万華鏡の楽しみ ガラス色の幸せ

万華鏡の魅力、ガラス色の幸せを伝えたいと思います

毛鉤を見るというアイディア

2008-07-31 08:54:39 | 万華鏡ブログ
パレッティー夫妻のCorked は外観は落ち着いた雰囲気ですが、覗くとそのユニークな映像の連続にびっくりします。外から眺めたオブジェクトはガラスとは一見相容れない感じの毛の付いた不思議な形状のものでした。
私は釣りのことは何も知らなかったので、今回毛鉤についてネットで調べてみました。魚を捕獲するために考えられた毛鉤は、長い歴史があり、人間の手で改良されてきたその形状は魚だけでなく、人々をも魅了し続けているとか。毛鉤を巻くことも極めると、伝統工芸としての美しさや技術が評価されていると知りました。
そしてそこに目をつけたパレッティー夫妻の「遊び心とアイディア」に感服した次第です。万華鏡のオブジェクトに羽を使ったり、磁石を使ったり、リボンを使ったり、ガラスファイバーを使ったりという作家さんですから、毛鉤を使っても特別驚くことではないのかもしれませんが、本当にすごいのは、それらをセルの中でどのように使い、どんな映像にするのが良いか、ほかの素材とのコンビネーションでいかに面白さを演出するかという意匠だと思います。素材を使いこなし、その魅力を余すところなく表現する実力こそが彼らの作品の真骨頂だと思えてなりません。
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コルクの万華鏡

2008-07-30 20:59:53 | 万華鏡ブログ
トム&キャロル・パレッティー夫妻の万華鏡「Corked」(コルク貼り)をご紹介します。
木材、金属、アクリル、布、羽、紙、磁石など、いろいろな素材を組み合わせ、しかも丁寧なつくりで高品質の万華鏡を作り続けているパレッティー夫妻ですが、この万華鏡では筒の部分にコルクを巻いてあります。アクセントの真鍮や木材の部分と良く合っていて落ち着いた雰囲気ですね。
大きなオブジェクトセルにはとても細かい透明なガラスビーズと、それに埋もれるように、やや大きめなダイクロイックガラスの細工や、何だか不思議なものがたくさん入っています。毛のついた変わったオブジェクトは、釣りに使う毛鉤だそうです。 
先端の部分が滑らかに回転し、細かいビーズが流れて背景となり、そこに生み出される大変ユニークな映像は、さすが「遊び心とアイディア」の豊かなパレッティー夫妻だと思わされます。
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現れては消えるちょっと不思議な映像

2008-07-29 08:31:53 | 万華鏡ブログ
昨日ご紹介の依田さんの万華鏡は、覗くと白い世界にやさしい色合いの5ポイントの花模様が真ん中に浮かんでいます。周りにはガラスの筒のドット模様が、点々と見えます。筒を回すと筒の中を動き回る何かが・・・・そう、ガラスオブジェクトのぶつかりながら流れる音が聞こえるんです。そしてそこにふわーっと浮かんでくる綺麗なガラス色。中心部の2ミラー映像を取り囲む模様になります。
この色模様は、筒を回しているとふわーっと出てきて、もう少しまわるとすーっと消えていきます。(この写真では周辺部の赤、ブルー、黄色、グリーンの塊のところです。)ちょっと不思議な見え方です。
2ミラーシステムをオープンにしたミラーシステム、ちょっとふくらみのある筒の形を生かし、セルの中に閉じ込めたオブジェクトと筒の中を自由に動くオブジェクトの二重奏で生み出す爽やかで心安らぐ万華鏡映像です。
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白くて不思議な万華鏡

