鴨着く島

大隅の風土と歴史を紹介していきます

梅雨明けか?

2019-07-22 13:19:58 | おおすみの風景

昨日までの予報では今日の午前中くらいまで雨模様だったが、8時前には暑い日差しが路面を照らし出し、今これを書いている1時半現在、雲量はやや多いものの久しぶりに高い青空が見えて「なつぞら」そのものだ。

南九州の梅雨明けは例年7月14日頃で、もし今日が梅雨明けならば1週間の遅れということになる。遅れたと言っても大した遅れではなく、もしかしたら梅雨明けがなくだらだらと降り続け、あの「8・6水害」のあった平成5年の夏のようになるのではないか――と危惧していたことから思えば想定内。

昨夜のテレビで、参議院選挙の結果が決まり始め、当選者や当確者がマスコミのインタビューに登場しているのを見ていると、長い選挙戦の期間にもかかわらず、真っ黒に日に焼けた当選者が少なかったように思われたが、あれは日照不足のために違いない。女性候補にはありがたかったろう。

与党は自民党と公明党とを併せて71議席を獲得し、過半数を超えたので一応の勝利ではあったが、その一方で最大野党の立憲民主党が議席を倍増させた。

注目の沖縄選挙区では野党の候補が議席を確保し、県知事選、那覇市長選に続いて「辺野古への米軍基地移設反対派」が勝利した。

これでも自民党政権は辺野古への基地建設を進めるだろう。国全体では与党の勝利なのと、日米地位協定とその大元である日米安保があるからだ。日米安保を基軸にした「かってない強力な日米同盟」をたびたび明言している安倍首相にしてみれば、普天間基地からの辺野古移転は米国が求める以上「既定の事実」なのだから。

安保がある限り、防衛と外交に関しては、所詮日本の立ち位置は「アメリカの背中の中(おんぶ)」に過ぎない。おんぶ紐でぎちぎちに締め付けられているわけではないので、ロシアのプーチンと盛んに会っているが、結局は安倍首相の背後霊のごときアメリカの存在感がプーチンをいらだたせている。

プーチンと安倍首相はもう20数回も会談を重ねているが、北方領土に関する限り全く進展していない。何の成果もない。若い国会議員がうんざりして「戦争をして取り返そう」などと北方領土墓参団の団長に言ったことが問題になったが、本当に全く成果なしなのには呆れてしまう。

それもこれも「背後霊のようなアメリカの存在」つまり日米安保がネックになっているのだ。冷戦構造化では共産化を目論むソ連や中国共産党政府を抑制する大きな効果のあった日米安保だが、1989年のベルリンの壁崩壊以降は役割が変質している。

アメリカ側からすれば冷戦時代の日米安保はアジアの共産化を防ぐためのものだったが、現在は「日本が再びアメリカに歯向かうのを抑止する。また日本が勝手に中国やロシアと手を組むのを阻止する」要するに日本がアジア地域で突出しないように抑えておく「瓶の蓋」に変わっていることに気づかなければならない(もう30年経っている!)。

トランプ大統領になって日米安保の「不平等」が喧伝されるようになったが、安倍首相はこの機会をとらえて、「それなら日本は日本でそれ相応に防衛するから、安保は解消しましょう」とでも言ってやればいいものを、逆にすりすりし過ぎるのは見ていて情けない。

このままでは「不平等」を楯に、武器・兵器をもっと購入しろ、駐留経費をもっと出せとゆすられるだろう。

もっと怖いのは、今度イラン問題でホルムズ海峡に有志連合で戦艦や兵員を出すような話だが、安保関連法案が成立したこともあり、「かってない強固な日米同盟」の言葉通り、自衛隊艦船がかの地に出動し、治安活動に従事させられるかもしれないということだ。

かって韓国がアメリカの起こしたベトナム戦争に従軍させられたように。

今度の米中間選挙の結果、トランプ陣営が安定多数を獲得したらいよいよ日本への要求(軍事・通商)がエスカレートし始めるかもしれない。


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