つい先日まで開催されていた渋谷の東急本店での万華鏡展で拝見した小嶌淳さん・喜多里加さんの作品「Morris」をご紹介します。
タイトルの「モリス」は、 ウィリアム・モリスの「イチゴ泥棒」のデザインをアレンジしているからだそうです。
喜多さんの陶器はいつもながらそのたたずまいが素敵ですね。
立方体の陶器のボディが木の台に乗っています。 電動でスイッチを入れると内部のオブジェクトを載せたトレイが回転し、照明がつきます。
覗き口がたくさんあって、それぞれに違ったミラーシステムが組み込まれているので、いろいろな映像が楽しめます。
トップの写真は中央の大きな覗き口から見えるものです。小嶌さんの選ぶオブジェクトの色、輝き、質感と内部照明とがうまく作用しあって夢のようなきれいな世界が展開します。
ほかの覗き口からはまた別の立体的な映像が見えます。ミラーの組み方と覗き口の位置次第でこんなに面白くて、しかもきれいな模様が生まれるのですね。いろいろ作品を覗いてきましたが、それでも見るたびに不思議です。
そして視野いっぱいに広がる3ミラーの映像も。これはオブジェクトが見えていて、宝石箱みたいですね。
また機会があったら覗きたいなあと思う作品の一つです。
ヴィヴァンさんの万華鏡展は、今年もいろいろな作品を見ることができて、充実感いっぱいで帰路につきました。
今回は山見浩司となかまたち展も同時開催で見ごたえがあり、新しい作家さんの作品も見ることができてとてもよかったと思います。
作家さんともお目にかかれる良い機会なのですが、少しでも混んでいない平日の時間帯を目指して伺いましたので、作家さんの数も少なく、残念でした。
皆さん、素敵な作品を披露していただき、ありがとうございました。
(この記事の写真は小嶌さんに提供していただきました)