2008-07-28 22:02:24 | 万華鏡ブログ
白くて可愛い万華鏡をご紹介します。先日の依田さんの作品展で見つけたものです。ソフトな白いガラス、丸みのある柔らかい形に惹かれて思わず手に取りました。
覗き口はあるけれどオブジェクトセルが外から見えないタイプの万華鏡です。
軽やかなガラスの音がするからドライセルかな?
どこにオブジェクトがあるのかな?
外のガラスの綺麗な色模様が映りこんでいるなら楽しそう・・・
そんな風に思いました。
タイトルは「白くて不思議な万華鏡」と言うそうです。
不思議さも隠しているなんて、いったいどんな映像なんでしょう?
万華鏡って楽しいですね。
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向日葵の万華鏡

2008-07-25 22:59:00 | 万華鏡ブログ
強い日差しの中に大きな花を咲かせている向日葵。その向日葵をテーマとした万華鏡をご紹介します。ジュディス・ポール&トム・ダーデン夫妻の手持ち型の定番シリーズ「ストーリースコープス」に「Sunflower」という作品があります。外観はアルミニウムに茶系のパウダーコーティングをした筒に、向日葵の花束が小さく飾られ、かろうじてテーマがわかる程度なのですが、中を覗けば納得の映像です。
テーマに沿った万華鏡製作がお得意の作家さんなので、向日葵を連想するいろいろなオブジェクトを選び、バランスよくオイルセルの中に入れ込みます。小さな向日葵の花や黄色や緑のビーズなど種類も盛りだくさんで、映像の変化が楽しみな万華鏡です。ある程度大きなオブジェクトも組み込まれていますが、6ポイントというミラーの組み方(30度)だからこそ効果的であることを十分意識した映像デザインであることがよく分かります。夏らしい万華鏡映像ですね。
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和の万華鏡展

2008-07-24 16:57:23 | 万華鏡ブログ
日本の伝統工芸に万華鏡を取り入れて、新たな世界を生み出した溝口好晴さんの「和の万華鏡展」が7月26日から8月5日まで三島市の「ギャラリー阿吽」で開かれます。サブタイトルが「琳派と源氏物語」となっていますので、この写真の作品以外に、源氏物語をテーマにした数々の作品や漆の美しい漆陶の作品なども展示されることと思います。漆、螺鈿、陶芸、木工、書画などあらゆる分野に精通し、それらを組み合わせながら独自の作風で創り上げた姿の美しい万華鏡は見ごたえがあります。
奥の深い伝統工芸の魅力とその雰囲気に合ったオブジェクトを選んでの映像世界に日本文化ってすごい!と思わずにはいられません。
このブログでも何度かご紹介していますが、右下の検索機能でチェックすると、作品のご紹介を見ていただけます。お近くの方はギャラリー「阿吽」で源氏物語千年紀の今年、源氏物語の世界に遊ぶ万華鏡を楽しまれてはいかがでしょうか。(電話055-972-1243) 26日には万華鏡製作の体験教室もあるそうです。水曜休廊。
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朝顔

2008-07-23 23:14:19 | 万華鏡ブログ
夏らしい雰囲気がいっぱいの万華鏡「朝顔」です。万華鏡工房「みずあめや」さんの定番作品ですが、ガラス胎七宝という技法で、ひとつひとつ手作りなので、同じタイトルでも全く同じものはありません。手のひらに載るほどの大きさで、ちょうどぴったり収まる手作りの巾着も合わせての作品なので、バッグの中に忍ばせてどこにでも持っていけるのが嬉しいですね。どの万華鏡も、それぞれに似合った着物地の巾着に包まれて大切に届けられます。和風の小物雑貨のお店での扱いが多いのも、和の雰囲気の中で、より生き生きとして見えるからなのかもしれません。
感性豊かなご姉妹の共同作品である「みずあめや」さんの万華鏡には、花や動物に対する愛情が込められて、小さいガラスの面に描かれていながらもたくさんのことが表現されているように思います。このOW-6シリーズの作品はたくさんのテーマで創られ、万華鏡と知らずに手に取り、万華鏡の魅力にはまる人も多いと聞いています。中の映像も万華鏡の雰囲気を高めて、とても綺麗だからです。
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新しいフラワースコープ

