万華鏡の楽しみ ガラス色の幸せ

万華鏡の魅力、ガラス色の幸せを伝えたいと思います

マグノリア   Magnolia by Luc and Sallie Durette

2013-10-31 15:32:18 | 万華鏡ブログ

デュレット工房(シークレットガーデン工房)の作品から、2006年に製作された「Joice's Garden Scope 」シリーズの1点、「Magnolia」をご紹介します。
ざらざらとした質感の筒に手描きのマグノリアの花が目を惹きます。

前々回、ドライフラワーのオブジェクトをご紹介しましたが、こちらは花の飾りを焼き付けた可愛らしいビーズや、バーナーワークで作られたガラスの葉や茎がオブジェクトです。 

以前の丸い筒のスタイルは同じですが、中を覗くと最近の作品とはまた異なった味わいがありますね。

2ミラーシステムで大きな花が一輪浮かび上がりますが、よく見ると小さな花があちこちに咲いています。 デュレット工房のオブジェクトに選ばれているビーズは、いつもなかなか凝っているなあとあらためて思います。

後ろ側にはつぼみが2輪。 筒の花の絵と花のビーズで花の咲く庭を表現している個性的な万華鏡です。

新しい万華鏡には新しい魅力もありますが、もう作られていない過去の作品にも良いものがあったなあと感じさせられるこの頃です。

 

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寿司万華鏡  Sushi Kaleidoscope

2013-10-30 18:51:40 | 万華鏡ブログ

今日はとても楽しくてユーモアのある万華鏡をご紹介します。 伊豆高原の万華鏡ギャラリー、アトリエロッキー万華鏡館、館長の伊藤尭さんが創ってくださった「寿司万華鏡」です。 
オブジェクトは、京都の手毬寿司。 茶碗蒸し、お箸、スプーンもついています。 小さいけれど、本物っぽく、とても凝った作りです。

そして恥ずかしながら、私の千社札まで作って貼ってくれました。 私だけの万華鏡です!

黒い台の中に電池が入っており、電動でゆっくり回転します。この万華鏡は電池で長時間動くことができるそうです。 
回転するお寿司をミラーシステムを通して見るわけです。

付属のペンライトでオブジェクトを照らすとさらに明るいきれいな映像になります。

こちらは伊藤さんのもとからアメリカに渡った寿司万華鏡です。 オブジェクトは江戸前の握り寿司でしょうか。

ほかにも蕎麦、とんかつ、鰻、中華などオブジェクトのヴァリエーションがあるそうです。 きれいで丁寧に作られた動く万華鏡は、お店に飾って楽しいしお客様を楽しませることでしょう。きっといろいろなお店から引き合いがありそうですね。

アトリエロッキー万華鏡館に伺うと、伊藤さん手作りの楽しさあふれる本格的な万華鏡がたくさん並んでいます。 伊豆高原にいらっしゃることがありましたら、そちらもぜひご覧になっていただきたいです。

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花とポプリの万華鏡  Pami's Potpourri Kaleidoscopes by Durette.

2013-10-28 21:39:33 | 万華鏡ブログ

クラシックでロマンチックな雰囲気の万華鏡2点です。 ルーク&サリー・デュレット夫妻の作品で、1991年から1995年にかけて製作されていたシリーズです。 私が万華鏡の世界を知る前にすでに存在していたものですが、作家さんの工房に保管されていたものを譲っていただきました。

タイトルは「Pami's Potpourri Kaleidoscope」 パミーズ・ポプリ・カレイドスコープ」。 サリーさんの姉妹パメラさんを偲んで考案され、製作されたと説明されていました。
左側が「プリンセス」 タピストリーを使った右側が「ヴィクトリアン」です。 筒の布の下にはクッション材が巻かれていて持った時柔らかい手触りです。

レースやブレードなど様々な種類を使って布の筒を飾っていますが、優雅でお洒落ですね。
名前の通り、筒の覗き口の近くにはポプリが飾られています。

ほのかに良い香りがします。 この万華鏡は見て、触って、そして香りで喜びをもたらす作品だと作家さんのカードに書いてありました。

現在はデュレット工房という工房名で製作をしているデュレット夫妻ですが、以前の工房名は「シークレット・ガーデン」でした。 ドライフラワーをオブジェクトにした万華鏡を数多く製作していた時期があり、覗くと見える「秘密の花園」が多くの万華鏡ファンを惹きつけたものでした。 このパミーズ・ポプリ・カレイドスコープも、オブジェクトはドライフラワーです。 20年ほど前の作品ですから、ドライフラワーの退色は避けられませんが、心配はありません。

