鳩ぽっぽダイアリー

鎌倉→北千住→千葉県在住。
いけばな(小原流:休止中、花朋の會:2018年4月~)。日々のできごとなど・・・

稽古(かたむけるかたち)

2008-06-08 00:20:49 | いけばな


来週日曜の研究会用のお稽古です。

鳴子百合(3)、ブバリア(3)。
花器は「プリンセス」。
花型は「花意匠(基本)」。
基本なので、「たてるかたち」か「かたむけるかたち」。

鳴子百合を主枝に選ぶとして、
たてるでもかたむけるでもいけるそう。

今日はかたむけるにしました。

ブバリアは花の数が多いので、
脇から出ている花芽は取りました。
(かわいいピンクの花!
あじさいみたい~
葉の汁はちょっと変なにおいがする。)

中間枝のブバリアは、1本は長く(自然な感じ)→短く使うのも有り、
1本は短く用いました。



横から。

位置がかぶったり、長さが同じものがないように。

鳴子百合の下の方の葉をどこまで取るかは、
最初に取らないで、
挿してみて後から調整しようっと。
先に取っちゃうと、「あ、やっぱあれば良かった」って
なるかもしんない。

来週もう一回お稽古して、翌日本番。
がんばるべし。

明月院~紫陽花の咲く頃

2008-06-08 00:04:32 | 鎌倉の寺社


梅雨の合間の晴れた日。
北鎌倉にある明月院へ。

明月院へ続く道の端には細い川があって、
橋が所々にかかっています。
その先には素敵なお家があってうらやましい限り・・



明月院のあじさいは9割ほどが日本古来からの品種の姫あじさいで、
意図的に青いものばかり植えてあります。

一番の見頃は来週、再来週のようです。
まだ色が薄く、花も小さい。
でも、今のも好き。



これからどんな風に変わっていくかな?



少し曇りがちな空の背景に溶け込んでます。



こんなかわいらしい花も。





花のお地蔵様。

「人は誰しも
はかない花の想い出の中に
生きています

大切な人との別れ
いとおしい物との別れ
そんな時
ふと目にとまった花が
どんなにか
心を慰めてくれたことでしょうか」

お地蔵様の横にこんな詩が。



「鎌倉十井」のひとつ「瓶の井」(つるべのい)。

岩盤を垂直に堀り貫いて造ったとみられ、
その内部が水瓶のようにふくらみがあることから
「瓶ノ井」と呼ばれ、
鎌倉十井の中でも現在使用できる井戸としては
数少ない貴重な存在。

とのこと。



本堂の丸窓。

薄い紫の層が見えますか?
花菖蒲です。

通常中に入れないのですが、
季節の花の時期には観賞可能(有料)。
6月15日まで、10時~15時。



本堂の脇に花菖蒲が生けられていました。
バックの書とも合いますね。
なんて書いてあるのか読めにゃい・・・



本堂前の枯山水。

ふだんあまり興味ないんだけど、
つつじの濃いピンクが差すと
急に華やかさが目を引くように変化しました。
不思議~


ネット花展『初夏』-私の作品のご紹介

2008-06-02 01:40:46 | いけばな


第2回ネット花展http://photos.yahoo.co.jp/ikebana147

テーマは『初夏」。

※2008/06/02~08まで公開。


出品作品には紫陽花が必ず使われていますが、
紫陽花がどんな風に生かされた作品なのか、
他の皆さんのアイデアや工夫、
とても楽しみです(この日記は公開前に書いています)。


私は今回、紫陽花を使って初夏を表現するのに、
鎌倉のあじさい寺「明月院」のあじさいが満開のころの
風景をイメージすることにしました。

明月院は北鎌倉駅から徒歩で10分程の、
小川が横を流れる静かな、木々に囲まれたところにあります。

元は北条時宗が建立した禅興寺の塔頭で(禅興寺は明治初年に廃絶)、
臨済宗建長寺派の寺院です。

それほど大きなお寺ではありませんが、
あじさいだけでなく、新緑・秋の紅葉なども見事です。

お寺までの道には、甘味処などもありお散歩にも最適。

明月院では6月になると青い紫陽花が参道の周りを埋め尽くします。
鎌倉では成就院とともに、あじさいの寺として有名です。

付近には竹林もあり、緑豊かでしっとりとした風情。


<私の作品について>
花材:紫陽花、クレマチス、小葉のずいな
器:金彩丸水盤、尺八(寸切):青竹(孟宗竹)

小原流の花意匠「よそおい」という花型をヒントにしています。
「よそおい」は二つの器(盤と瓶)を組み合わせていけます。
稽古ではまだやったことがなく、型の決まりに
忠実ではない部分があるかもしれません。

背景に和紙を使いました。
こんな明るいものも結構いいじゃんと思いましたが、
トーンを抑えるとまた違った雰囲気になるかも。
ネット花展は写真での公開ですから、
照明や撮影にも工夫が要りますね。。。
この辺も今後の課題とします。

尺八は、ご近所(実家の横浜の)にお願いして1本分けていただき、
自分で切りました。
千利休に倣って竹の上下をさかさまにしています。
節を1箇所残し、その上下の長さの比率は6:4か7:3。
長さはおよそ1尺(28.5cm)。

紫陽花は水揚げにこつがあり、
これは4月の花展で1度経験があるので良かったです。
切り口から、中心のカスカスした部分を竹串や鋏の先などで
掻き出し、焼きミョウバン(スーパーで売ってます)を詰めます。
ミョウバンは水分を吸うらしいのでそれで水を揚げるんでしょうかね?

クレマチスは花が大振りでないものを選びました。
色も紫の濃いような感じで紫陽花の青に目が行くように。
それにしても、竹にからむような空気感が出て、
蔓っぽいものはなかなか良いなぁと思いました。
花数は2つ程度で十分でしょうか。
たまたまその数だけ咲いてたのでほとんど鋏を入れてないです。

もみじのような枝ものも良いなと思ってたのですが、
楚々とした白い花が青竹とマッチするなぁと、
小葉のずいなを。
1本は立てるように、1本は紫陽花の下から。

竹で花器を作ったり、和紙に出くわしたり、
花を探して花屋を廻ったり、
なかなか楽しかったです。

感想などをコメントいただけると
大変うれしいです。
宜しくお願いいたします。