万華鏡の楽しみ ガラス色の幸せ

万華鏡の魅力、ガラス色の幸せを伝えたいと思います

中里保子さん ガラス造形の粋

2012-11-26 22:43:21 | 万華鏡ブログ

今日は中里保子さんのガラス造形の粋を集めた「万華鏡 中里保子展」をご紹介します。
毎回新しい挑戦をなさり、大きなエネルギーを注いで作品を生み出す中里さんの万華鏡は、万華鏡のジャンルを超えた斬新で魅力的なガラスアートとして、私たちの目を惹きます。
"手吹きのアンティークガラス" というのが、中里さんの作品の根っこにあります。 
熟練した職人が一枚一枚宙吹きの技法で作るガラスは、質感や色合いなどさまざまな魅力的な表情を見せています。 中里さんの作品に出会うまで、こんなにいろいろなガラスがあるとは知りませんでした。

トップは、新作の一つ「秋嶺」です。 茶系の作品は今までにない新鮮さがあり、その茶色のグラデーションのガラスと金属の色合い、そして描かれた木立が素敵な風景を表現しています。
ガラス製の薄いパネルと万華鏡の筒を組み合わせるために、金属を曲げたり、接合したりするのがとても大変だったと伺いましたが、中里さんでなくては実現できない異素材のマッチングがよい味を出し、粋で現代的な作品になっていると思います。 それに加え、パネルを支える積層ガラスの台の力強い美しさと、トップの稜線の流れがとても印象的でした。

次の作品は、「WA 2012」。透明で薄い万華鏡です。 透明感がありながら表情が豊かなガラスを組み合わせた作品で、色のあるガラスや金属、積層ガラスをはめ込んだ、凝った作りの万華鏡です。

 

透明で、薄いと書きましたが、この中にちゃんとミラーになる部分が入っています。中里さんが今までにも取り入れてきたプリズムを使用した万華鏡なので、透き通っていて見えないのです。 
オブジェクトは、このようにたくさんのガラスをワイヤーでまとめて球状にしています。
とてもきれいですね。この球を回転させて上から覗くのです。
 

今回気がついたことのひとつに、オブジェクトの工夫があります。 上の作品もそうですが、外から見えるオブジェクトが多く、それらのオブジェクトが新しいなと思いました。 外のガラスに合わせて、オブジェクトの見せ方を考えています。 美しいと同時に、回転させるためのスマートな工夫が凝らされています。 

KATAGAMI というシリーズの手持ち型の作品から「オーバル」です。 こちらも茶系のお洒落な作品ですね。 組み合わせたガラスの模様、型紙の模様がそれぞれ違っています。

辻優子さんとのコラボレーション作品も新作が登場です。 半磁器の作品で、「花紋」。
4ポイントの映像がとても素敵です。 左端は「ウィング」。

アメリカでの受賞作品も新たに製作されました。 万華鏡ですから、同じものはなく、新たな感動を覚えます。

「秋草2012」

「スターファクトリー」

どうしたら、こんなに斬新で、アーティスティックな作品を次から次へと生み出されるのでしょう。 
中里さんのお話を伺うと、それぞれの作品への深い思いが伝わってきます。 魅力的な手吹きアンティークガラスを見つけたら、そこから作品の構想が膨らんだ話、いつかどこかで気に入って求めておいた部品や飾りなどが、ずっと後に作品の中で生かされた話、他の作家さんとの交流の中でヒントを見つけた話などなど・・・どの作品にもいろんなストーリーがありそうで、それもまた魅力になっているのでしょうね。

万華鏡 中里保子展 
2012年11月26日から12月8日まで
12:00ー19:00 土曜、日曜 17:00まで
休み 29日、3日、4日
SAN-AI GALLERY 
東京都中央区日本橋蛎殻町1-26-8
三愛水天宮ビル1F

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きらめき万華鏡空間探検  

2012-11-22 19:03:52 | 万華鏡ブログ

一昨日ご紹介した流山市の「見世蔵」万華鏡展から、映像を楽しんでみましょう。
外観のデザイン、素材がそれぞれ違うように、映像の表現もさまざまで、覗いて見てこそ万華鏡!という思いをなさることでしょう。トップは中里保子さんの「秋草」。 
左側の頂点からも反対側にとんがった映像が広がりますが、カメラでは撮影しきれない、その広い空間を大きな覗き口からじっくり眺めてほしいです。

次はMIZUKOSHIさんの「ブルーギャラクシー」の映像です。 テイパードミラーシステムから生み出される大きな球体から、ガラスの柱が立ち上がる映像で、ブルーの星を表現しています。