オブジェクトセルの蓋を取り外すことができるので、今回新しいドライフラワーのオブジェクトを入れなおして送ってくれました。
 

30-60-90度の3ミラーシステムで視野いっぱいに花園が見えています。

最近では製作されていないドライフラワーの万華鏡だけに、新鮮な思いで様々な花の饗宴を楽しみます。

ミラーの筒の向こうに「秘密の花園」があり、いつまでもきれいな花が咲く続け、日々新たな喜びをもたらしてくれることでしょう。

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伝統工芸の技を万華鏡に活かして

2013-10-25 22:36:08 | 万華鏡ブログ

10月24日から28日まで開催中の「溝口好晴 万華鏡展」に伺いました。 会場は神奈川県川崎市高津区にあるフィオーレの森内の素敵なマンションの一室で、 落ち着いた気持ちでゆったりと万華鏡を楽しめる贅沢な時間を味わうことができました。

溝口さんは日本の伝統工芸のいろいろな技術を学ばれ、万華鏡に活かしていらっしゃいますが、その多才さにはいつも驚かされます。
最初の写真は木目込みの技法で製作した細長い棗型の万華鏡です。 覗き口には象牙で作られた蓋があり、小さな赤い珊瑚の取っ手がついています。 外観からは万華鏡とは思えないですね。 覗いて見ると6ポイントのきれいな映像が展開します。 隣にはひょうたんの万華鏡もあります。

溝口さんは、外観のデザインを万華鏡らしくなく製作します。 工芸作品の本来の形を崩さずに、万華鏡を組みこんでいくのです。 

木目込み人形のタイトルは「葵ちゃん」です。 頭のリボンをそっと外すと、そこが覗き口です。 可愛らしいですね。

こちらも木目込みの「りんご」です。 木で作られた芯をそっと外すと、覗き口が現れます。 持ち上げて回転させながら映像の変化を楽しみます。 木目込みで作られた「りんご」というのも珍しいそうですが、それが万華鏡だなんて、びっくりする人も多いでしょうね。

次は経筒の万華鏡です。 手書きで書かれているのは般若心経二百七十六文字と伺い、その美しい文字に感激。 書かれた紙は、「平家納経」の雰囲気を再現した、華麗な「料紙」の技法で製作されたそうです。

覗き口には象牙をあしらい、きれいに加工された木の蓋がついています。 光を取り込むオブジェクトセルの周囲は竹ひごを飾っています。 内部にはお釈迦様の教えに基づき、金、銀、瑠璃(ラピスラズリ)、水晶、珊瑚、真珠、瑪瑙を使って、、極楽の世界を表現しています。 味わうところがたくさんあり、奥の深い万華鏡です。

これは「虫籠」という万華鏡。 竹ひごが木製の筒の周囲をぐるりと飾り、虫籠に見立ててあります。竹ひごと筒の間に銀製の草と松虫が飾られています。 虫の体には螺鈿が使われ、青緑の輝きを見せます。とても手の込んだ万華鏡で、秋の雰囲気が伝わり、虫の鳴き声が聞こえてきそうです。

白が際立つこの作品は、卵殻を使った漆の万華鏡です。 ところどころ螺鈿が組み込まれ、色味を添えています。 とても細かい卵の殻のかけらをつないでいく作業は、さぞ、大変なことだろうと思います。 こんな万華鏡があるなんて!とまたまたびっくりです。 

多くの作品は、内部にも伝統工芸で使われてきた自然の素材、たとえば貝殻、真珠、サンゴ、水晶などをオブジェクトとして使い、光を当てると輝きを見せながらも、しっとりとした映像世界です。 溝口さんのこだわりの映像表現です。

これは桜をイメージした木製の万華鏡。 蓋には貝殻で花が飾られています。 溝口さんは、オブジェクトに水晶や螺鈿などを使い、光を受けて輝きのある映像を生み出します。 

煤竹のテレイドスコープです。 節もそのまま見えています。 古民家の囲炉裏などで燻されて茶褐色になった竹だそうで、年代を経て使われたものゆえの色だそうです。水晶の球が筒の中に収められているので、外からは分かりませんね。 筒の飾りもすべて手作りです。 

黄瀬戸の筒に万華鏡を組み込んだ作品です。 陶器の作品としても存在感があり、こちらはガラスオブジェクトの織りなす色模様が美しい作品でした。

10月24日から28日まで開催中。
フィオーレの森  ロイヤルプリンスギャラリー201号室
神奈川県川崎市高津区久本1-16-30
044-866-3418
http://bosco-del-fiore.net

 

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泡を生み出す万華鏡 Bublicious by Paretti

2013-10-21 22:50:54 | 万華鏡ブログ

今日の万華鏡の特徴はこのオブジェクトセルです。 トム&キャロル・パレッティー夫妻の「バブリシャス」という作品。大きくて透明なオイルセルですが、よく見ると二つのセルが重なっています。 透明度の高いアクリル製のセルの下の段には、色とりどりの様々なガラスが、ざっくりと入っています。 一つ一つは結構大きく、単純な形のものばかりで、透明度のあるものや、表面が輝くものなどが組み合わされています。それに加えて、細く引いたライン状のオブジェクトが浮かんでいます。

