万華鏡の楽しみ ガラス色の幸せ

万華鏡の魅力、ガラス色の幸せを伝えたいと思います

素晴らしいコレクション 

2019-07-15 22:00:04 | 万華鏡ブログ

今年のカレイドスコープ・エキスポで大変見ごたえのあったのが、ネリー・ブライのメアリー・ウィルスさんによる「歴史的に重要な万華鏡コレクション」の展示でした。 ネリー・ブライというのはアリゾナ州ジェロームにある世界最大といわれる万華鏡専門店です。オーナーのメアリー・ウィルスさんが収集してきたコレクションの一部が会場で披露され、カレイドスコープルネッサンスの歴史を見ることができる素晴らしい機会でした。

これは1989年にヴァンコート社が制作したブッシュ・スコープ(19世紀後半アメリカで大量に生産されたといわれる万華鏡)のレプリカです。百年経って作り上げたレプリカですが、百年以上前のブッシュ・スコープの品質の高さを見せています。

コージー・ベーカーさんの本にも登場するような作品がたくさん並んでいます。 
上の写真でお気づきになった方もいらっしゃるかと思いますが、この中に中里保子さんの「ブック」という作品もありました。

特にメアリー・ウィルスさんはコーキー・ウィークスさんの作品を大変大切にしていらっしゃって、コレクションもたくさんあります。
ご存知のとおり、コーキーさんは万華鏡ルネッサンスの先頭を駆け抜けてきた創造力あふれる作家さんで、いろいろなアイディアを形にしてきた方です。 BKSでの受賞歴も多く、歴史的にも貴重な作品がたくさんあります。

素材も木、ガラス、真鍮など自由自在に使いこなし、ミラーシステムもたくさん開発なさいました。
左は「スター・エクスプロ―ジョン」という作品です。テイパードミラーシステム、両目で覗ける大きなアイホール、ミラーシステムの先が斜めにオブジェクトセルと合わさる形で、大きな星の爆発のような映像を生み出します。
いろいろな素材でこのタイプの作品がありますが、初めて私がこの種類の万華鏡を見たときに、外観のデザインの素敵さと中に展開する大きな、不思議な(その当時は本当に不思議でした)映像に驚いたことを思い出します。

右側は「フラワー」という作品で、先端部には丸いオブジェクトセルが付いていますが、大きなアイホールから見えるのは、このような映像です。

コーキーさんの作品は、このエキスポが終わってからジェロームのお店に伺ったときにも、コレクションを見せて頂きました。本当にすごい作家さんだなあと思います。 またご紹介したいと思います。
アメリカで復興した現代万華鏡の歴史は1970年代ぐらいからです。コージー・ベーカーさんが世界で始めての万華鏡展を開いたのが1985年、BKSを立ち上げたのが1986年、それから多くの作家が実に様々な作品を創り上げてきたこと、しっかりと歴史は刻まれていることを感じられるコレクションです。

Comment

Desert Lace  砂漠のレース 

2019-07-10 23:13:46 | 万華鏡ブログ

アリゾナで開催されたカレイドスコープ・エキスポで、アリゾナならではの万華鏡が生まれました。 制作したのは、アリゾナ州ジェローム在住のシェリー・アンド・スティーブ・ホプキンス夫妻です。
その特徴は地元のサボテンを生かした万華鏡であること。 もともと木工の万華鏡を制作して25年の経歴をもつスティーブさんによる木の筒を飾るのは、サボテンの繊維です。

同じくアリゾナ州ジェローム在住のユニークなサボテンアーティストであるジョン・アンド・ローリ・ミーダー夫妻は、ウチワサボテンの一種である”プリックリーペア・カクタス”からデリケートで美しい繊維だけを取り出す方法を開発し、「砂漠のレース」としてアート作品を創っているそうです。

その「砂漠のレース」の繊細な模様を生かした万華鏡をホプキンス夫妻が制作しました。

オブジェクトセルをデザインするのはシェリーさん。 この作品ではオブジェクトにもサボテンの繊維が含まれ、独特の繊維の模様を生み出します。そのほか、銅、ランプワークによるターコイズ色のガラスオブジェクト、ビーズ、ダイクロイックフィルムやダイクロイックガラス、天然石、金属などの組み合わせで、映像もユニークで美しく展開します。 

