世界の万華鏡事情は？

この写真はイタリア製の万華鏡の映像です。小型のホイールが２枚付いたタイプですが、どことなくオブジェクトのガラスの色合いが和風で、和紙のデザインのようなのが気に入っています。数年前に、ヴェネチアのおもちゃ屋さんの片隅で見つけました。
万華鏡はスコットランドで生まれ、イギリス、フランスなどで一世を風靡し、アメリカにも伝わり、遠く日本にも発明から数年でもたらされました。その後、ヨーロッパではすたれて、今では主にアメリカと日本で作られています。万華鏡が生まれたヨーロッパでは、今どんな状況なのか、世界でどんな万華鏡が作られているのか興味が湧くところです。情報があまりないので、正確なことはわかりませんが、イタリア、フランス、ドイツなどにも万華鏡を製作・販売する会社はあるようですが、アーティストとして活動する作家さんは、いてもごく少ないと思われます。イギリスではアメリカからの逆輸入のような形で万華鏡が販売され、最近は作る人もでてきたと聞いています。ヨーロッパにルーツを持ち、アメリカで万華鏡に出会って作り始めた作家さんもいます。日本で１０年前には知らない人も多かった現代万華鏡が多くのファンを魅了したように、ヨーロッパでもこれから万華鏡への新たな認知がなされるのかどうか、他のアジアの国々ではどうだろうか、それぞれの文化を背景として、新しい万華鏡が作られるようになったら面白いことだろうなとよく考えます。世界のどこかでこんな万華鏡があったというような情報があったら、ぜひ教えてください。