万華鏡の楽しみ ガラス色の幸せ

万華鏡の魅力、ガラス色の幸せを伝えたいと思います

マーク・ティクルさんの新作万華鏡

2007-06-30 21:10:37 | 万華鏡ブログ
マーク・ティクルさんの新作は、「ブリュースターの灯台」Brewster's Beaconというタイトルです。この作品は、コンベンション参加者の投票による最優秀作品に選ばれたふたつの万華鏡のうちのひとつで、高い評価を得たものです。
マークさんの万華鏡の特徴は、このように美しいバランスでカーブを描くデザイン、リバースペインティングと呼ばれる彩色のガラス、大きな覗き口、ユニークなミラーシステム、そしてどこまでも深みのある立体的な映像、バーナーワークによるオブジェクトなどですが、この作品が完成するまでにいくつかのプロトタイプを製作し、それぞれのよいところを取り入れながら創り上げたとおっしゃっていました。今回の受賞についての感想を聞いたところ、全く予想もしていなかったとのこと。驚きながらも久々の受賞にとても喜んでいました。
今回(私は参加しませんでしたが、)マークさんはスウィングダンスのレッスンも担当し、万華鏡以外の特技も披露してくれたようです。
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光に浮かび上がる万華鏡はいかが?

2007-06-29 21:30:27 | 万華鏡ブログ
3色のライトの中に浮かび上がる万華鏡は、今回のコンベンションの記念万華鏡として、参加者全員に配られたものです。Lightwaves(光の波)をテーマとしたコンベンションにふさわしい仕掛けを施したものでした。本体はキャロリン・ベネットさんのアクリル製ドライセルスコープで、筒に灯台がデザインされています。中を覗くと、Lightwavesという文字がカラフルなオブジェクトの中に見えています。
この万華鏡はセルの上にも点滅するライトがあり、また台座に載せて少し押すと、下から3色のライトが点滅したり、点灯したりします。
最後のパーティーのテーブルに飾られ、照明を落とした中で、美しい光を見せていました。(ちなみに、この仕掛けはMade in China でした。)
毎回、コンベンションの思い出になるような万華鏡が、いずれかの作家さんにより製作されて、最後にこのように配られるので、参加者が大いに楽しみにしていることのひとつです。
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ドイツから参加の万華鏡作家ユーリック・カールさん

2007-06-28 08:45:31 | 万華鏡ブログ
昨日ご紹介のユーリック・カールさんの作品の内部映像です。オブジェクトには貝殻や天然石などが使われています。実際よりも黄色っぽく映っていますが、貝殻の裏の光沢が模様となって浮き出ていて、海岸の雰囲気を感じさせます。

ユーリック&モニカ・カール夫妻は、日本万華鏡倶楽部の第7回万華鏡大賞展に出品された「Inversion」という作品で、日本万華鏡博物館賞を受賞されましたが、その賞状がその作品とともに、今回テーブルの上に展示されていました。海外の作家さんに日本での公募展に出品してもらうためには、言葉の壁を含め、いろいろ考慮すべき点がありますが、少しずつでも万華鏡を通しての国際交流ができたら素晴らしいと思います。

ドイツでは、玩具としての万華鏡はよく知られていても、アートとしての万華鏡はまだまだ認知されていないようです。カール夫妻はもう長い間万華鏡を作ってきましたが、ドイツでの草分け的存在としてこれからもがんばってもらいたいと思います。
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光源をもつ灯台の万華鏡

2007-06-27 16:48:05 | 万華鏡ブログ
万華鏡愛好家の国際的組織、ザ・ブリュースター・カレイドスコープソサエティーの第19回コンベンションは4日間の会期があっという間に過ぎ、来年の再会を約束して終了しました。今年は参加者がいつもより少なかったようですが、いつもに違わず暖かい雰囲気の中、万華鏡好きの多くの方と会うことができました。少しずつですが、このブログでもご紹介したいと思います。
今回さまざまな作品が展示されている会場に入って、一番先に目に飛び込んできたのが、この灯台の万華鏡です。右上端に少しだけ映っているインディアンのテントの万華鏡「TIPI」で、昨年新人アーティストとして受賞したドイツのユーリック・カールさんが今年発表した万華鏡は、このコンベンションのタイトル「Light Wave」と作品テーマである「Lighthouse」を意識したこれらの灯台の万華鏡です。実際に存在する灯台をモデルに3つの作品を作られました。
暗い部屋の中でも楽しめる万華鏡を作りたいと願っていたカールさんは、LEDをオブジェクトケースの側に組み込むことで、外からの明かりがなくても映像を楽しめる万華鏡を実現させました。覗き口は底にあり、その部分を回転させると、スイッチが入ってLEDが発光し、オブジェクトケースが明るくなります。
内部映像はまた次回ご紹介します。
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灯台をテーマに (サイレントオークションから)

