昨日のテレビではどこも「全国的に7月の平均気温は過去最高を記録した」という情報であふれていた。
たしかに暑い。鹿児島では昨日に並んで最高気温が37℃を越えた。
鹿児島は日本本土の最南部なので暑いことは暑いが、周りを海で囲まれていていわゆる海洋性気候の側面があるので、かつて最高気温が35℃を記録するのは一夏で一週間もあっただろうか。
それが今年は6月19日の梅雨明け以降、ずーっと夏本番の暑さが続いている。
今日は京都市内が一番暑かったらしい。37℃というから体温と同じである。
それでも草花の中では暑さにめっぽう強いのが咲いている。
木本のサルスべり(百日紅)は真夏の貴重な花だが、草花では何といってもポーチュランカが横綱だ。もう一種のホウセンカも夏向きの花だが、今年の暑さには堪えきれなかったのか、盛りを過ぎてもう終末の様相である。
強烈な太陽光に負けないのがポーーチュランカだ。我が家の庭ではもう何年になるかこぼれ種で5月の半ばころから殖えて来て、梅雨明け前からぽつぽつ咲き始め、梅雨明けと同時に旺盛に咲き出す。
ところがこんな暑熱の真っ只中、楚々として咲き始めるのがタカサゴユリである。
テッポウユリの原種だが、毎年この時期に1メートル以上の長い茎を伸ばし、先端に真っ白な五弁の花を咲かせる。
一本の茎に六つも七つも花を付けるのもある。
真夏に咲く花としてこれ以上見応えがあり、清楚な花はないだろう。
夕刻、日中の騒がしいクマゼミに代わってヒグラシが遠くで鳴き始めた。
7月は例年の平均気温をはるかに超え、鹿児島でも宮崎でも130年の気象観測の歴史始まって以来、最も暑い7月になったそうだ。
くわばら、くわばら!
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