万華鏡の楽しみ ガラス色の幸せ

万華鏡の魅力、ガラス色の幸せを伝えたいと思います

万華鏡 ふたつの世界 -依田満さん・百合子さん-

2018-08-16 11:34:04 | 万華鏡ブログ

依田満さん・百合子さんご夫妻(クリスタルガーデン白金)の「万華鏡 ふたつの世界」展のご案内が届きました。 久しぶりの展示会でわくわくします。
今日は依田さんの世界を少しだけご紹介したいと思います。
展示会では定番の作品だけでなく、その時だけ出会える一点ものがあり、そんな作品と出会うのもうれしいものです。
透明なガラスの家の中に色とりどりのガラスビーズが見えていて、煙突から覗く楽しい万華鏡です。

中心映像の周りにほかの色(ガラスビーズ)が映り込み、変化を楽しませてくれるのは依田さんのミラーシステムならではですね。

小さいけれど、おしゃれで粋なこの万華鏡は、中の映像もおしゃれです。

筒にデザインされたバラの花模様が中心映像のまわりを飾ります。

そして魅せられる人の多い、心を優しく包み込むようなソフトで繊細な映像も依田さんらしい映像表現です。 写真で見るより実際に見るほうがその雰囲気が感じられます。ぜひ足を運んで会場でご覧いただきたいと思います。

ふたつの世界のもうひとつは投影式万華鏡イベントです。 別会場でご覧になれます。 この写真は昨年京都で開催された万華鏡世界大会の時のものです。 クリスタルガーデン工房の生み出す投影式万華鏡の世界は、物語の世界にしても、どこか懐かしい風景にしても細部まで表現されていて、あたたかくて、心に響きます。 そして、片目で覗かなくても素晴らしい万華鏡の映像世界に身体ごと浸れる場所です。ゆっくりと時間をとってお楽しみ下さい。

作品展示販売 会期 8月22日から9月4日
                    銀座三越7階ジャパンコレクション象徴スペース

投影式万華鏡イベント
       会期 8月22日から8月30日
       銀座三越9階テラスルーム
  営業時間 午前10時30分から午後8時まで

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秋草 

2018-08-10 16:10:39 | 万華鏡ブログ

中里保子さんの「秋草」(手持ち型)をご紹介します。海外からの赤いガラスを削って黄色の模様を浮き上がらせていますが、テーマも、蒔絵に似た色合いも和の雰囲気を感じる作品です。

 この「秋草」というテーマは2007年にブリュースター・カレイドスコープソサエティのコンベンションでのピープルズ・チョイス・アウォード受賞以来、大切に作り続けています。 その時の受賞作がこの作品です。素敵ですね。

手持ち型の作品はオーバルな筒の一面に秋草がデザインされています。オブジェクトセルはボディーの先端部に取り付けられ、回して映像の変化を楽しみます。

このオブジェクトセルの特徴は内部を半分に区切るように偏光フィルターが入っていることです。 半分のスペースには偏光に反応する透明なオブジェクト、もう半分には細長いガラス細工が入っています。 光をたっぷり取り込み、様々な色合いが生み出されます。
光と偏光フィルター、ダイクロイックガラスが生み出す色合いは、時に鮮やかに輝きます。

とても細かい模様ですが、角度の狭い二等辺三角形(頂点が18度)に組んだ3ミラーシステムから生み出されます。

セルの中のひとつの白いガラスオブジェクトは、ミラーの反射でこんなにたくさん、大きな花のようになって並びました。

セルの回転に従って、手前と奥のオブジェクトが反応しあうと、また異なった表情になります。

熟練の作家さんがたくさんの工程を経て創作した作品には、万華鏡の魅力が本当にいっぱい詰まっています。

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ガラスの花ホイール

2018-08-09 22:20:25 | 万華鏡ブログ

今日ご紹介するのは、キャサリーン・ハントさんの小ぶりなパーラースコープです。
(パーラースコープというのは、筒にスタンド、台座などがセットされていて、卓上に置いたまま楽しめる万華鏡のことです。)
ガラスのスタンドの上に光沢の美しいイリデッセントガラスの筒。 その先には花が咲いたように、2枚のガラスのホイールが付いています。