2007-06-24 19:09:15 | 万華鏡ブログ
コンベンションが開かれているチャールストンは大西洋側の海辺の観光地でもあり、周辺には多くの灯台があって地域のトレードマークにもなっているところから、今回のサイレントオークションの作品テーマは「Lighthouse」(灯台)です。
作家さんたちがこのテーマでオリジナル万華鏡を製作し、出品したオークションで参加者が競りあって買うことができます。サイレントオークションは、自分の希望価格をそこにあるシートに書き込んでいくやり方で、締め切り時間が近づくと、その場はかなり混み合いますが、皆楽しみながら参加しています。
この作品はジュディス・ポールとトム・ダーデン夫妻の出品作で、テーマ性のある作品を得意とする彼ららしい灯台の万華鏡です。替えのセルもついてたくさんの楽しみがあり、海辺の雰囲気が感じられる万華鏡です。
万華鏡の発明者であるデヴィッド・ブリュースター卿は、灯台の光を遠くまで届かせる研究をしていました。そんなことも結び付けて、灯台のレンズも飾られているところなど、なるほどと思いました。この作品は、オークション出品作品の中で「灯台」のテーマを一番良く表現した素晴らしい作品として、ピープルズチョイス賞(参加者の投票で一番得票数が多かった作品に与えられるもの)を受賞しました。
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万華鏡の集い

2007-06-23 13:15:26 | 万華鏡ブログ
6月21日からサウスカロライナ州チャールストンで開かれているザ・ブリュースター・カレイドスコープソサエティーの第19回目のコンベンションに参加しています。この組織はコージー・ベーカーさんが立ち上げた万華鏡作家、販売業者、コレクターという万華鏡愛好家のネットワークで、そのコンベンションが、毎年アメリカ各地で行なわれます。同じ敷地内の施設で、日本でも報道されたチャールストン大火災において命を落とした勇気ある消防士たちをたたえるため、各地から消防士はもとより、一般市民もかけつけ、セレモニーが行なわれたため、コンベンションの開会式も黙祷から始まりました。
そして例年通り、デヴィッド・スーギッチさんのカレイドスコープの歌が披露され、ジャニス&レイ・チェスニック夫妻の長年の万華鏡界における功績をたたえて、コゼッタ賞が授与されました。
儀式が済むと新作の発表が行なわれます。アーティストの方々が次々と壇上に上がり、自分の作品を発表するので、参加者にとってはとてもワクワクするひとときです。そしてこの中から、参加者によるお気に入りの万華鏡が、投票によって選ばれるのです。今年は誰が受賞するのかは最終日の閉会式で、発表されることになっています。この写真はチャールズ・カラディモスさんの万華鏡映像に、BKSのロゴを組み合わせたもので、会場入り口に掲げられていたオリジナルフラッグです。
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万華鏡映像を撮る楽しみ

2007-06-20 06:04:47 | 万華鏡ブログ
万華鏡の撮影をするようになって、映像を撮る楽しみができました。デジカメのおかげで、いくらでも撮影ができるのは良いのですが、パソコン上で再生してみると、思うような映像が撮れているのは、そんなに多くはありません。でも逆にファインダーを通して、自分の目で見るのとは違った雰囲気の、思わぬ楽しい映像が生まれてくることもあります。
この映像は、キットを使っての自作の万華鏡の映像です。実際はもっとすっきりとした映像なのですが、たまたまこんな風に爆発しそうな映像になりました。意図せずに空いてしまったミラーの隙間が結構面白いなあなどと思ったりしています。
でも、こんな写真は今日だけ。また素晴らしい作品の写真をご紹介していきたいと思いますのでご容赦ください。
万華鏡を覗く楽しみに加えて、写真を撮る楽しみにも、是非挑戦してみては?と提案したかったのです。 私はなかなか成功しないのですが、携帯電話のカメラできれいな映像を撮られる万華鏡ファンの方もいらっしゃいます。
動画という手もありますが、このサイトでは、1枚の写真から想像力を働かせていただくのも悪くないかななどと思っています。
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紫陽花の花を思わせる万華鏡映像

