万華鏡の楽しみ ガラス色の幸せ

万華鏡の魅力、ガラス色の幸せを伝えたいと思います

京都万華鏡ミュージアム(3)星くず

2006-09-25 18:06:53 | 万華鏡ブログ
昨日のStardust(星くず)の内部映像です。実際には写真よりもずっと奥行きのある、深い映像です。どんなミラーの仕組みになっているのだろうと不思議でたまりませんでした。山見さんの作品には宇宙や星をテーマにした作品が多いのですが、漆黒の奥行きの深さ、神秘的な映像、輝きなどが見事にテーマに表現されています。この星の映像を生み出すのは重なり合う2枚のホイールです。先端でずらしながら回すと、際限なく変化する色模様を見せてくれます。光の当たり具合でも輝きや色が変化し、いつまでも目を離せません。ただきれいなだけでなく、覗いた人を驚かす要素をいつも準備している作家さんなので、ぜひ直接作品を覗く楽しみを味わっていただきたいと思います。
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京都万華鏡ミュージアム(2) 虹色光沢の万華鏡

2006-09-25 17:39:14 | 万華鏡ブログ
現在展示されている作品の中に山見浩司さんのパーラー型の作品が3点ほどありましたが、いずれも外観、内部映像共に目を惹くすばらしい作品でした。この作品は「スターダスト」という作品で、内部にたくさんの星がきらめく映像を生み出します。この作品の外部に使われているガラスは玉虫の羽のように、光線の具合で緑色や紫色が浮かび上がる光沢のあるガラスで、山見さんのパーラー型作品にはよく使われます。透明度はなく、反射光によりさまざまな表状を見せるこのガラスは、1枚のガラスなのに、虹色に見える特徴があり、万華鏡のボディーに使われることが多いです。直線の中に、曲線を取り入れたデザインは高度な技術を必要とすると思いますが、バランスも良く、堂々とした安定感があります。
中を覗くと、そこは驚きの星の世界。 次回にご紹介いたします。
ザ・ブリュースターソサエティーの2001年コンベンションの受賞作品の「舞妓」も特別展示されていましたが、京都にふさわしい作品です。ダイクロイックガラスをちりばめたかんざしが、回転するオブジェクトになっていて、舞妓さんの後頭部から覗くと、鮮やかな万華鏡模様になって見える仕組みです。
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京都万華鏡ミュージアム(1) 手回し式大型万華鏡

2006-09-25 00:10:16 | 万華鏡ブログ
先日京都万華鏡ミュージアムに行って参りました。一言で言うと「万華鏡と万華鏡ファンにやさしいミュージアム」です。常時50点ほどが展示され、季節によって入れ替えているそうですが、ゆっくりと一つ一つ覗いて見るにはちょうど良い数とスペースです。全て自分で持って覗き込むことができるので、「作品に触ることのできるミュージアム」でもあります。万華鏡の展示の仕方もよく考えられていて、手にとって見るもの、そのまま覗きこむもの、それぞれちょうど良い高さに置かれています。十分な明るさがあるように照明も工夫されており、きれいな万華鏡映像を楽な姿勢で楽しむことができます。手入れが行き届いており、来館者に万華鏡の美しさを伝えたいという気持ちが伝わってきます。ボランティアの方が丁寧に扱い方や楽しみ方をを教えてくれるので、来館者の方とのコミュニケーションも弾み、とても良い雰囲気でした。
この写真は依田満・百合子ご夫妻の手回し式大型万華鏡で、手前のハンドルを回すと音楽が鳴り、オブジェクトセルが回転し、依田さんの美しい映像が大きな覗き口から見えます。見る人が自分の手で映像を動かすことを実感でき、テイパードミラーシステムの面白みを体験できるので、ミュージアムにはぴったりの作品です。
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