140億年の孤独

日々感じたこと、考えたことを記録したものです。

久しぶりに「俺の邪悪なメモ」にアクセス

2012-08-30 22:48:12 | Weblog
久しぶりに「俺の邪悪なメモ」にアクセスしてみたら、
『おおかみこどもの雨と雪』根底に流れる絶望についてという記事がありました。
これもネタバレ注意です。

「普通と大きく違う個性は良くない」ということについて、
「私たちの社会は自分たちと違う者をきっと排斥する」という確信と、
「当事者は排斥されることを内面化する」ということについて書かれていました。
なんとなくカフカ的な感じがします。

私は、tsymiyamaさん自身も「違いすぎる個性」の持ち主であり、
「社会から排斥され」、「当事者として排斥されることを内面化」したのだと思います。
人の想像力というものは、自分が経験し得る範囲、自分が思考できる範囲にしか及ばない。
そのことは排斥されてきた者にしかわからない。

「おおかみこども」に生まれてくることが、
「自分の意志では制御しきれない強い個性を持って」生まれてくることを意味しているなら、
なかなかつらいことだとは思います。
それでも「強い個性」に生まれてくることは希少なことであるので
当事者がそのことを受け入れるのであれば、
希少な人生を歩むことができます。

こどもの頃は「普通であること」を強く望んだが、そういう願いは聞きとげられなかった。
私に役割があるのだとしたら「普通でないこと」を曝け出して
誰かに安心してもらうことかもしれない。