2枚の透明なガラスホイールにはそれぞれに色ガラスがちりばめられて、きれいで可愛い雰囲気です。これらを回しながら覗いて色模様の変化を楽しみます。それぞれに動くホイールは、その重なり方によって、またその日の光によって、ミラーシステムを通して異なった映像を生み出します。

キャサリーンさんは明るくて華やかな雰囲気の作家さんです。ステンドガラスのカレイドスコープを作り続けていらっしゃいますが、そんな雰囲気が作品に表れているようだなと思います。

きれいなブルーですね。 2018年コンベンションでのアーティストテーブルには、一点もののカレイドスコープがいろいろ並んでいましたが、このブルーに惹かれてこの作品を選びました。

ガラス色の幸せを感じる素敵な作品です。

飾っても覗いても楽しめるパーラータイプの万華鏡は、集める楽しみにもつながります。

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カレイドスコープ・カレンダー Kaleidoscope Calendar 1990

2018-08-01 10:03:00 | 万華鏡ブログ

久しぶりの投稿です。今日ご紹介するのはカレイドスコープ・カレンダーです。
8月のページはこんな素敵な作品が並んでいます。
アメリカの友人から頂いたこのカレンダーは、なんと1990年のもの。コージー・ベーカーさんがプロデュースなさったカレンダーです。とても嬉しく、感激しました。
作品の数々も素晴らしいと思いませんか? この中で現在も活動中なのは、ランディー・ナップさんとシェリル・コックさんです。
”カレイドスコープのファースト・レディー”と呼ばれていたベーカーさんは、デヴィッド・ブリュースター卿以来初めて万華鏡の本を著し、世界で初めての万華鏡展を開催して、カレイドスコープ・ルネッサンスを牽引した女性でした。

アート万華鏡がアメリカで花咲き、続々と作家も生まれていたこの時代、インターネットもなく、つながることが難しかったこの時代に自分の足で作家やコレクターやギャラリーを訪ね歩いてネットワークを作りあげ、ブリュースター・ソサエティーを創立しました。すごいことですよね。ブリュースター・カレイドスコープ・ソサエティの誰もが彼女のことを今でも大切に思っています。

何よりも万華鏡の魅力を理解し、作家とのコミュニケーションを大切にした彼女が作り上げた世界があふれているこのカレンダーは、表紙も素敵です。

カレイドスコープを覗く少年の絵はバーバラ・ミッチェルさんの作品。 内部映像はキテルソン+バーンサイド(ペギーさん)、ヴァン・ダイクのシリーズII、スピリット・スコープの作品のものです。こちらもみな魅力的ですね。

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注目のコラボレーション作品

2018-07-05 14:49:55 | 万華鏡ブログ

今日ご紹介するのは、人気、実力とも定評のある日米の作家さんのコラボレーション作品です。
二人のサイン入りの限定版カレイドスコープです。 その作家さんは、佐藤元洋さんとチャールズ・カラディモスさん。

美しい吹きガラスの筒は佐藤元洋さん。 ピンクの濃淡にわずかながら白やオレンジ色が流れこんだ色模様の、姿の美しい筒です。

その筒にオリジナルのドライセルを合わせたのが、チャールズ・カラディモスさんです。おそらく、佐藤さん、カラディモスさん両方のガラスオブジェクトが含まれていると思います。

カラディモスさんのオブジェクトによく使われているドライアンプルも見えていますね。ガラスのアンプルの中に細かい粒ガラスを閉じ込めたもので、筒の中での動きがランダムなほかのオブジェクトとは違った動きを見せます。

