万華鏡の楽しみ ガラス色の幸せ

万華鏡の魅力、ガラス色の幸せを伝えたいと思います

雪だるまのおしゃべり

2009-02-27 18:21:42 | 万華鏡ブログ

「僕の姿を見て、中の秘密を知りたくなった人もいるんじゃないかな? 僕には仲間がいて、それぞれ形や顔つきがちょっとずつ違っているんだ。並んでいるところを見てもらうと良くわかるよ。」
「そうなんだ・・・」
「僕の仲間は3ミラーもいるけど、僕は2ミラー。雪の結晶みたいに6ポイントになっている。外の姿は真っ白だけど、オブジェクトセルの背景はきれいな深い青だから、白さが際立って本当に雪の結晶みたいだろ? 気に入ってくれたかな?」
「うん。氷でできた花のようにも見える!冷たそう!君は小さいのに映像は大きく見えるんだね。」
「そうだよ。みんなをびっくりさせたいからね。」
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万華鏡になった雪だるま

2009-02-27 11:26:00 | 万華鏡ブログ

窓の外は雪が降っています。梅の花も咲き、気の早い桜も咲いているのに、空から降ってくる白いかけらに、まだ2月だったんだと思ったりして・・・
「さあ、僕の出番かな」と言っているのは依田満さん・百合子さんの「雪だるま」という万華鏡です。
北海道のガラス作家さんによる吹きガラスの雪だるまが依田さんご夫妻の手により、万華鏡になりました。覗き口は底の部分ですが、言われなければ気が付かない「僕の秘密だよ。」
白くて丸くて表情がある可愛らしい作品ですね。東京でも子供の頃は今よりもう少し雪が降ることが多かった気がしますが、一生懸命雪だるまを作ったことを思い出します。
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やわらかいガラス色

2009-02-25 23:29:17 | 万華鏡ブログ

お気に入りの万華鏡のひとつ、依田満さん・百合子さんご夫妻の「夢あかり」の映像です。
藤色のすりガラスのような筒の中に見える映像のやわらかい色合い。ミラーシステムの一面をオープンにして、筒の色を取り込んでいることもその理由のひとつ。そしてひとつひとつのオブジェクトも穏やかな雰囲気。外からは見えないのですが、
小さなオブジェクトセルには、それでもいろいろな表情が生まれるよう、形や透明度の違いで工夫されたガラスオブジェクトが用意されているのでしょう。
覗いていると、気持ちがほんわかとなごんでくるようです。そして同時に繊細な表情に目が奪われる魅力的な万華鏡です。
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ダブルホイールネックレス

2009-02-24 23:27:54 | 万華鏡ブログ

この作品はスキーター&ピーター・ディマティア夫妻の「ダブルホイールネックレス」という作品です。1991年から作り続けている作品ですが、当時としてはかなり斬新なアイディアの作品だったと思います。
まずミラーを使っていないこと。筒は透明なガラスで、その先端にダイクロイックガラスを組み合わせた2枚のホイールが付いています。このホイールをそれぞれ回転させることで、色をミックスし、明るいブルー、グリーン、マゼンタ、パープルなど虹色の輪が立ち上ってくる映像を見せます。透明なガラスの筒の内側がサークルミラーの役割を果たしているのですね。
全長約7cmという小型の万華鏡になるので、レンズを覗き口に入れて焦点距離をあわせています。
そしてそのホイールとガラスチューブを飾る装飾はんだが、このネックレスの存在感を高めています。
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ふたつの表情

2009-02-22 21:47:46 | 万華鏡ブログ

昨日ご紹介した喜多里加さんの万華鏡の筒を覗くと、たとえばこのような映像が見えます。万華鏡作家小嶌淳さんは、いろいろなミラーシステムの作品を創っていますが、これは二等辺三角形に組んだ3ミラーです。6ポイントの花を中心に、その周りに重なるように同じ花が連なっています。
印象的なのは筒の外観と同じ色合いを見事に映像に反映させているところです。落ち着いたブルーのオブジェクトが主役で、ゴールドの輝きがアクセントになっています。時々ダイクロイックガラスのオブジェクトがきらめきを見せ、それがまわりのオブジェクトにも映って、妖艶な雰囲気さえ漂います。
陶の表情とガラスの表情、どちらも個性的でありながら、ベストマッチですね。
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ふたつの味わい