アリゾナの赤い岩の色と銅とターコイズの組み合わせは、この地域を表す色合いです。 (景観を損なわないためにその地域にふさわしいデザインで出店するマクドナルドがありますが、セドナでは世界で唯一「M」の色がターコイズ色になっています。)

先端のオブジェクトセルは滑らかに回転するので、筒を回す必要はありません。大きめのアイホールから見える2ミラーシステム、5ポイントの映像は、オイルセルで、透明感のある青、銅色の輝き、赤い岩を思い起こさせる天然石、そしてサボテンの繊維模様が組み合わされ、ゆっくりと流れ、この地を愛する人たちよって作られた万華鏡であることが伝わってきます。

Comment

小嶌淳さん・喜多里加さんの万華鏡展

2019-07-03 10:12:25 | 万華鏡ブログ

2019年7月2日から11日まで(8日休廊)銀座のギャルリー・ヴィヴァンさんで開催中の、「小嶌淳&喜多里加 万華鏡展」に伺いました。
素晴らしい作品が並んでいますが、トップにご紹介したのは「グリモワール」です。2017年の京都での万華鏡世界大会で初めて発表した作品です。小嶌さんの好きな謎めいた世界が演出されています。

ターンテーブルに載ったオブジェクトを映し出す万華鏡です。

喜多さんの創る陶器の筒はどれも個性的で存在感がありますね。

左は持ち上げて、先端のノブを回しながら、上から覗いて楽しみます。 縦置きの作品にはご覧のようにアイホールの埃を防ぐ蓋が付いています。3ミラーシステムの4ポイントの映像の繰り返しがきれいですね。

右側の作品はやはり持ち上げて覗き、筒全体を回して楽しみます。こちらは2ミラー4ポイントの映像です。第三面にダイクロイックガラスを使い、オブジェクトの色を映してオーラのような輝きを演出します。

こちらはワンドを交換して楽しむ作品です。少なめにオイルをいれたものやドライワンド、それぞれにユニークな映像が展開します。

ボディーを持ち上げて中のターンテーブルを交換できる瓶型の作品です。スイッチを入れるとターンテーブルが回り、照明が尽きます。

こちらはお洒落なスタンドのついた作品。 アイホールが2か所あり、二つのミラーシステムを組み込んでいます。

先端のノブを回して映像の変化を楽しみます。こんなに違う映像が楽しめてしまいます。

ご紹介したのはほんの一部、しかも一瞬の映像です。目の前を展開するその変化こそが素晴らしく、オイルの中をオブジェクトが流れるスピードも映像の自然な変化を生み出して、その世界に引き込まれる感じがします。 どの作品も見ごたえがあり、随所に作家さんのこだわりがありました。

手持ち型のアルケミストシリーズは、筒のデザイン、中のミラーシステムなど多種多彩な品ぞろえでした。 これはお気に入りのひとつ。

 それぞれの万華鏡がどれも覗いてもらうのを待っています。ぜひ足を運んでみていただきたいです。

 

 

Comment

優雅なガラスの花

2019-06-27 16:31:09 | 万華鏡ブログ

今回のBKSカレイドスコープ・エキスポで出会った素敵な作品をご紹介します。
まずは中里保子さんの「Crystal Flower」です。透明なガラスの花を飾った優雅な雰囲気の万華鏡です。
ボディーのガラスは乳白色にペイントを施し、透明な花を美しく見せています。
台座は積層ガラスとハーフミラーを使っていて、いろいろなガラスの魅力をそれぞれに引き出してみせるところが、中里さんのアートであり、技ですね。

台座に内蔵されたLEDを点灯すると、このような雰囲気になります。

会場があまり明るくないので、万華鏡を見るにはライトを当てるか、内蔵のライトを組み込むか、コンベンションの場合、これらも作品を展示するにあたって考えなければならないポイントです。 ガラスを通して発する光も美しさを添えています。

左側の大きなボディーを上から覗くと、メインの映像が展開されます。内部にも透明な大きな花が映し出されているのがわかるでしょうか?実際には立体感をもっと強く感じます。

 

ボディーの下の方に入っているオブジェクトセルから生み出される様々な色模様が独特のミラーシステムと相まって、不思議な映像を生み出します。静かな外観とは対照的なダイナミックでしかも繊細な映像世界が展開します。覗き口が大きめで、中の世界が広いので、どこにカメラを向けるかでも見え方が違っています。

