鳩ぽっぽダイアリー

鎌倉→北千住→千葉県在住。
いけばな(小原流:休止中、花朋の會:2018年4月~)。日々のできごとなど・・・

特別展『井戸茶碗』(根津美術館)

2013-11-04 21:54:54 | 今日のひとコマ


根津美術館は、根津じゃなくて表参道にあります・・
尾形光琳の「燕子花図屏風」があるとこ。
(見られるのは4月5月だそうな)

そんなに大きくない美術館ですが、どこの山だろう・・という風情の
庭があって、雰囲気が良いです。

12月5日までの特別展を見てきました。
井戸茶碗。

多少お茶に興味がある人なら写真なりで見たことがあるのでは。
うす黄色~枇杷色っぽいごはん茶碗みたいなやつ。
お茶の世界では大名物にも数えられる茶碗もあります。

特徴としては、
・梅花皮(カイラギ)が見られる
→白っぽい釉薬のダマ(?)が梅の花弁のように浮き上がってる。
「おばあちゃんのぽたぽた焼き」(※せんべい)みたいな・・
高台(茶碗の足のとこ)の周りから上に広がる手前くらいに出てる。
・色が枇杷色(白っぽくなってるものや、釉薬によってバリエーションが
ありますが、大体どれもよく似てます)
・外側にろくろ目がしっかりのこってるものや、丁寧に均されてるのもある。
・すっきりした高めの高台(低いやつもある)
など?

国宝のものもありました。
・大井戸茶碗 銘は「喜左衛門」
その他、重文も。

私が好きになったのは以下。
・金地院
・三芳野
荒すぎず、端正すぎもしない、懐の深い感じが好きみたい。

美術館の敷地内のカフェへ。



ミートパイ。
あったかい状態ででてきます。



森のように静かな景色を眺めながら。
都会の中とは思えませんね。
こういうのを市中の山居っていうのかな?

お腹を満たしたら、庭を散策。



下っていくと川があり、16時頃の日が落ちてきた中、
雨もぽつぽつと。
なんとも言えない不思議な風情。



橋や、



木々に囲まれた茶室を見ながら散歩。

ショップにはお土産が。
美術館のお土産を見るのが大好き♪

今回は本を買いました。
(展示会のテーマの本が揃ってるので楽しい)

『利休の逸話』(筒井紘一)

324の逸話が収録されていて、現代文なので読みやすい。
秋の夜長に夜更かししそうです。

先週、久々に鎌倉へ

2013-11-03 16:40:09 | 鎌倉散策


先週は台風が来ていて天気が悪かったのですが、
髪を切りに鎌倉へ行きました。
(美容院と歯医者はなかなか変えられない・・・!)

時間があったので、茶房雲母へ。
写真の道を登ったとこにあります。

鎌倉はやっぱ緑が多くて落ち着くなぁ・・



わーい♪

ここの餡蜜を超えるものがまだ見つからない。

もう4年くらい同じ美容師さんに切ってもらっていて、
3月に結婚式があることを伝えると、
それまでに髪をどうしたらいいか、
カラーリングのタイミングや色など
色々相談に乗ってもらいました。
(結婚の準備、いまのとこ順調デス。。)

式は和装の予定。
白無垢と色打ち掛けか引き振袖。



駅のいけばな。

秋らしいお花ですね。

ここは鎌倉駅内なのですが、床の間のようになっていて
広さも十分。

今読み終えた本があります。
「利休にたずねよ」の著者がその後に出した「利休の風景」。
利休にたずねよも読みました。

なぜ利休は秀吉に謝罪せず死を選んだのか。
著者によると利休は自分の美意識を秀吉に見せ付けた。
そしてそれを謝る気はなかったからだと。
利休は秀吉の茶頭だったので仕える身と見えますが、
秀吉の意向に完全に沿うようにすると自分の美意識では
認めがたいものを許すことになってしまう。
それでは茶の道を突き詰めようとする自分の道にも反する。
利休は禅を体得した人なので、とことん求道する人だったのかな。
結果、年をとって癇癪もちで疑い深い性格になった秀吉に
理不尽な要求をつきつけられた時、自分を貫き通した?
では、なぜずっと秀吉の下を離れなかったんでしょうね?
己の道をつきつめるなら離れるという手もあった?
ですが、お茶というのは何のためにあるのかを考えると
1人山にこもってお茶道具を整え飲むためのものではない
気もします。
利休にとってはお茶の場とはあの場所で実践するものだったのかな。
禅では実践こそが禅そのもの。
でもなぁ。死んだらお茶が実践できなくなるじゃない。
私はあそこはお茶をもっと突き詰めるために生き残ってほしかったなぁ。