今年の万華鏡コンベンションに登場したチャールズ・カラディモスさんの新作万華鏡 K-Podです。 コーンタイプの作品よりは背が低く、ミニタイプの作品よりは大きい・・・今までにないサイズが目を惹きました。少し丸みを帯びた形が「Pod」 (豆の莢)のような形で、K-Podと名づけられたのだと思います。
シンプルな形状に見えますが、スランピングの技法で半分ずつ丸みを帯びて成形したものを、合わせています。 ガラスの滑らかな曲線が手になじみ、覗きやすい万華鏡です。 いろいろな色模様のガラスで製作されている35点の限定版作品で、外観のイメージに合わせて映像の色合いも考えられています。
どの色にしようかと迷うところです。
カラディモスさんのテーブルです。 今年はパーラー型の作品はありませんでしたが、新作が4種類でした。 K-Podは一番前に並んでいます。
カラディモスさんの万華鏡は2ミラーが定番で、このシリーズは8ポイントです。透明なガラスオブジェクトも使っていて、白い背景なので、全体が明るい爽やかな映像になっています。
この作品で気づいたのですが、丸い形のオブジェクトが入っているのです。 その動きは映像の変化にリズムを与えている印象で、楽しさを感じてとても気に入りました。
もう1点はK-Pod ペーパーウェイト シリーズ、エディション#2(10個の限定版) という作品です。 白いガラスをベースにダイクロイックガラスを重ねた模様をフュージングし、さらに透明なガラスを被せているので、とても厚みがあり、重量感があります。 それでペーパーウェイトという名がついたようです。 エディション#1は黒がベースです。
白い地に、黒のダイクロイックガラスと透明なダイクロイックガラスを重ねた模様はキラキラとゆらめき、きれいです。 ガラスの中に泡も見えていて、空気の動きを感じるようです。
こちらは9ポイントの映像です。 ポイント数が一つ増えているだけですが、細かさを感じますね。
黒い細いオブジェクトは、映像の繊細さを引き立てています。
ドライセルなので、先端を回すたびに、これらのオブジェクトが動く音が 耳に心地よく、またオイルセルとは違って、一度にパッと映像が変わる小気味よさも特徴です。