アクリル製の蓮の花が咲くKiryさんの万華鏡。 中の映像は内蔵された照明により、美しく浮かび上がります。

繊細でオブジェクトの重なりが美しい平面的な映像は、沼尻のんさんのワイヤーを巻いた作品のひとつ。先端で回転する 薄いオブジェクトセルを使って、このようにオブジェクトの表情をくっきりと映し出す作品です。

こちらは立体的な奥行きがあり、星からガラスの柱が飛び出たような沼尻のんさんの作品。 初めて公募展に応募なさった記念すべき作品は、電動で内蔵された光に映し出され、オブジェクトセルが回転します。 オルゴールボールの音が鳴り、覗いていると心が安らぐ感じです。

村越通浩さんの本の上の窓から覗いた映像。 全くの別空間が存在するようですね。ガラスの花が咲いているのが美しいです。

アメリカの万華鏡作家さんの作品との見比べも楽しいです。ナップ夫妻の「マジック・マンダラ」です。

日本の作家さんとは雰囲気が少し違うなと思われる方もいると思います。 次はマイケル・コリアさんの「スターワンダー」です。 ダイナミックで色鮮やかな映像です。

万華鏡空間の探検、いかがでしたか? たくさんの作家さんが参加なされているからこそ、可能になる体験です。 ほんの少しですが、万華鏡の世界に思いを馳せていただけたら嬉しいです。

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地域とともに、世界のきらめき万華鏡展 

2012-11-21 22:49:09 | 万華鏡ブログ

今日は、千葉県流山市の「万華鏡ギャラリー 寺田園茶舗見世蔵」 で開催中の「世界のきらめき万華鏡展」 (11月14日から12月24日まで)にお邪魔しました。 流山市や観光協会、商工会議所の後援のもと、魅力ある街並みを生かした地域の活性化という役割も担いつつ、第2回目の万華鏡展となりました。万華鏡が多くの人を惹きつけ、いろいろな立場の人をつなぐことを感じられる、心温まる展示会だと思いました。

日本を代表する万華鏡作家である中里保子さんが生まれ育った場所でもあり、積極的にこの万華鏡ギャラリーの運営に協力なさってきて、万華鏡の認知度も高まりました。 テレビなどの取材も多く、流山の万華鏡ギャラリーは地元の名所のひとつとなりつつあるようです。
トップの写真は、中里さんの代表作「秋草」です。
今回も、国内外の多くの作家さんの作品が集まり、とても見ごたえのある万華鏡展です。

先日当ブログでご紹介した細野さんの作品は、こんな風に展示されていました。演出の仕方も含めての作品ですね。

お神輿の万華鏡は木村えみ子さんの作品で、以前、アメリカの万華鏡コンベンションに出品したものです。 ステンドガラスで製作された、とても手の込んだ万華鏡です。 

村越通浩さんの作品は箱に何気なく入れられた革の万華鏡。 そして革の本の上にもミラーのイリュージョンのような万華鏡映像が輝きます。 一つ一つが独立した万華鏡ですが、これら全部で一つの作品となっているユニークな構成が目を惹きます。

斬新なスタイルでモダンな万華鏡を作る沼尻のんさんの万華鏡シリーズ。 一つ一つ違った映像が楽しめます。

小元江里子さんの「金環日蝕」は独特のガラス遣いが目を惹く作品です。 2種類の細かい映像が見えます。

ほんの一部のご紹介となりましたが、これだけでもいかに多種多様な作品が並んでいることが分かると思います。 アメリカの作家さんの作品も多数あります。 街道沿いには古民家や蔵を改装したレストランやカフェもあり、万華鏡を見てから散策するのも楽しいと思います。

万華鏡ギャラリー 寺田園茶舗見世蔵
http://www.issasoju-leimei.com/misegura/misegura_index.html

10時から17時まで。 月・火休館

流山市の広報から。
http://www.city.nagareyama.chiba.jp/397/013797.html

 

 

 

 

 

 

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暖炉の前で  Winter's Hearth by Luc and Sallie Durette

2012-11-20 22:32:36 | 万華鏡ブログ

ルーク&サリー・デュレット夫妻の万華鏡は、日本でも大変人気があり、特にクリスマスをテーマにした作品は、いつもたくさんの思い入れを形にした力作ぞろいです。
今日ご紹介する「Winter's Hearth」は、クリスマスの季節、寒い冬だからこその温かみを表現した最新作の限定版万華鏡です。 Hearth は暖炉とか炉辺とかを意味し、文字通り、寒い冬の日の暖炉の炎の前で過ごす心地よい温かさや、松の枝の香りなどを彷彿とさせる作品になっています。

ボディーはチェリー材とメープル材で作られ、明るい茶色に仕上げてあります。 額縁に囲まれたような正面のパネルは、松の枝や、松ぼっくりのデザインをレーザーカットし、丁寧に色を載せたものです。 黒い地に細かい模様が輝くように見えています。