全部で12個の限定版、いくつかの色合いで制作されたこのコラボレーションのシリーズですが、このピンクの筒の作品では柔らかく透明感のある、そして可愛らしい映像もしばしば生まれています。カラディモスさんらしいオブジェクトの構成に佐藤さんらしさが時々顔を出す印象です。

アイホールから覗いた正面にしっかりと映像の中心が見え、美しいシンメトリーを生み出すのは、逆テイパードに組んだミラーシステムによるものです。 カラディモスさんがこだわるシンメトリーのために、彼の作品のミラーはいつもこのように組まれています。

 お互いの作風、創造性をリスペクトしながら生み出されるコラボレーション作品の面白さが伝わったでしょうか?

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偏光万華鏡を究める人

2018-06-18 23:31:57 | 万華鏡ブログ

東京、銀座で開催中の細野朝士さんの個展に伺いました。 ご存知のとおりシンプルでスマートなステンレス製の筒の中に驚くほどの多彩な色世界を生み出す作家さんです。

作家歴20年目となる今回の個展だそうですが、偏光万華鏡とテレイドスコープだけを作り続けてきて、覗く人に感動を与え続けていることのすごさを感じます。 いつまでも覗いていたくなる色模様の美しさ、モダンな映像デザイン、光と遊ぶような楽しさ、そんな魅力がいっぱいの作品が並びました。

筒のデザインは同じでも、ミラーの組み方と偏光フィルターの使い方、オブジェクトの形、背景の素材によって、種類は多岐にわたります。 そして同じ種類でさえ、自由なオブジェクトがオイルの中を自由に動き(ーもちろんその自由さも細野さんの手による仕掛けですがー)一点ずつ異なった映像が見えるのですから、たくさん覗いてお気に入りを探すのも楽しいです。

偏光万華鏡のオブジェクトは、無色透明なプラスチック素材です。それが偏光フィルターと光の作用で鮮やかな色が生み出され、ミラーの反射で美しい模様となります。今回、初の試みとして黒いオブジェクトも入れてみたとのこと、上の写真で黒いラインになって見えているところです。

3ミラーシステムの広がりのある世界も、3種類のミラーシステムから全く違った映像が生まれます。下の映像は、そのうちのひとつ、二等辺三角形に組んだ3ミラーシステムから生まれるものです。

細野さんの作品が素晴らしいのは、その色合いです。どうやったら美しい色が生み出されるのか伺ったところ、素材のプラスチックに手を加えて自分の気に入った色を”探す”、そして”創り出す”とのこと。
偏光万華鏡の色の想像を超える映像は、ヴィヴィッドなものからソフトなものまで展開し、細野さんの世界を見せてくれます。

この上下の映像が同じ作品から生み出されるなんて、びっくりしませんか?

Fシリーズの万華鏡です。 細野さんの光と色の世界を味わいたい方は、ぜひ個展に足を運んでくださいね。20日までですが。

つかう たのしむ + ノーション
中央区銀座6-4-13 銀座ヤマザキビル2F
03-3575-4030

 

 

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両目で見るテレイドスコープ

2018-06-15 16:45:59 | 万華鏡ブログ

双眼鏡みたいな形ですが、先端に透明な球体がついています。 覗き口のほうを見ると、こんな風になっています。

それぞれにミラーシステムの組み込まれたテレイドスコープです。普通のテレイドスコープは1本の筒ですが、2本の筒からなるテレイド。これはユニークですね。
両目で見てちゃんと見えるように作られています。正三角形のミラーシステムの映像ですね。
ユニクロの新聞広告を見てみました。

片目をつぶらなくても楽しめるテレイドスコープを作ったのは、コロラドカレイドスコープのリーフ・コールソンさん。
コンベンションではオーディオ・ヴィジュアル機器の操作を担当する若手の作家さんです。

記憶を探ってみたところ、日本の佐藤英昭さんの同様なコンセプトの作品が、実は2016年のコンベンションで披露されていました。
トンボのイメージで和風に作られています。

