140億年の孤独

日々感じたこと、考えたことを記録したものです。

ロマン・ロランの呪い

2009-01-23 18:45:11 | 
ロマン・ロランは「ジャン・クリストフ」というとても長い小説を書いたひとです。
ジャン・クリストフはベートーヴェン後の時代を生きた音楽家に設定されています。
彼は現状に満足しない革新的な音楽家として描かれており、
その対抗軸つまり保守派の代表としてブラームスが引用されています。
ジャン・クリストフを支持する限りブラームスを否定しなければならない。
このことを私は「ロマン・ロランの呪い」と勝手に呼んでいます。
学生時代は、この呪いにかかって、ブラームスを聴く事ができませんでした。
今では、ようやく呪いが解けて、聴けるようになりました。
ブラームスは確かに保守的なのですが、そんなに悪くいうこともないだろうと思っています。
ベートーヴェンを意識しすぎているという気がしますが、
そんなこと、どうでもいいじゃないの、音楽に正義も悪もあるもんか、と思っています。
それから、この小説は、私が読んだことがある長い小説ベスト3にランクインしています。
ですが、読み返すことは、まずないでしょう。
その理由を知りたければ、1回読んでみてください。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。