オイルセルの中は、豊かな色に満ち、"我が家"の温かさを感じさせるオブジェクトを選んでいます。 ルークさんがバーナーワークで創ったガラス細工、松の枝、金色の松ぼっくり、ワイヤー細工、ユニークなビーズなどが、外からも見えています。

鮮やかな緑は松の枝の形のオブジェクトから生まれるもの。先端部を回していくと、金色の松ぼっくりが見えてきます。

赤や紫、オレンジ色の温かい色模様も生まれて来ます。

2ミラー7ポイントの大きな映像は、その均整が心地よく、オイルの中で均整を保ちながら変化していく美しさがあります。 

金色の松ぼっくりや、輝くビーズは光をとらえてきらめきます。冬の日、暖炉のそばで空想を膨らませながら聞くお話のような万華鏡です。
 
少し大人っぽいクリスマスを飾るインテリアとしても素敵ですが、覗いて見たら、きっと子供の頃のクリスマスを楽しむ気持ちが思い起こされることでしょう。

 

 

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光を操る万華鏡作家 細野朝士さん

2012-11-15 15:30:21 | 万華鏡ブログ

細野朝士さんの万華鏡は、このブログでも何度もご紹介していますが、久々の個展を開かれるということなので、そのご紹介も兼ねて、あらためてその魅力に迫ってみたいなあと思います。

いただいたDMはこのとおり、すっきりとシャープな切り口。 これがいかにも細野さんらしいのです。

その無機質でシンプルな筒を通して広がる色鮮やかな世界に驚かれ、惹きつけられる人がたくさんいます。 万華鏡コレクターとして、また、その伝道者として歴史に残る活動をなさった、あの コージ―・ベーカーさんがWonder に満ちた万華鏡の魅力を語っていますが、細野さんの万華鏡は、その言葉通り、不思議さや驚きにあふれたワンダフルな万華鏡なんです。 ベーカーさんがご存命の頃、細野さんの万華鏡をとても気に入られ、ご自身のコレクションから他の万華鏡好きの方たちにご紹介なさったので、アメリカの作家さんやコレクターの方からご希望でお届けしたこともしばしばあります。

偏光万華鏡はプラスティックなどの透明な色のないオブジェクトを使います。 偏光フィルムを通して光の生み出す色が模様となって現れるのをミラーを通してみます。 理屈では分かっていても、色を塗り分け、アート作品のような色遣いの映像が生まれるのが、本当に不思議です。 

ミラーシステムの多彩さも魅力のひとつです。 シンプルなものからちょっと複雑なものまで、いろいろあります。 この写真の映像の作品はその面白さときれいな色で、すごく人気があります。

光をどのように通すか、働かせるかということが細野さんの万華鏡のヴァリエーションを増やしています。 
オーロラシリーズは、オイルセルの揺れるような映像や、透明感と煌めきのある色合いが特徴です。

漆黒の闇の中に浮き上がる形はシンメトリーながら、色合いは場所によって微妙に違ってくるのも偏光万華鏡の特徴。 ゆらゆら、きらきら・・・・です。そして一つの映像の中に光と影があるみたいで神秘的だと思いませんか。

スペースシリーズは、虹色のラインが生み出す美しく繊細な模様が特徴です。

シンプルで同じように見える外観に惑わされず、多彩なアートを見せてくれる細野さんの万華鏡を、ぜひ手にとって見ていただきたいと思います。

ご紹介したDMの万華鏡展は 
福岡市中央区渡辺通2-3-27  ギャラリー「望雲」 507号室 で
11月22日から12月3日まで(水曜休み) で開催されます。 
http://bouun.com/about.html

また、細野さんの作品は、11月14日から千葉県流山市の万華鏡ギャラリー「寺田園茶舗見世蔵」で開催中の「世界のきらめき万華鏡展」でも展示されています。 この万華鏡展については、後日ご報告する予定です。

 

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みずあめやさんの個展 Mizuameya Kaleidoscope Exhibition

2012-11-10 23:24:49 | 万華鏡ブログ

東京、渋谷のJMギャラリーで今日から開催中の万華鏡工房みずあめや展『長い長い旅の始まり』に伺いました。
可愛らしい動物たち、きれいな花や風景、今回もたくさんの素敵な景色に出会えました。

JMギャラリーさんの2階にゆったりと飾られた作品はとても居心地がよさそう。 みずあめやさんの世界を楽しめる素敵な空間です。 
ここで作品展を開くのが夢だったとDMに書いてありました。 よかったですね!!こちらも幸せな気持ちになる素敵な作品展。 一つ一つの作品が見ている私たちを呼んでいるみたいでした。

