月と歩いた。

月の満ち欠けのように、毎日ぼちぼちと歩く私。
明日はもう少し、先へ。

母の庭・2014春

2014-04-04 | 
昨日、父親がWindows8の操作がわからんというので、見に行ってきた。
私もよくわからなかった。
なんでこんなに変える必要があるのか・・・。使いづらい・・・。

終わったら、母が庭を見てほしいと言うので見に行った。

1970年代の田舎の団地はすごいなぁ。
小さな家なのに、広い庭がついていて、棟と棟の間もものすごく広くてゆったりしている。
自然が多くてのどかなのだ。

母の庭も「団地?!」と思うほど広い。


いつもいいなぁと思う。
紅葉やぐみ、椿など、木もたくさん植えられるし。






可愛い花があちらこちらに。






こぼれ種でこんなになったそうな。




なんだろうね、この芽。くるんとしてかわいらしい。どんな花が咲くのかな?


クリスマスローズも、わっさわっさと増えている。秋に1株もらおう。


まだ全体的に花はこれから。
5月あたりが楽しみだなぁ。

実家の庭に出ると、いつもノスタルジーをおぼえる。
私の原点、というか。
子供の頃はしょっちゅうここで1人遊びをしていたから。
木や花に話しかける危ないクセがついたのも、あの頃ここで過ごしたからだ。
今のように全面花壇ではなくて芝生のスペースがあったから、ゴザ敷いてままごとしたり、人形遊びしたり。
だから、子供の頃の写真を見ると、庭で遊んでいるものが多い。

帰りに、団地の前の大好きな桜の木にご挨拶。


今年も咲いてくれたね。
ありがとう。


朝の楽しみ、花子さん。

2014-04-04 | 生活
NHK朝ドラ「花子とアン」がいよいよスタートし、毎日涙に暮れている。

涙?
そんな泣くシーンなんてあったっけ?

そう思う人がほとんどだと思うが、私は最初の歌のバックにプリンスエドワード島の映像が流れるだけで、目の奥が熱くなってじんわり涙が浮かんでしまう。
グリーンゲイブルス!!

「世界一美しい島」とモンゴメリは書いた。
どうしても、どうしても行きたくて、大学3回生の夏に、飛行機と列車と、また飛行機とを乗り継いで、カナダの東海岸に浮かぶ小さな島へ辿り着いた。
自転車を走らせて島を散策し、モンゴメリの墓に手を合わせて。
ロッジを借りて、皆で道の真ん中に寝っころがって、今にも降ってきそうな星を眺めた。

20年以上前の記憶が甦ってきて、またうるうるとしてしまう。

ルーシー・M・モンゴメリ。
私がこの世で一番愛した作家。
どんなに、どんなにか心を震わせ、登場人物たちと一緒になって笑い、泣き、喜んだだろう。

でも、この作品たちに出会えたのは、すべて村岡花子さんという素晴らしい翻訳家のおかげ。
彼女がいなかったら、私はもしかしたら、今もの書きになっていなかったかもしれない。
それほど私の人生に大きな影響を与えてくれた。

そして、知らなかった彼女の生い立ちをドラマで初めて知り、驚きと感動で打ちのめされている。
あんなに貧しかったなんて!!

これはドラマとも村岡さんとも関係ないが、私は「文字の読み書きができない」ということに対して、異常なほどに反応する。
私が大好きな「言葉」や「文章」。
自分の生きてきた道は、それで埋め尽くされていたと言っても過言ではない。
言葉は神様が人間だけに与えてくださった素晴らしい贈り物。
それなのに、文字を読んだり書いたりする喜びを知らずに生きていく人がいる、という事実が、私を激しく憤らせる。
そんな不平等があっていいのかと叫びたくなる。
だから、ドラマや小説の中で、「字を覚えたい」というような人が出てくると、もう異常なまでに反応して涙が止まらなくなってしまうのだ。(変な人!)

朝ドラによると、村岡さんも貧しくて学校にも行けなくて、文字の読み書きもできなかったとのこと。
それでもお父さんの働きかけにより、学校へ通って字を覚え、たった1冊の本を目をキラキラさせて読むようになった。

もうね・・・。あかん。ここがツボ。私の泣き所のツボなのだ。
たまらん、本当に。

それから、村岡さんが自分のことを本名の「はな」ではなく「はなこ」と読んでくりょう!と言うのを聞いて、これが真実に基づいているのであれば、彼女がモンゴメリの「赤毛のアン」に出会った時、これを訳したいと夢中になったわけがわかった気がした。
アンも最初に自分のことを「Ann」ではなく「Anne」と読んでくれ、と言うのだ。
「eが付くのと付かないのとでは、大違いよ!」と。
自分とシンクロするものが何かあったんだろうなぁ。

そんなふうに、モンゴメリの名作が、村岡花子という人の人生にどんなふうに関わってきたのか、なぜあれを訳そうと思ったのか。今まで知らなかったことが見えてきて、嬉しくて仕方がない。

ああ、死ぬまでにもう一度でいいから、プリンスエドワード島へ行ってみたいなぁ。
この朝ドラで、もう一度「赤毛のアン」ブームも起きるかしら?
そうしたら、安いツアーなんかもできるかもしれないし、行きやすいかも。

とにかく目が離せない「花子とアン」なのだった。

ちなみに、これが終わっても、次は竹鶴とリタの物語だというので、朝ドラの楽しみは続く。
モンゴメリの次はウイスキーだなんて、NHKは私の好みをよくご存知で(笑)
「花子とアン」、まだ1週目だから、見ていない人はぜひ明日からでも見てほしい!!