でも映像の見え方が違うのです。会場を見回して撮影した写真なので、少し暗いですが、二つの中心を持つ映像です。

同じアイディアでもミラーの組み方、2本の合わせ方など違っているのでしょうね。
面白い試みとしてご紹介しました。

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スピリットシリーズ 新作 Northern Lights

2018-06-04 17:25:20 | 万華鏡ブログ

Kaleido Company からスピリット・シリーズの新作です。 マイケル・コリアさんから引き継いだ定番のスピリット・シリーズを制作、販売する傍ら、新しいテーマにも挑戦しています。この万華鏡シリーズは、手ごろな価格で本格的な万華鏡なので、以前からとても人気があります。

今回のテーマは"Northern Lights", オーロラです。

キラキラしたオブジェクトや透明感のあるオブジェクトがたくさん入っています。

オイルセルの大きさがあるので、その分たくさんのオブジェクトが入り、映像も多彩に変化します。
先端のセルを回転させることができるのも、評価が高いところです。

ボディは黒を基調にビニールに印刷したオーロラのイメージ写真を巻いています。 基本のスタイルを保ちながら、いくらでもテーマとその内容に広がりを持たせられるところが、万華鏡の面白さでもあるとつくづく思わされるスピリットシリーズです。

制作するカール・シリングさんのワクワク感が伝わってきますね。

 

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紫陽花の万華鏡 Hydrangea

2018-06-01 16:53:43 | 万華鏡ブログ

梅雨入りも近づき、紫陽花の花の美しい季節になりました。 今日は井野文絵さんの白い磁器の万華鏡をご紹介します。
紫陽花の花が咲く白い筒は、清楚な雰囲気で小さいながら目を惹きます。
この作品の特徴は、中に展開する映像です。ブルー系やグリーン系のガラスオブジェクトが外観のイメージにもぴったり重なりますね。

次の映像を見ていただくと、黒いラインが動かないことに気づかれるでしょう。

ミラーシステムの先端にマスキングという技法で、黒いラインを作っています。 背後の変化する色合いのアクセントになっています。
面を黒く覆うマスキングは、映像を形に合わせて切り取る効果があり、多くの作家さんが試みていますが、井野さんはこのようにラインを映像に重ねるように使っています。ユニークですね。

いかがですか?
本当に小さな万華鏡ですが、紫陽花の花の移ろいを感じていただけたでしょうか。

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手毬万華鏡 Temari Ball Kaleidoscopes

2018-05-31 10:27:37 | 万華鏡ブログ

メンフィスのBKSコンベンションで大人気だったのが、北村幸信さんの手毬万華鏡でした。上の写真のように大きなものと小さなものが組み合わされた”Temari Ball Family"は、新作発表で披露されたものです。 大きな手毬は人感センサーで内部のLEDが点灯し、小型の手毬万華鏡は手に持つとLEDが点灯します。

それぞれ一点ずつのものもあり、とても人気があって、追加注文を受け付けるほどでした。

手毬に施された和風の可愛らしいデザインは、繰り返しの模様が万華鏡の映像とも共通点があります。コージー・ベーカーさんのコレクションの中に手毬も飾られていたことを思い出しました。 手毬のアートはアメリカでも知られているようですが、それが万華鏡になっていれば、BKSの人たちが一つ欲しいなと思うのはよくわかります。

小型のものは台座から持ち上げると内蔵のLEDが点灯する仕組みです。台座に戻すとLEDは消灯し、数秒で充電されます。 オブジェクトセルはベアリングでスムーズに回転し、マグネットで着脱できます。いろいろな仕掛けを考えるのが得意な北村さんらしいアイディアの詰まった万華鏡です。

光を受けて美しく見えるオブジェクトを選びました。 

6月20日から流山市の万華鏡ギャラリー「寺田園茶舗 見世蔵」さんで開かれるコンベンション参加作家作品展で同様のものをご覧いただけると思います。

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