140億年の孤独

日々感じたこと、考えたことを記録したものです。

140億年の孤独

2009-01-21 19:35:25 | Weblog
彼が生まれてから死ぬまでに与えられた時間は、
140億年と言われる宇宙の年齢に比べると、
ほんの一瞬の出来事だ。
しかし彼が生まれて夜空を見上げるようになって宇宙を意識するようになるまで、
宇宙はずっと彼を待っていたのだ。
そして彼が死んでしまうと宇宙はまた彼を待ち続ける。
そしてまた宇宙は140億年の孤独にじっと耐え続けなければならない。
彼はまた帰ってくるだろうか。
それは宇宙にもわからないことだ。
宇宙に理解できることは時間と空間が存在する場合についての知識だけだ。
宇宙にしても自分が生まれる前にはどうだったか、
時間と空間がないビッグバン以前に何があったかはわからない。
そして、現在、加速度をつけて膨張している自分自身が将来どうなるのかも宇宙にはわからない。
でも宇宙は誰かに自分のことを見ていてもらいたいのだ。
140億年やそれ以上の孤独に耐えることは宇宙にとってもつらいことだ。
だから宇宙はずっと彼を待っていた。
だから彼が死んでもまた彼を待ち続けることだろう。

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