万華鏡の楽しみ ガラス色の幸せ

万華鏡の魅力、ガラス色の幸せを伝えたいと思います

細井さんの桜

2009-03-29 23:48:40 | 万華鏡ブログ

細井厚子さんの個展で拝見した淡いピンク色のガラスの万華鏡「花散る頃」の映像です。オイルセルの中を繊細なガラスオブジェクトがゆっくりと動き、その映像は桜の花びらの舞う姿そのもの。軽やかな風に乗って桜の花びらが舞う場に立ったとき、人は誰でも言い知れぬ思いに浸ることでしょう。そんな雰囲気を、この作品は生み出しています。
桜をテーマにした「チェリー・ブロッサム」という万華鏡を以前から創っていらっしゃいましたが、なぜか今回の作品のタイトルは「花散る頃」になったそうです。生み出される作品ひとつひとつ大切に、作家さんの思いに沿って名付けられているのですね。
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ジュディスさん・トムさんの桜

2009-03-28 21:14:35 | 万華鏡ブログ

今回はアメリカの作家さんによる桜の万華鏡です。ジュディス・ポールさん・トム・ダーデンさんによる「Cherry Blossom」は、ピンク色のガラス製の台座と筒を飾る光沢の美しいガラスの桜が目を惹く限定版、パーラータイプの作品です。
テーマに添って作品を作り上げるジュディスさんたちの万華鏡ですが、筒はどの作品もほぼ同じタイプで、金属にデザインにあった色のパウダーコーティングを施しています。その代わり、台座のデザインとオブジェクトセルのデザインは思い切りテーマにこだわっています。 本当にいろいろな万華鏡があって見るからに楽しいんですよ。
この作品はセルが2つ付いていて、ひとつはセルの分割してピンクとグリーンにオブジェクトを分けているもの、もうひとつはパステルカラーの花が入っています。
2ミラー5ポイントの映像はマスキングによって、桜を表現しています。
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中村和正さんの桜

2009-03-27 08:52:46 | 万華鏡ブログ

ステンドガラスの万華鏡作家、中村和正さん・ミヱ子さんご夫妻の万華鏡「桜」の映像です。2つの大きな花を中心に細かい花の舞い散る映像を生み出すのは横に長い菱形にミラーを組んだツイン2ミラーシステム。
たくさんのピンクの濃淡と少しの若草色のガラスオブジェクトが生み出す、華やかな桜の世界が素晴らしくて、毎年桜の季節に必ず飾ることにしている万華鏡です。
桜の花は毎年同じように咲いて散っていくけれど、いつも感動を与えてくれます。そしてこの万華鏡も覗くたびに受ける印象は同じだけれど、いつもきれいだなあと感じられる幸せをくれるのです。
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溝口さんの桜

2009-03-26 16:00:10 | 万華鏡ブログ

溝口好晴さんの万華鏡は、日本の伝統工芸の技術を活かした和の万華鏡として、何点かご紹介してきましたが、この映像は2007年1月20日にご紹介しました鼓の形の漆の万華鏡のものです。
和の趣は、映像にも反映され、そのデザインも色の合わせ方も日本情緒あふれた桜の花を表現しました。その変化は、花曇りの日の桜のように見えたり、晴天の日の桜のように見えたりと、表情を変えていました。

溝口好晴さんの万華鏡展情報です。
3月20日~29日まで   奈良市高畑町812 あーとさろん宮崎 0742-23-2588
4月3日~15日まで   藤枝市岡部町三輪646-11 ギャラリー未来 054-667-5500
素晴らしい作品を手にとって見ることのできる機会です。お近くの方はぜひご覧になってください。(休廊日、時間などは各会場にお問い合わせください。)
Comments (2)
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中里さんの桜

2009-03-25 15:29:46 | 万華鏡ブログ

昨年の中里保子さんの個展で拝見した壁掛けの万華鏡「桜」です。陶器は辻優子さん、アイアンは小谷中清さんが製作しました。
ガラスのオブジェクトセルは、突起の部分を持って回転させることができます。筒の先端に収まるように固定する役割と回転の役割を両方備えたオブジェクトセルの突起です。
中にはバーナーワークによる、透明や半透明の繊細で美しいガラスオブジェクトが見えています。
正三角形の3ミラーシステムを通して覗いて見ると、細かいけれどはっきりとしたピンク色主体の映像が広がります。
小さな万華鏡ですが、アイアンの大きな細工との組み合わせで広がりを感じ、咲き誇る桜の雰囲気を伝えています。
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桜が咲き始めました