右側の細い方の筒のボディーからは細かい3ミラーシステムの映像が見えます。雰囲気の違う色模様ですね。

作家さんは、このような大きな作品を手荷物になるように箱や袋を調達し、破損しないよう気を付けて海外へもっていきます。中里さんも毎年、違ったテーマで新作に挑戦し、ぎりぎりまで制作に時間を費やしているのを知っているので、私も出来上がった作品をアメリカで拝見するのを本当に楽しみにしています。
(何枚かの写真はご本人に提供していただきました)

 

Comment

ブリュースター・カレイドスコープ・エキスポ

2019-06-17 23:47:55 | 万華鏡ブログ

「カレイドスコープ・エキスポ」と名前を少し変えて ブリュースター・カレイドスコープ・ソサエティの今年のコンベンションは6月6日から9日まで、アリゾナ州スコッツデールで開催されました。

「コンベンション」から「エキスポ」と呼び名を変えたのは、少しでも多くの人に興味を持ってもらえるようにとの意図があったようです。一般公開についてもいろいろなメディアを通じて案内をし、いつもよりは確かに一般の方も見に来てくださっているように思いました。ここからスタートだねというのが、関係者の声。広く万華鏡の魅力を伝えたい思いが随所に見られた今回のエキスポでした。

いろいろな話題がありますが、今日は今回ピープルズチョイス・アワードを受けた4名のご紹介をします。

まず、初受賞の石田千香子さんとデヴィッド・カリッシュさんのコラボレーション作品 「4Ⅹ4(フォーバイフォー)」です。スタイリッシュな作品がお得意の二人らしいデザインです。角の所が2か所、別方向からの覗き口になっており、それぞれ異なったミラーシステムが組み込まれています。アクリル製の台座から四角いボディを持ち上げ、上下を入れ替えることができます。受け止める台座もスタイリッシュなデザインで、その両端に2枚ずつのホイールが付いており、それらのホイールを回しながら4種類の映像の変化を楽しみます。

このデザインやアイディアは1年前のコンベンションの時に浮かんできたと聞きました。そして今年のエキスポ直前まで二人で意見を交換しながら、この作品を創り上げたそうです。4つの筒を組み合わせたところがとってもユニークですね。

この4枚のホイールは、チェスニック工房のジョン・グリーンさんの協力によるものです。作家さん同士、コラボしたり、技術を提供したりしながらも、独自の表現を形にするところが、BKSらしいなと思った次第です。

ピープルズチョイスアワードの二人目はデヴィッド・スーギッチさんでした。京都に次いで2度目の受賞でした。 この大きな作品をご覧ください。 手前にあるのは受賞のトロフィーのガラス作品です。 一人ではやっと持って覗けるほどの重さですが、二人がかりでライトを当てて動かすと素晴らしい色模様が展開します。

左側の細長い覗き口から見ると中には広い世界が広がり、気球が浮かんでいるような映像が中心に見えます。

 

そしてもう一人、山見浩司さんの作品が選ばれました。

アリゾナにぴったりのサボテンとレッドロックの山を細かいガラス片を組み合わせて表現しました。ライトアップするとすごい迫力です。

いつもながら、繊細で美しい映像を2種類見せる作品です。

そしてオークションスコープのピープルズチョイスアワードは、北村さんの「サボテン」の万華鏡が受賞しました。
オークションスコープというのは、エキスポ(コンベンション)の開催地からテーマを選び、オリジナルで創る万華鏡で、最終的にオークションにかけられ、熱心なコレクターのもとに引き取られます。

(実際アリゾナでは、たくさんのサボテンが地面からにょきにょき生えているのを目にして、その大きさにびっくりした私たちでした)

北村さんの作品は、既製品の置物を、万華鏡に改造したもの。オブジェクトセルは、ベアリングで回転します。台座に置くと本体が充電され、持ち上げたときにはセルの中をLEDが照らします。

美しいサボテンの花ですね。
覗きやすく、いろいろなアイディアを詰め込んだこのサボテン万華鏡。 アワードは投票によるものですが、実際のオークションでも高人気の万華鏡でした。

 

Comment

電球の万華鏡

2019-05-27 22:31:18 | 万華鏡ブログ

一見して万華鏡とは思わない電球型の万華鏡は、北村幸信さんの作品です。 北村さんの作品にはいつも新しいアイディアが含まれていて、驚きと楽しさがいっぱいです。
何気なく置いてあるこの万華鏡を持ってみるととても軽いのです。そして覗き口は底の部分。