個展にはいつも初登場の動物たちがいて、とても楽しみです。  仲間で登場しているのもありました。 みんな表情がいいんです。

とっても温かい絵、きれいな色ですね。

みずあめやさんの万華鏡は、ガラスに表現された図案が何と言っても一番の魅力であり、アートです。 上の動物たちが描かれた七宝をまとった万華鏡に加え、パートドヴェールで図を表現したものは、柔らかい質感と落ち着いた色合いが、ガラスのまた違った魅力を見せてくれます。

そして万華鏡をしまうための手作りの袋にも注目です。 一つ一つ万華鏡に似合いそうな布を選んで作られているのですね。 
もちろん中の映像も外の雰囲気に合わせてコーディネート。 細かいガラスやビーズ、金属などの組み合わせが魅力的な映像を生み出します。

お洒落な感覚で都会の街を描いた風景パウダーシリーズの作品です。ガラスの粉を絵の模様に準じて重ねながら、敷き詰めていく作業を経て、高温の窯で焼成するそうですが、繊細な色模様を拝見すると、その作業の細かさ、大変さが思われます。 毎回どんなふうに仕上がったかドキドキなさるとか・・・

美しい秋の空を描いた一点。 こんな空好きだなあ・・・

ほかにもみずあめやさんが心を込めて製作なさった、宝物のような作品がたくさん並んでいます。

この作品展は11月10日から20日まで開催中です。
月曜定休。
JMギャラリー   渋谷区松濤1-29-6
http://jm-gallery.jp

 

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たくさんの傘  Variation of a Parasol

2012-11-06 12:09:24 | 万華鏡ブログ

冷たい雨の一日でした。 今日は傘がたくさん見える万華鏡をご紹介します。
木工のアーティストとしても活躍していらっしゃるスティーブン・グレイさんのパーラータイプの作品、「Variation of a Parasol」 です。

バーズアイ・メープル材、ブラック・ウォルナット材、アフリカン・ブラックウッド材を組み合わせ、たくさんの溝を彫り込んで、造形作品としても凝った作りのこの万華鏡は、25個の限定版万華鏡です。
ずっしりとした安定感のある作品ですが、反対側から見るとこんな風に傾きもあり、ユニークな姿です。 万華鏡として覗きやすいように、このような傾きになっているのですね。

大きなオイル入りのオブジェクトセルは、木製の円盤に載っており、その縁を手で回します。 バーナーワークで創られたさまざまな形状のオブジェクトやダイクロイックガラスの輝きを見ることができます。どれも大きめで迫力があります。

木のうねるようなボディーも力強い印象です。

5ミラーシステムから生まれ出るユニークな3D映像をご紹介しましょう。
大きな覗き口から覗くと、奥深い世界が広がっています。

右側にはパラソルが一列、ずっと奥の方まで連なっています。
左側にはいくつものパラソルの重なりが、そのまま奥の方まで連なっています。

右側に視点を移すと、大きなパラソルのトップが見えてきます。



その向こうにずっと重なりが続きます。

左側を中心に見ると、重なり合ったパラソルが奥へ奥へと繋がっています。

 

この二つの世界が一度に目に飛び込んでくるのですから、驚きます。
スティーブン・グレイさんは1993年 その優れた木工のデザインと比類ないミラーシステムによる万華鏡の数々を創り上げた功績で、Award for Creative Ingenuity (創造的作品賞とでもいえるでしょうか)を受賞しています。 下の写真はコージー・ベーカーさんの本に紹介されたものです。


その作家さんが約20年ぶりに復活して臨んだブリュースター・カレイドスコープソサエティーの2012年のコンベンションで、People's Choice Award を受賞した作品が、この「Variation of a Parasol」なのです。

 

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秋の稔り Harvest

2012-11-02 15:31:01 | 万華鏡ブログ

しばらく都合でお休みしているうちに、もう11月になってしまいました。 季節も急に進んで、ちょっと待って・・・と言いたくなる気分です。
今日は井野文絵さんの白い磁器の万華鏡から「秋の稔り」をご紹介します。

筒に配された季節感あふれる実。 秋の稔りですね。
白い磁器のシリーズは、アイホールのあるトップと、オブジェクトセルの周囲が木製で、すっきりとした落ち着きのある作品になっています。
全長約13cm。手のひらに収まって、覗きやすい万華鏡です。



直径3cmほどのオブジェクトセルですが、そこから生まれる色模様の多彩なこと。
この作品も秋の雰囲気いっぱいな映像が展開します。

背景のガラスは透明ながら、細かい凹凸があり、それが模様に映り込むこともあります。
筒を向ける先の状況によって、白っぽく平らに見えることもあります。 オブジェクトの動き以外にも表情が変わるところです。

日本人がイメージする秋の色は、まさにこんな感じかなと思われる映像展開ですね。

ガラスオブジェクトの一つ一つの表情、重なり合う美しさ、透明と半透明な部分の組み合わせなど、どれも味わい深さをを演出していると思います。

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