2007-06-19 15:59:07 | 万華鏡ブログ
昨日ご紹介した「ペーパーレース」の内部映像です。オーソドックスな正三角形に組んだ3ミラーシステムですが、ブルーの花の塊が並んでいるように見えます。オブジェクトセルが細長く、先端が試験管の底のように丸くなっており、透明なために、一面に広がるフラットな映像ではなく、合間に映りこんだガラスの上に、幾つもが重なり合って見えるような映像になっています。紫陽花の花のような映像に見えませんか。
メアリー・ボルさんは、アメリカの万華鏡界で、目立つ存在ではないですが、1990年からザ・ブリュースター・カレイドスコープソサエティのコンベンションの常連さんのひとりで、地道な製作活動をなさっています。今年もどんな作品を持って参加なさるのか楽しみです。
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バスケットに入った万華鏡

2007-06-18 23:31:39 | 万華鏡ブログ
アメリカの作家さんの中で、手作りの暖かさを感じる作品を作り続けているメアリー・ボルさんの作品「ペーパーレース」です。ざらざらとした質感のある手作りの紙をボディーに使い、その色に合わせて、細かいビーズのオブジェクトが細長いオブジェクトケースの中を流れるように動きます。義理のお姉さんの、やはり手作りのバスケットに入ったお洒落な万華鏡です。
以前にご紹介したクリスマスのオーナメントの万華鏡もそうですが、一つ一つ丁寧に楽しみながら作っている作品であることが伝わってきます。教師の仕事の傍ら、時間ができたときに、いつでも少しずつ作業しては、作品に仕上げていくと聞きました。
ほかにステンドガラス製の大きな作品を手がけたり、布や毛糸を使った作品を作ったり幅広いジャンルでの作品制作ですが、いろいろなイメージを膨らませて生み出される発想の豊かさと女性らしい感性が魅力の作家さんです。
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映像と音楽で綴る万華鏡の楽しみ

2007-06-14 20:58:00 | 万華鏡ブログ
今回ご紹介するのは、万華鏡の映像を音楽と組み合わせたDVDで、ギャラリーヴィヴァンで開催されたIKA展公募部門で展示された岡本脩さんの出品作です。
「万華鏡フルコース」と題されたこのDVDは万華鏡をカメラで覗いて撮影したもののほか、コンピュータミラーの2ミラー(12~50ポイント)や3ミラーの合成映像などで構成して5分30秒の音楽と映像を楽しむものです。IKA展の中では異色の作品でしたが、ユニークな試みだと思います。 今までにも万華鏡映像を音楽と組み合わせてDVDにしているものはありますが、その作り方はさまざまのようです。
この作品の場合、音楽のリズムに合わせて映像が変化するようにしてあるのか?
それともある一定のスピードで動くようにすると、音楽的にもうまくあてはまるものなのか?そんな疑問に対して答えていただきました。
具体的には音楽を選定してから撮影に入ります。音楽をを流し、完成映像をイメージし、オブジェクトの動き(速度と方向)と光の方向を変えながら必用な時間数の2倍から10倍くらいテープを廻します。
編集段階で小節ごとに音楽のイメージに近い映像を選び貼り付けます、不思議な事に一定のスピードで動くようにすると、音楽的にもうまくあてはまるものなのです、しかし少なくとも1小節のなかで1箇所、音楽と映像がピタリと感ずるように、映像の時間をシフトします。
この丁寧な説明に分かったような気もしましたが、結構大変な作業なのではと推察します。岡本さんのこだわりは、外観や奇をてらったような万華鏡表現ではなく、美しいシンメトリーの、きちっとした映像で万華鏡を表現すること。時計にたとえれば、宝石に飾られたゼンマイ仕掛け腕時計よりも、実用性庶民性のある絶対正確なクーオーツ電波時計のような作品を目指されたということです。この作品は万華鏡の魅力を広く伝える道具として面白いのではないか、万華鏡販売促進の材料に使えるのではないか、そして万華鏡作家さんに新分野として研究してもらえたらと提案なさっています。
この作品は岡本さんのウェブサイトで動画をご覧いただけます。
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