2009-03-24 12:20:00 | 万華鏡ブログ

昨日ご紹介しました依田ご夫妻の「桜」の映像です。
5ポイントの映像は、桜の花の儚げな美しさを良く伝えていますね。
やさしくてきれいで、心を安らげるような万華鏡映像だと思います。
筒を回すと、ガラスオブジェクトが動き、この桜の花もいろいろ姿を変えます。
そして、光や明かりの状況で、また表情が変わるのでいつまでも見とれてしまいます。
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桜の季節に

2009-03-23 21:22:50 | 万華鏡ブログ

桜の開花予想が気になるこの頃、日本人に愛される桜をテーマにした万華鏡をご紹介します。最初は依田満さん・百合子さんご夫妻の手持ち型万華鏡「桜」です。
白いガラスの筒に淡いピンク色の桜の花が散るデザインで、その桜が、中を覗いたときの中心映像の周りに映りこむようになっています。
この万華鏡は「下町のガラスシリーズ」として、いろいろなテーマに沿って作られていますが、いずれもオブジェクトセルが筒の中に完全に閉じ込められていて、外からは見えません。一方で、2ミラーシステムは第3面を閉じていないⅤ字状になっているため、光が筒を通して、外のガラス模様を映像に映し出します。装飾はんだを施された覗き口から、内側の世界を覗くと、ぼーっと白く、明るい雰囲気の中、万華鏡映像が展開します。ガラス製ですが、外も中もほんわかと温かい雰囲気の万華鏡です。
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黄色の美しい映像

2009-03-22 21:14:49 | 万華鏡ブログ

スティーブ&ペギー・キテルソン夫妻の「ラッパ水仙」の映像を一枚。
シングルフラワーシリーズは花によって、ミラーシステム(ポイント数)が違っていて、この作品は、2ミラー6ポイントの映像です。そしてフラワーシリーズのオブジェクトセルには、バーナーワークで創ったガラスの花が1-2個含まれているのが特徴です。いつもどんな風に映像に映りこむかを楽しみに見ています。
水仙の黄色を中心に、オレンジ色や白、グリーンのオブジェクトが外のデザインに合った色合いの映像を生み出しますが、時々見えてくるコバルトブルーやローズ色のガラスオブジェクトも映像の変化にアクセントをつける役目を果たします。また透明なダイクロイックガラスのオブジェクトは、他の色と重なって、シフォンをかぶせたような柔らかいきらめきで魅力的な効果を見せます。
キテルソン夫妻の万華鏡はオブジェクトの流れが本当に美しく見えます。ですからこの万華鏡も先端部のオブジェクトセルを少し回しては止め、オブジェクトの流れに任せてじっと覗いて見ます。ゆったりと映像の変化を楽しんで欲しい作品です。
25個の限定版作品だそうです。
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ラッパ水仙の万華鏡

2009-03-21 17:23:34 | 万華鏡ブログ

ラッパ水仙の花が一輪咲いているガラス製の万華鏡は、スティーブ&ペギー・キテルソン夫妻の最新作「Daffodil(ラッパ水仙)」です。白地に淡い黄色と濃い黄色、そしてグリーンの色合いが早春の風情を感じさせます。
ラッパ水仙の姿にガラスを重ねて焼付け、それからスランピングという工程を経て、半円筒に成型し、もう半分と合わせて万華鏡の筒になります。シングルフラワーシリーズの1点で、丸い木製の台にはめ込んで立てるようになっています。
少し大きめのフラワーシリーズ、そしてこのシングルフラワーシリーズは、外観が華やかで存在感があるので、玄関や応接間にぴったりです。もしかしたら和室の床の間に、花を生けるように置くのもいいかもしれませんね。そんな飾る楽しみのある万華鏡です。
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万華鏡の猫たち

2009-03-19 22:22:06 | 万華鏡ブログ

万華鏡の筒に目が合ったら動き出しそうな猫たちを描いたのは、井野文絵さんです。平面ではなく、筒のカーブの上に描いているからでしょうか、少し回すと本当に動いているような気がするから不思議です。
チャイナペインティングやガラス工芸などいろいろな技術をお持ちの作家さんで、2005年から溝口好晴さんに師事し、万華鏡製作を始めました。素材は磁器、半磁器、漆などで、和の趣のものから、動物を描いたものまで、主に手持ち型の作品を創っていらっしゃいます。
この作品はオイルセルで筒全体を回すとオブジェクトが流れるように動きます。覗き口は木と貝を使ってきれいに仕上げ、全体としてすっきりとしたデザインになっています。そしてやっぱり猫の絵が良いですね。他にもチータや虎、ペンギンなどいろいろな動物が登場します。
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