2008-07-21 18:41:11 | 万華鏡ブログ
スティーブ&ペギー・キテルソン夫妻の「シングルフラワースコープシリーズ」(限定版)のひとつ「アイリス」です。大きめの筒に複数の花を配した「フラワースコープシリーズ」に対して、ミスティックラプチャーなどと同じ中くらいの太さの筒に、花を一輪あしらった万華鏡で、2008年に4種類発表されました。
この作品は、白地に青の濃淡のガラスとグリーンのガラスで、一輪のアイリスの花を描いています。清清しさを感じる作品ですね。白いガラス板に図案となる花をフュージングという技法で焼付け、さらにをスランピングという技法で半筒形に形作り、ふたつを合わせてはんだで筒状にした、手の込んだ造りです。
筒を作り、ミラーを組むのはスティーブさん、オブジェクトの担当はペギーさんで、ふたりで創り上げる万華鏡です。このシリーズは花ごとにミラーシステムやポイント数が異なっています。このアイリスの映像はレクタンギュラー3ミラーシステムで、コーラスラインイメージと呼ばれる帯状に横に連なる映像(2008年7月15日ご紹介のタイプ)です。黒い背景にブルーや紫、白、ゴールドなどのオブジェクトが織り成す色模様が優雅でお洒落なリボンのようです。
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青華

2008-07-20 17:15:48 | 万華鏡ブログ
依田満・百合子ご夫妻の万華鏡フェア(22日まで新宿伊勢丹本館で開催中)から、今日は内部映像をご紹介します。「青華」という作品で長さ16cmほどのシンプルな形状のガラスの万華鏡です。
同じサイズで何種類かのガラスを使って、それぞれのテーマを依田さんならではの美しい映像で創り上げていらっしゃいますが、その中から渋いゴールドの混ざった青地に、淡い花模様が落ち着いた雰囲気の作品を取り上げました。内部にはこんな青くて幻想的な華が咲いています。
外の筒に使ったガラスを活かす造りがこのシリーズの特徴で、ミラーシステムは独自に工夫されたオープン2ミラーシステムになっています。ミラーはⅤの字に組まれ、上の部分が閉じていません。そのために外からの光がガラスを通して直接入り込み、筒のガラスの模様や色を中の映像に映し出します。
中心映像の周りの青い輝きや微かな模様がその部分です。明るさや光の具合で見え方が違ってきます。中心の映像は、繊細でくっきりとした映像を結び、その周りを柔らかい青い光が包むという心に染み入る演出です。
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鳥の止まる万華鏡

2008-07-19 23:30:26 | 万華鏡ブログ
依田満・百合子ご夫妻の万華鏡フェアからステンドガラス作家、竹形夏野さんとのコラボレーション作品「とり物語」です。竹形さんの作品には多くの鳥が登場しますが、どの鳥も特徴が良くとらえられ、創った方の愛情を感じます。一羽一羽の鳥に物語がありそうです。そしてそれぞれの筒に万華鏡としての命を吹き込む依田さんの映像がまた素晴らしいのです。
この万華鏡は鏡の先が広がった3ミラーシステムで、視野いっぱいに、透明感のあるガラスオブジェクトの色合いが広がって、鳥の棲む森や林、飛び回る空などを思わせる映像展開だと思いました。
それ自体がアートとして素晴らしい力を持つ、作家もののガラスの造形作品や陶器、人形などを、魅力のある万華鏡に変身させることは、依田さんの万華鏡の世界の一部分ではありますが、今回の展示会でもたくさん見ることができました。いつもながら夢の広がる、ガラス色の幸せな世界でした。
(後ろに一部写っているのは、やはり竹形さんとの大型のコラボレーション作品「勇気と希望2002」です。この作品は2002年ザ・ブリュースター・ソサエティーのコンベンションでの受賞作品です。)
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