万華鏡の楽しみ ガラス色の幸せ

万華鏡の魅力、ガラス色の幸せを伝えたいと思います

偏光素材の万華鏡

2006-09-13 17:04:11 | 万華鏡ブログ
この万華鏡映像の美しい色合いは光が生み出す色です。セルの中に入っているオブジェクトはそれ自体は色のない、透明なブラスチックなどの樹脂素材のみなのですが、偏光フィルムを2枚使うことで、オブジェクトの重なりが不思議な色に変化し、美しい映像を生み出すのです。その原理は高校時代習ったはずなのですが、万華鏡のオブジェクトで出会うまでは、意識することもなく、理解の範疇を超えておりました。万華鏡のオブジェクトに使った卵のケースの切れ端が、なぜこんなきれいな色になるんだろう?とただ不思議でした。
偏光フィルムは特定の振動方向の光だけを透過させる性質があり、2枚を重ねることで、偏光の方向を決めます。それらの間に圧延加工されたプラスチック素材を入れるとそこを通る光の波長の違いや、表面で反射した光との干渉によって虹色の色合いが生み出されるのだそうです。(未だによくわかっていないのがばればれですね…)
万華鏡の発明者、ブリュースター郷は偏光の研究者でしたが、その頃にはなかったであろうプラスチックという素材の偏光フィルムやオブジェクトが、万華鏡の中に、こんなにきれいで面白い映像を生み出すことを知ったらびっくりなさったことでしょう。
この万華鏡は、友人が万華鏡教室で習って作ったものですが、映像の変化の美しさに感動します。
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