上の段は、シリコンオイルのみが入っているセルです。 アクリルの仕切りが不規則にめぐらされています。 これが泡を生み出す仕組みです。 セルの回転によって、細かい泡となった空気が、仕切りに合わせて動くので、形や大きさが変わるのです。 それを下の通常のオイルセルに重ねて、泡の描く模様も万華鏡のオブジェクトにしてしまった、パレッティーさんならではのすごいアイディアです。 

アイディアが秀逸なだけでなく、映像が鮮やかでとてもきれいなのです。 白いラインが泡による模様です。

上の映像は細いガラスオブジェクトが効いています。 

溝を彫った板をミラーシステムの第3面に使うのがパレッティーさんの万華鏡の特徴のひとつです。
透明なガラスの重なりが美しい色を見せます。

同じ模様を見たくても、見ることはできません。 一瞬で生まれ、一瞬で消えてしまう映像がいとおしくて、次は何が見えるのだろうと期待して、オブジェクトセルを回します。

オブジェクトセルを回しながら、そして時々止めながら、流れるオブジェクトの生み出す映像を楽しむ作品です。
泡にまかせてみたら、花模様になったり、水玉になったり、飽きることのない変化を見せてくれます。

パレッティー夫妻の万華鏡は、どれもアイディアが豊かで、映像がきれいで、創りもきちんとした質の高い作品ばかりです。

ボディーは革でくるまれ、きれいに加工された木部と真鍮がアクセントになって落ち着いた雰囲気です。 大人のひとが、心から楽しめる遊び心と美しさを備えた作品だと思います。 

 

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スノードーム+万華鏡

2013-10-17 22:25:42 | 万華鏡ブログ

クリスマスには少し早いですが、ジュディス・ポールさん・トム・ダーデンさんの工房から、スノードームのついたオブジェクトセルが届きました。
小さなドームの中にはもみの木やサンタクロースなどがあり、ひっくり返すと白い雪が舞ってきます。

最近の彼らの作品は、インターチェンジャブル(オブジェクトセルを交換できる)になっていて、いろいろな映像を楽しめるようにしています。 クリスマスにはこんなセルをつけたら楽しいですね。

オブジェクトセルの中はクリスマスムードで、楽しさが伝わってきます。 オブジェクトがよく見えるのも楽しいです。

クリスマスらしい大きなオブジェクトとその隙間を流れる細かいビーズが生み出す映像は、本当に楽しくて、きれいです。

オブジェクトの中に見えている青いラインは、花を浮かび上がらせました。

これは5ポイントのミラーシステムの作品に取り付けましたが、他のミラーシステムの先に付け替えてみると、6ポイントにも4ポイントにもなります。

定番のスタイルを保ちながら、たくさんのテーマに沿った万華鏡を生み出している作家さんですが、また新しいアイディアを加えて、クリスマスに飾りたくなる万華鏡を製作しました。

 

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ナスカ Nazca

2013-10-14 14:28:20 | 万華鏡ブログ

今日ご紹介するのは、羽石茂さん・泉さんご夫妻による「ナスカ」という作品です。 パステルカラーで塗った上に、金色でナスカの地上絵をテーマになさったデザインです。よく見るとコンドルが描かれています。 筒の素材は木材で9面から成るコーン型です。 持ったときにとても軽くて、覗きやすくできています。

Bunkamuraでの万華鏡展でご紹介しました、ステンドガラスの大型作品に目を奪われてしまいがちですが、このように木の素材に絵を描く、布を巻く、漆絵を描くなど、いろいろな技法、テーマでデザインされた手持ち型の作もたくさん創られている作家さんです。

オブジェクトセルの中には少なめのオイル、様々なビーズ、ガラス片、糸、ひもなどいろいろな素材を含んでいるのも特徴ではないでしょうか? 少なめのオイルなので、オブジェクトがオイルに浸っている部分と、表面に出ている部分があり、それも見え方に影響があるかなと思います。 またオイルセルの背景にも色模様が見えていて、映像の中に映り込んでいます。 

異なった素材のオブジェクトが織りなす繊細な模様が美しいですね。ドライオブジェクトとして糸や紐を使っているのは見たことがありますが、オイルの中に浮かんでいるのは珍しい気がします。
糸や紐を使って、鏡の魔法で織物にするのも素敵だなあと思いました。 

ミラーシステムは逆テイーパード(先が広くなっている)という組み方で、視野の中心にシンメトリーの整った映像が見える2ミラーシステムです。 
色遣いも独特で、どこかエキゾチックな雰囲気を感じます。 

