万華鏡の楽しみ ガラス色の幸せ

万華鏡の魅力、ガラス色の幸せを伝えたいと思います

BKS万華鏡公募展のお知らせ

2018-10-31 13:38:17 | 万華鏡ブログ

ブリュースター・カレイドスコープソサエティが、2019年4月6日~5月26日まで、ワシントンDCの郊外、ロックヴィルのストラスモア・マンションで万華鏡公募展 ”Kaleidoscopes: Spectrum” を開きます。
この地は、万華鏡のファーストレディと呼ばれたコージー・ベーカーさんが1985年、世界で初めての万華鏡展を開いた場所。それ以来7回の万華鏡展が開かれてきました。現代万華鏡の進化を見てきた場所ですね。

今回の募集要項には、「21世紀のカレイドスコープアートのすべてを網羅する万華鏡の公募展覧会を開きます。この展覧会は世界中のすべてのアーティスト、あらゆる表現手段を受け入れます。」と明記されています。

審査展ですので、エントリー作品の審査があります。その対象は、万華鏡、万華鏡関連アート、万華鏡をテーマにしたアート作品です。審査の基準は①技術の完成度と創造性 ②ユニークでオリジナルなアイディアに基づく確かな品質 です。オンラインでの写真審査の申し込みは、もう始まっており、2019年2月15日で締め切りです。

2016年にはここで万華鏡発明から200年を記念する万華鏡展がありました。日本の作家さんも出品なさっていました。 その雰囲気をお伝えしたく、少しだけ写真を載せます。

作品は万華鏡だけでなく、関連のアートも展示されています。例えばカレイドスコープ・キルトの第一人者、ポーラ・ナーデルスターンさんの作品。

作品はいくつかの部屋に分かれて展示されています。

手前に見えるのは中里保子さん、チャールズ・カラディモスさん、ジュディス・ポールさんの作品です。

マーク・ティクルさんの作品と映像の絵、ロイ・コーエンさんの作品です。

スティーブン・グレイさん、キテルソンさん、鈴木明子さん、アーニー・ウェインスタインさんの木工の作品。その他多数の作品の記録は過去の5回のブログでご覧ください。

https://blog.goo.ne.jp/kaleidoscopesjapan/e/7ccceea7b723efd42ff6c48452c554be

https://blog.goo.ne.jp/kaleidoscopesjapan/e/2ca679e5c37ee413a0a86885467dd0a1

https://blog.goo.ne.jp/kaleidoscopesjapan/e/6d2ba0a802b4301127306518bfc070b1

https://blog.goo.ne.jp/kaleidoscopesjapan/e/e836291c2cc64f50e79ba14370f393d2

https://blog.goo.ne.jp/kaleidoscopesjapan/e/f046bfa02e941475a1365673ba472b2d

この万華鏡展は大変好評を博し、3年後の2019年にぜひ開催してほしいとの依頼があったそうです。
BKS会員のみならず、万華鏡を制作なさる方に、この機会をお知らせしたく、ブログでご紹介しました。
応募に関して注意事項もございます。
応募に関しての詳しい情報が必要な方は、BKSのウェブサイトをご覧ください。www.brewstersociety.com からストラスモア展のリンクがあります。 また日本語の説明を用意しておりますので、ご希望の方は 当方までjunko-aragane@j09.itscom.net ご連絡ください。

 

 

 

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万華鏡の展示に挑戦

2018-10-30 10:45:12 | 万華鏡ブログ

私はいつもブログやオンラインショップでのご紹介がほとんどなのですが、先週末に「大磯うつわの日」というイベントに参加させていただき、国内外の作品をご紹介する機会に恵まれました。会場はギャラリーといってもいいようなモダンな家で、たくさんの光を取り込んで、万華鏡には最適な明るいスペースに置かせていただきました。ほかには陶器、木工、木の器、布小物、キルトなどの作家作品が展示され、いずれも生活の中にちょっとした楽しみをプラスできるような温かみのあるものばかりでした。 私も万華鏡がそんな風に楽しまれ、生活に彩を添えるものであってほしいと心から思いました。

