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140億年の孤独

日々感じたこと、考えたことを記録したものです。

Kids Return

2010-02-28 14:03:55 | 映画
1996年に公開された日本映画。北野武の6作目となる監督作品。
生きる、あるいは生き続けるということは、簡単ではないということ。
たとえ何かの才能があったとしても世界という大海の中では溺れてしまいがちだ。
たいていの者は惨めな姿を晒しながら人生にしがみつくしかない。
無様であっても望んだものでなくとも自分の人生以外の場所に居所はない。
歯切れの悪い終わり方は中途半端にしか生きられない私たちの姿を象徴しているのかもしれない。
そして「Return」という言葉にわずかな望みをつないでいるのかもしれない。

HANA-BI

2010-02-27 17:35:05 | 映画
1998年公開の日本映画。第54回ヴェネチア国際映画祭金獅子賞受賞作品
公開から10年以上経ってから見たことになる。
不治の病に冒された女性が次第に心を開いていく生の美しさと
幸福から一転して孤独に突き落とされた男性に芽生えた生への執着と
死とは離れているように見えた登場人物が無残に死んでいく姿が交錯する。
そして最後に訪れる静寂・・・
見たものに感動を与えるわけでもなく、かえって混乱を与える。
鑑賞後の、この落ち着きのなさは何だろう・・・
生と死が凝縮されたようなこの作品は
私たちが過ごしている緩慢な生活とは明らかに異質なものなのだ。
直視したくないものに引きずり込まれてしまうという矛盾・・・
そういうことに私は混乱してしまったのだと思う。

ハリー・ポッター

2009-08-10 05:17:20 | 映画
「ハリー・ポッターと謎のプリンス」を見た。
どうしたことか一作目からずっと見ている。
長い付き合いだ。
昔はみんなかわいかったのにすっかり大きくなってしまった。
ちょっと残念だ。
特にルパート・グリント

付き合いなのでおもしろいかどうかはあまり関係ないが
子供が読んだり見たりするには人が死にすぎると思う。
両親であったり
学校の先輩であったり
両親の親友であったり
そして今回は・・・
いつも身近な人が敵に殺される。
そういう話を子供が読んだり見たりするのは好きではない。

しかしそんな意見とは無関係に
ハリー・ポッターは世界的なベストセラー小説だ。
でも注目されるのは今のうちだけで
将来は誰も読まなくなるだろう。
内容のないものは淘汰されるのが世の常だ。

映画の最後に次回の予告があった。
ハリー・ポッターと死の秘宝は
2010年と
2011年の
2回に分けて上映されるそうです。
最後まで付き合えるか自信がなくなってきた。