覗くとセルの中のLEDが点灯します。

 小さなセルの中のオブジェクトが照らされて、青く輝く映像が展開します。

 

筒全体を回しながら映像の変化を楽しみます。

LEDの点灯システムはとてもシンプル。ねじ側が上になるとLEDはオフ。ねじ側が下になるとLEDが点灯します。
したがって、このように置くと、自動的に明かりが消えます。

この万華鏡では、ボタン電池は耐用期間が十分あり、交換するとしても廉価でどこでも購入しやすいものだそうです。 
ねじ部を緩めて取り外し、交換ができます。

 

ねじ部を緩めるとLEDの電源はオフになりますが、オブジェクトセルには自然光も入りますので、また違った映像が楽しめます。

 

 コストをかけず、アナログな仕組みで、覗く人をびっくりさせるアイディアは北村さんならではのもの。
大きな作品から小さな作品まで、いろいろな技術や仕組みのアイディアを形にして、万華鏡の世界を開拓する作家さんです。

 

Comment

ハーバリウムの万華鏡

2019-05-15 11:24:46 | 万華鏡ブログ

今日は松本たけおさん、よしこさんの最新作「ブーケ」をご紹介します。
この作品の特徴はハーバリウムと万華鏡が一体化しているところです。プリザーブドフラワーやドライフラワーを特別なオイルの中に入れても美しい姿を楽しむハーバリウムは、もともと植物の標本だったそうですが、最近ではインテリアグッズとして制作されているようです。

オブジェクトセルの部分がハーバリウムになっており、華やかな花材とガラスオブジェクトが見えています。 工夫したのは、バーナーワークで創るガラスコイルです。 花材がバランスよく動くように、それらを絡める働きをします。軽いオブジェクトが浮遊しやすいように、オイルの粘度も低いものを使っています。作家さんの試行錯誤を経て生み出された万華鏡だそうです。

四角柱のボディーはガラス製で、すっきりとしたデザインで、オブジェクトセルの美しさを惹きたてます。縦に置いて飾ります。見るときは手に取って、底のアイホールから覗きます。

ミラーシステムは3ミラーと4ミラーの2種類があります。
3ミラーの映像は、まさにブーケのようです。

4ミラーシステムの映像は花畑のように広がります。

繊細な草花の模様とガラスコイルの描くラインがリズミカルな映像を見せています。

ブルー系の作品は外観も爽やかな印象です。

緑の色が鮮やかでみずみずしい映像が素敵です。

静かな存在感ながらまわりの雰囲気を明るくするこの万華鏡は、中を覗けばさらに変化し続ける美しい華模様を展開して、覗く人の心も明るくして楽しませてくれることでしょう。

 

Comment

透明な棒が生み出す色模様

2019-04-23 20:12:17 | 万華鏡ブログ

向こう側が見える、透明なアクリルの棒がそのままミラーシステムになっている万華鏡をご紹介します。イスラエルのロイ・コーエンさんの「フラワー・トンネルスコープ」です。 軽やかできれいな姿に惹かれました。

この写真はトンネルの入り口。

覗き口と先端のホイールは真鍮製で、支える脚もお洒落な一体型。 ホイールは彼の独特のデザインで、樹脂で固めた色とりどりのピースを真鍮の枠でまとめています。 ステンドガラスのホイールとはちょっと違った趣です。
前方のホイールは覗く側から見ると後ろ側のホイールになりますが、飾った時にもきれいなデザインですね。

ミラーシステムに近いのはこちらのホイールです。1枚目とは違ったデザインです。そしてサインいり。

ボディの筒は透き通っています。クオリティーの高いアクリル製の棒で、覗くとサークルミラーのような映像を見せます。しかも実にきれいな色を鮮やかに映し出します。

先端にある鮮やかなホイールの一部をとらえ、その色が渦巻き状になって目に飛び込んでくるのは、迫力満点です。

ホイールを回転させると、2枚のホイールの重なり具合や光の様子で、違った色模様が生まれます。 外から見ると全く透明なのに、覗いたとたんに色の渦巻きに圧倒されるのが、一番の特徴でしょう。 そしてその鮮やかさが際立っているのが、ロイさんらしさなのだと思います。