一つずつ違う景色が見えること、普通の鏡とは違うこと、作家さんの作風、オリジナリティ、オイルが生み出す流れ、万華鏡の発明者、アート万華鏡の歴史などなど問われるままにお伝えすることができ、「きれい!」「こんなの見たことない!」「宇宙みたい!」と皆さんの声を聴けて、本当に素晴らしい経験ができました。 ご家族でいらっしゃってお子様にきれいだよって見せてあげるご両親、自分で覗ける小学生が繰り返し覗いていた様子、気になって次の日に再訪してお買い上げくださった方、じっくりとお好みの作品を探してくださった方、そんな方々に作家さんの思いが伝わるようお手伝いができたかなと思っています。

どんな反応があったか、その一部だけですがご紹介します。

これはランディ―&シェリー・ナップさんのパーラータイプの"The Evolver" です。 どっしりとした木工の作品で限定版の#1。
初めて見る方には、これが万華鏡?と思う形でした。オイルが入っているの?! 先端部を回して覗いてみると鮮やかでダイナミックな映像がオイルの流れとともに変化していく様子に驚かれていました。

ガラスジュエルのちりばめられたシリンダーを鍵穴からのぞくスー・リオさんの作品。ステンドグラスの飾り窓を見ているような美しい模様に感嘆の声が聞こえます。光のあふれたスペースだったので、光を受けて素晴らしい色合いが次々に生まれました。

香水のアトマイザーのように、空気を送って羽を飛ばし、それを鏡を通して見る”Feather and Leather”です。
パレッティ―夫妻は遊び心をくすぐる作品の数々で、覗く人に驚きと楽しさをプレゼントしてくれます。
見るのは羽。動かすのは空気。  こんなアイディアに皆さんびっくりでした。しかも映像はとてもきれいで楽しい。

いつもはどうやったらネット上で作品の魅力を知っていただけるか、苦労していますが、直接見ていただいたらすぐに共有できるものがあることに改めて感じ入りました。
お気に入りの万華鏡を身近に置いていただき、時々覗いて気分転換したり、癒されたり。 そして、周りの方に見せてあげたりできるよう、万華鏡のある暮らしを提案していきたいと思います。

Comments (2)
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響きあう二つのアート

2018-10-04 09:24:35 | 万華鏡ブログ

今日ご紹介するのは、中里保子さん、辻優子さんのコラボレーション作品「夢シリーズ」の1点です。
辻さんは九谷焼色絵の器を制作なさる陶芸家。多様な表現方法を駆使される作家さんですが、 夢シリーズで使われるのは、この独特の模様の色絵です。



かなり前からお二人のコラボレーション作品をご紹介してきましたが、最近は拝見することが少なくなっていたので、久しぶりに出会ってうれしくなりました。
陶器の筒は一点もので、手作りの陶器の温かさが伝わってきます。半分に白い釉薬をかけて色絵を配したおしゃれなデザインですね。
この独特の模様をよくご覧ください。 見た人がこれは何だろう?と思うところが魅力です。
この絵に使われている九谷の色合いや辻さんらしい模様を大切に、中里さんはオブジェクトを作ります。 また万華鏡全体のデザインとして、この個性あふれる陶器を生かすよう、オブジェクトセルの取り付けや装飾はんだなどで工夫なさっています。

二等辺三角形に組んだ3ミラーシステムから、曼荼羅模様が重なり合う細かい模様が生まれます。オブジェクトは手作りのガラス細工に加えて、メタルワイヤーを巻いたりねじったりしたもの。 ガラスの色模様にアクセントとなり、模様の変化に面白みを与えています。

お二人の作家としての感性が響きあって、夢を見させてくれる素敵な作品です。

 

 

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