2009-02-21 22:42:07 | 万華鏡ブログ
喜多里加さんの陶器は、その表情に独特の(今までに見たことがないような)質感と色があって、茶碗、皿、花器など身近に置きたくなる作品がたくさんあります。それが万華鏡となればなおさらです。日常的にありふれていない、それでいて暮らしの中にとけ込んで楽しめそうな風情・・・以前から気になっていたのですが、このたび、「アートの庭」での作品展でお気に入りを見つけました。
白い色のかかった薄いブルーのざくざくとした手触りの陶器に渋いゴールドのラインが細かい模様となって焼き付けられています。イメージはなぜか宝箱・・・「何か特別に素敵なもの」を予感させる陶器の筒・・・
そしてエキゾチックな雰囲気の漂う万華鏡の筒の中には、それぞれの雰囲気を伝える小嶌淳さんのミラーシステムとオブジェクトがあるのです。二人のアーティストの味わいを楽しめる魅力的なコラボレーションです。
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薄紅色の世界

2009-02-20 23:54:14 | 万華鏡ブログ

佐藤元洋さんのトレードマークである大きなオイルセル。万華鏡本体の三分の一にもなります。オイルの中に浮かぶ繊細なガラスオブジェクトが美しく、飾っておいても目を惹くに違いありません。
外から見ると透明感のあるガラスオブジェクトは背景の色をも取り込んで、あくまでも柔らかい色合いですが、万華鏡を通して見ると、また違った印象です。
たっぷりの色彩に溢れた色模様、レンズを通して見えるガラスの質感、そしてその景色の見事な変化・・・手のひらに収まるくらいの小さな万華鏡が、大きな広い世界、豊かな色の世界を見せてくれるのです。
これは「アイリス」のピンクの映像。この薄紅色の世界に染まりそうな私がいます。
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小さな華やぎが嬉しくて・・・

2009-02-19 23:02:41 | 万華鏡ブログ

昨日ご紹介した佐藤元洋さんの「空翠」はブルー系の万華鏡で、映像もブルーを中心に透き通った爽やかな展開です。オブジェクトセルは先端の筒の広がった部分になるので、その分大きく、その大きさを活かして、たくさんのオブジェクトが大きく動き回ります。それが映像の豊かな変化となっているのです。
薄い青、濃い青、白の生み出す映像をベースに、黄色やグリーンのオブジェクトがアクセントになっています。そしてこんなピンク色も・・・。ブルーに染まる映像もあれば、いくつかの色が重なるときもあります。こんな風にピンクのリボンをふわっとかけたような映像もあって、その変化に夢中になってしまいます。寒色系のオブジェクトに加えられたひとつかふたつの暖色系のオブジェクトがほっとするような華やぎを添えて、何だかこの季節にぴったりだなあと思ってしまいました。
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銀箔が散るガラス

2009-02-18 22:32:52 | 万華鏡ブログ

青の濃淡のガラスに銀箔を散らしたような美しい吹きガラスの万華鏡「空翠(くうすい)」をご紹介します。佐藤元洋さんの最新作です。オブジェクトセルはすりガラスで背景の部分には薄い青の混ざったガラスを使い、中のガラスオブジェクトが微かに見えています。
佐藤さんの万華鏡は覗き口も筒に一体化しているのでとてもすっきりとしています。細く絞った筒のライン、自然に連なっている薄いドライセル・・・涼やかでスマートなデザインです。
一方でこのガラスの色模様は、着物地の光沢のある絹織物のようにも思えて、和風の趣と落ち着きのある美しさを感じます。ガラスの魅力と万華鏡の魅力の両方に惹かれて万華鏡作家になったという佐藤さん、その思いは、作品を通して多くの人に伝わっていると思います。
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オブジェクトセルにもダイクロイックガラス

2009-02-17 21:12:11 | 万華鏡ブログ

チャールズ・カラディモスさんの新作「ダイクロイックミニ」は今までの小さなタイプとほぼ同じ大きさ、スタイルで、2ミラー8ポイントというのも同じです。どこまでも自分のスタイルを貫き、さらにバージョンアップしていくのが、カラディモスさん。今回の新しさはダイクロイックガラスを使っているところです。
「ダイクロイックミニ」では、オブジェクトセルにもダイクロイックガラスが使われています。背景の部分も一部を削ったダイクロイックガラスですし、細かなオブジェクトにもバーナーワークを施したダイクロイックガラスが使われています。それらが生み出すきらめきが、彼の複雑で繊細な映像に加わっています。また光によっては色が強く映り込んだり、背景の模様が映り込んだりして表情も豊かです。
同じ模様には出会えないだろうと思うくらい変化の大きいカラディモスさんの作品ですので、この写真も一瞬のもの。もっとたくさんの色模様に出会うことでしょう。
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