手に持った時にも軽くてなじみやすい形、そしてセルを回転させて覗けば、美しいシンメトリーの色模様が次から次に展開し、夢を見させてくれるような素敵な作品です。

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Super Nova 超新星

2013-10-10 18:39:48 | 万華鏡ブログ

シンプルな真鍮製の銀の筒は、チェスニック工房の「スーパーノヴァ」です。Super Novaは、超新星と訳されていますが、生まれたばかりの、ことさら明るい星のことです。

中を覗くと鮮やかな色の世界が目に飛び込んできます。

この万華鏡の特徴は、オブジェクトが偏光素材であることでしょう。 オブジェクトセルの中は、こんな感じです。

透明な偏光フィルターが組み込まれることで、セルを回転させると偏光の作用が起きて、光の通し具合が変わってきます。光を通さない部分は黒くなります。そして、光を通す透明なオブジェクトの色は、、鮮やかに輝くように見えてきます。

チェスニック工房の作品は2枚のホイールタイプが主流で、この作品が発表された時はおおいに驚きました。ずいぶん前のことですが、今でも製作することもあるとチェスニックさんを引き継いだ息子のジョン・グリーンさんが言っていました。
オブジェクトそのものの色はないのですが、光の作用で、生まれてくる鮮やかな色の変化に魅せられてしまいます。

「鮮やか」という言葉がぴったりな映像表現が魅力の万華鏡です。

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黄金の国 ジパング

2013-10-09 20:49:31 | 万華鏡ブログ

今日は松宮真理子さんの新作「ZIPANGU」 をご紹介します。 京都駅近くの「ギャラリー華」で開催中の万華鏡展で撮影させていただきました。 松宮さんは画家としての経歴も長く、何といってもガラス絵の表現が素晴らしい作家さんです。 いつも展示会の折に、オリジナリティーにあふれた素敵なガラス絵の万華鏡を拝見するのがとても楽しみです。

黄金の国ジパングのイメージで製作なさったというこの万華鏡は、作家さんの説明によると、フランスのアンティークガラスを使用し、ステンドグラスの古典技法焼絵付けで、手描きで図柄を描いています。 とても手間のかかる技法だそうですが、アンティークの風合いを持ち、重厚感があります。 そこに金箔、銀箔を貼り、日本の中世的な質感を出したいと考えたそうです。 
花の図柄の上に、金箔を配し、落ち着いた金色の世界は、屏風絵の一面を見ているようです。

オブジェクトは透明感のあるガラスですが、外見の雰囲気にあった、落ち着いた優雅な色あいがとても素敵です。
視野いっぱいに大きな曼荼羅映像が広がります。

もう一点は朝顔の花でしょうか。 こちらは前面に絵模様が見えています。 

そしてこちらも同じタイプのミラーシステムで大きな映像が見えています。 

万華鏡の外観や内部映像どちらにも、アーティストとしての表現に妥協を許さず、しっかりと向き合っていることが伝わってくる、松宮さんの魅力的な万華鏡です。 

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きらめく万華鏡の世界展 in 京都

2013-10-08 15:27:17 | 万華鏡ブログ

10月1日から13日まで、京都駅地下街ポルタにある「ギャラリー華」で、京都万華鏡ミュージアムのプロデュースによる万華鏡展「きらめく万華鏡の世界、2013年新作展」が開催中です。

ウィンドウに飾られているのは、中里保子さんの「Katagami style」という21世紀の万華鏡と、19世紀後半に製作されたチャールズ・ブッシュ製作の万華鏡です。
アメリカと日本の万華鏡の歴史を象徴しています。  

この万華鏡展には点数はあまり多くないですが、日本人の作品、海外アーティストの作品が並び、新作を含めた、新しい万華鏡の世界を見ることができます。

作家さんの創る万華鏡は現代アートのひとつのスタイルだと考えています。 今まで考えられてきたアートの枠には収まらないかもしれませんが、新しいアートには違いありません。 その外観、素材、映像の生み出し方、それぞれに創意と工夫があり、作家さんの個性が表現されます。 そして覗く人が参加することで、そのアートの目的が果たされるという意味でも、新しいスタイルですね。 

この作品展にも大切に触っていただきたいと、主催者苦肉の策で「覗くときにはスタッフにお声をかけてください」と注意書きが書かれていました。
覗いて見てほしいけれど、万華鏡にはいろいろな見方があるから、無造作に手に取らず、それを確認して丁寧に見てほしいというお願いです。 注意書きを見て、手に取らずにざっと見て出て行かれる方も少なからずいらっしゃいます。
とても残念です。

作家さんが心をこめて創られた作品へ、覗く方が大切に思って向かい合えば、きっと幸せな出会いがあるに違いないのですから。

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