ロイ・コーエンさんの作品は、全体的に見て、オブジェクトにはくっきりとした鮮やかな色を使っている印象です。 イスラエルの作家さんは珍しいですね。大学で建築を学ぶ中で鏡を使ったプロジェクトに携わり、万華鏡制作への興味へとつながったそうです。 もう20年の作家歴があります。真鍮のホイールデザインに個性が光ります。

 

Comment

木彫りと万華鏡

2019-04-16 22:12:17 | 万華鏡ブログ

鈴木義雄さん・吉見秀子さんによる木彫りの万華鏡をご紹介します。指物師の家系で幼いころから木に触れてきた吉見さんは、木彫りの作家さん。 万華鏡の筐体にその技を表現します。 中の映像に同じ花を表現する万華鏡に仕上げるのは鈴木さんです。

最初にご紹介するのは、「桜」です。 日本人の誰にも愛される桜のように、この万華鏡を覗いた人が暖かい気持ちを感じてほしいと作家さんは願います。

私の住むところでは、桜が散るころ、ハナミズキが咲き始めます。 鈴木さん、吉見さんのお住まいの近くには街路樹として植えられているようです。日本の桜とアメリカから来たハナミズキは両国の友情の花として多くの人に愛される花ですね。万華鏡の「ハナミズキ」です。

4ポイントの映像は明るさで変化します。

次は「花菖蒲」という作品です。

立体映像を表現するため、独自のミラーの形と組み方で、こんな素敵な映像が見えています。本当に菖蒲の花のようです。

最後の作品は、「竹坡の薔薇」という作品です。 1878年生まれの日本画家、尾竹竹坡の掛け軸の絵がモデルだそうです。

覗き口は底側に2か所あり、それぞれに異なるミラーシステムを入れています。 作品の中の蝶は水晶で制作しています。

2011年の東日本の震災、津波、原発の事故などのつらい出来事が、鈴木さんや吉見さんを一連の万華鏡制作へと向かわせました。どれも鎮魂、再生への祈りを込めて制作された作品です。 そして水晶の蝶は作家さんの想いを象徴するものだと思います。

これらの4点の作品は、現在開催中のストラスモアのBKS万華鏡展に出品されました。手の込んだ木彫りの万華鏡は珍しいので、それぞれ一点ものの味わいを楽しんでもらえることでしょう。願わくば、作家さんの想いがアメリカの方に届きますように。 

Comment

羽石茂さん・泉さんの「コメット 眩(くらら)」

2019-04-07 15:57:32 | 万華鏡ブログ

羽石茂さん・泉さんの万華鏡「コメット 眩(くらら)」をご紹介します。 地元のデパートで開催中(横浜市たまプラーザ東急百貨店で4月9日まで)の万華鏡展で見つけたものです。 このあたりでは万華鏡展は意外と珍しい催事ですので、大歓迎の気持ちで見に参りました。
羽石さんたちの作品は和の要素も取り入れながら、どこかエキゾチックな雰囲気があります。 据え置き型の作品は優雅なスタイルのステンドガラス製で内部照明や替えのセルなどもあって大変見ごたえがあります。(今回は写真は撮りませんでした)

コメットは、手持ち型の小ぶりな作品ですが、外観のデザインは、ほかにはないユニークさがあり、丁寧な装飾はんだが目を惹きます。そして持ちやすく、先端のオブジェクトセルの回転もスムースです。 回転するだけでなく左右に少し動かすだけでも映像が変化していきます。

セルの中には色とりどりの細かいオブジェクトが入っています。 オブジェクトセルの下には黒い板を組み込んでいるので、透明なセルの向こうに余分な景色が映り込まないようになっています。 黒い背景に浮かび上がる9ポイントの映像です。

ミラーシステムの第3面に少し反射する素材を使うことで、オブジェクトの色を拾ってオーラのように見えます。

繊細な美しさに目を奪われますね。丁寧な造りでどの作品も美しいシンメトリーを生み出しています。

コメットシリーズにはいろいろ種類があるようですが、今回は眩(くらら)という新作です。自分の手元に置いて楽しみたいなと思うような手持ち型の作品は、小ぶりですが素材や見せ方などに工夫があり、覗くたびに違った美しさに出会えるのが嬉しいです。

私はオンラインでの販売やご紹介をしていますので、住んでいる地元の方に万華鏡を知っていただく機会もあまりないのですが、今回は近くの方にご紹介もできて、現代万華鏡の認知度も上がるといいなと思っています。 また次回がありますように。

Comment