥之院まで行きたかった。



汗だくになりながらひたすら石段を上って、ようやくたどり着いた。
1週間前に腰を痛めて、それからずっと立ったり座ったりもやっとだったのに、不思議なことに健康な人でもきつい石段をすべて上り切った。
気づいたら、腰の痛みもなくなっていた。
やはり運動不足が原因だったんだなと思う。しっかり体を動かしてやったら、リセットされたみたいだ。

おみくじを引いたら、私は「吉」だったが、夫は「凶」だった。
それもこのおみくじが、旧仮名遣いで書かれているような、なんとも古めかしいおみくじで、今の時代にはそぐわないような、恐ろしいことがストレートに書いてある。
たとえば「生き死に十に八九は生きたり」みたいなことだ。
私は「八九は生きたり」だったのでホッとした。私みたいな病気持ちが「凶」だったらシャレにならん。
夫は顔面蒼白になり、「見せて」と頼んでも「見ないほうがいい。本当に怖いから」と言って、さっさとくくりつけてしまった。
それからずっとへこんでいて可哀想だった。
最近のおみくじは占い感覚で、わりと優しいことしか書いていないし、「凶」を入れていないところもあると聞くが、こんな恐ろしいおみくじがまだあったか。さすが修験道の寺だ。厳しい!
しかし、高齢者も来るだろうし、もうちょっと優しくしてほしいものだ。

気を取り直して、宝物殿で仏様を拝む。
国宝の釈迦如来坐像や十一面観音菩薩立像が美しく、素晴らしかった。上品で優しいお顔にホッと癒される。
十二神将立像も表情豊かで、いつまでも見ていたいほど。

そういえば、お寺に来て仏像に掌を合わせるのも久しぶりだなぁと思った。(また「久しぶり」だ)
一体いつから来ていないのだろう。
昔はお寺巡りが趣味の1つで、あちこち行っていたのに。

奈良の古刹はどこも仏像が素晴らしく、見ているだけで心が落ち着く。
コロナがもう少し落ち着いたら、次は西大寺へ行きたいなと思った。


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