万華鏡の楽しみ ガラス色の幸せ

万華鏡の魅力、ガラス色の幸せを伝えたいと思います

鯉 KOI

2013-01-24 15:32:38 | 万華鏡ブログ

みずあめやさんの工房から届いた「OW7シリーズ」の「鯉」です。

OW7シリーズは、ガラスの粉で絵を描き、窯で焼いたガラスパネルを正面に据えた箱型の万華鏡で、2ミラーシステム9ポイントの映像を生み出します。
一回り小さいOW6シリーズと並べてみました。

どの作品もみずあめやさんの愛情のこもった目線を感じる図柄ですね。
表面は透明なガラスを被せてあり、光沢のある仕上がり。 特にこの「鯉」では水の中を泳ぐ雰囲気がこのガラスを通して伝わってきます。 柿色を背景にきれいな鯉が泳いでいます。 ガラスとしては珍しい、素敵な色が出ているなあと思いませんか。

オブジェクトは万華鏡のテーマに合わせた色合いで、細かいビーズが主流ですが、OW7シリーズは、少し大きめのオブジェクトセルになるので、他に大きめのガラス片や金属のオブジェクトなども組み込まれています。 

ブルーやターコイズと赤いオブジェクトの組み合わせがとてもきれいな映像ですね。

黒い中に鮮やかに浮かび上がる映像は、鮮やかな鯉のイメージにぴったり。 和の万華鏡の雰囲気を持っています。 
細かいオブジェクトまで見える写真を追加します。

丁寧に創られていることがひとめでわかるみずあめやさんの万華鏡は、創った人、覗いた人、買った人、贈った人、もらった人それぞれに「伝わるもの」があるなあといつも思います。

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伊勢型紙のデザインを万華鏡に

2013-01-19 19:49:24 | 万華鏡ブログ

昨年12月の個展で発表された中里保子さんのKatagami シリーズの万華鏡です。 型紙とは「伊勢型紙」のことで、その型紙をガラスの下に入れ、万華鏡のボディーとして完成させたものです。

「伊勢型紙」は、染色用具で、江戸小紋などの型染めに用いる型紙のひとつだそうです。薄い和紙を柿渋で貼り合わせ、さまざまな手彫りの技法で、模様を彫り抜いたものです。 千年以上の歴史があると言われ、伝統工芸として熟練した職人さんの手で創られてきました。 精緻で卓越したデザインは海外にも紹介され、ヨーロッパやアメリカの工芸デザインにも影響を与えたそうです。

左の万華鏡は、見えているオイルセルを回して、映像の変化を楽しみます。 柿渋の深い茶色に合わせて、落ち着いた色合いの青や緑、黒などのガラスをオブジェクトに使いました。 角度の狭い二等辺三角形に組んでいるので、大変細かく、美しい模様を見せてくれます。

右側の四角い筒の中にはミラーシステムの代りのプリズムとオブジェクトセルが組み込まれています。

型紙の面と、模様のある透明なガラスの面を組み合わせたお洒落な作品です。 中のプリズムは透き通っているので、そのまま透け感を楽しめるデザインです。 筒の中に組み込まれたオブジェクトセルにはオイルとガラスオブジェクトが入っています。 プリズムを通して見る映像は、ゆらゆらとした青系の美しい映像で、時々型紙の模様も映り込んでいます。

中里さんは、さまざまなガラスとの組み合わせで、この型紙をテーマにいろいろな作品を創作なさいました。
伊勢型紙はデザインも素敵なので、本来の型紙としてだけではなく、このように和の工芸品をお洒落に飾るデザインとして使われていることを、今回学びました。

最後は中里さん提供の写真です。 和の雰囲気とモダンなデザインが素晴らしいと思います。

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ブレスレットの万華鏡 

2013-01-12 19:45:43 | 万華鏡ブログ

前回に続き、ジュディス・ポールさん、トム・ダーデンさんご夫妻の新作、「Bracelet ブレスレット」をご紹介します。
これはストーリーシリーズの作品の一つで、万華鏡の筒にきらきらしたダイクロイックガラスのブレスレットを飾ったデザインです。
一つずつ色が違っていて、楽しい雰囲気です。

この写真で分かると思いますが、パウダーコーティングした筒も、よく見るとグリーンや青、赤などが混ざっていて、きらめきもあり、今までの作品とは違った表情です。

取り外しのできるオブジェクトセルをご覧ください。 ジュディスさん特有のオブジェクトのアレンジが見られます。

この万華鏡では、さまざまなダイクロイックガラス片ときらきらしたビーズ、ゴールド、シルバーのリングなどが組み合わされています。 

セルの回転は先端に付けられたガラスを回すとスムーズです。 そして中のダイクロイックガラスのオブジェクトに光が当たる角度によって、輝いたり、深い色になったりとさまざまな表情です。

 

 強めの光を当てると、また輝きに深みが増します。 きらきらしたジュエリーを見ているみたいです。

 

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スノーフレーク  Snowflake by Judith Paul and Tom Durden

2013-01-08 22:25:14 | 万華鏡ブログ

ジュディス・ポールさん、トム・ダーデンさんご夫妻の「スノーフレーク」という万華鏡です。 いつもテーマに沿って魅力的な映像を見せてくれるジュディスさんです。
Wrap It Up シリーズは、ジュディスさんの写真をビニールに印刷したものを筒に巻いていますので、丈夫で、何度手で持っても、美しい状態を保ちます。 この万華鏡は、ブルーと白の冷たく美しいスノーフレークの模様が目を惹きます。

雪と言えば、万華鏡だったら雪の結晶模様だろうなと予想が立ちますが、覗いて見れば確かに6ポイントの白い、雪の結晶のような模様です。 でも期待を裏切らない、そして予想以上の美しさに嬉しくなってしまうのです。

オイルの中で流れるように姿を変える6ポイントの映像は本当に優美で、青い色を映す白いオブジェクトの幻想的な雰囲気に、雪の世界を思います。 

最近の彼らの作品の特徴は、オブジェクトセルの取り外しができることです。 では、どんなオブジェクトセルなのか、見てみましょう。 6ポイントのミラーシステムを通して見ているのは・・・・これです。

ジュディスさんの創るオブジェクトセルは、そのまま見てもきれいで楽しいものばかりです。 どんなオブジェクトを使うと、どんな映像効果があるのか、手の内をすべて見せてくれるような構造です。 今まで数多くの作品を生み出してきた、ゆるぎない自信があるのでしょうね。 そしてよく見ると、その組み合わせには、経験から生み出された必要性がちゃんと生かされているように思います。

この万華鏡にはこの映像しかないと思うような組み合わせではありますが、もし他の取り外せるオブジェクトセルがあれば、付け替えて楽しむことも可能ですね。
ジュディスさんは才能豊かな方で、絵画、ガラス、写真などいろいろな技術とセンスを万華鏡作品に生かしています。 そして、トムさんは そのジュディスさんの大切な「ミラーマン」として彼女を支えているのです。

 

 

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ハナミズキの万華鏡  Dogwood by Steve & Peggy Kittelson

2013-01-04 22:55:16 | 万華鏡ブログ

白いガラスに白い花が3輪咲く「Dogwood ハナミズキ」は、スティーブ&ペギー・キテルソンさんの「フラワーシリーズ」の万華鏡の最新作です。 25本の限定版ですが、何とNO.1でした。

ガラスの花びらを重ねるように配置して、窯の中で焼き付けます。 本当に花が咲いているみたいで、素敵ですね。
4枚の花弁(本当は中央の黄色の部分が花だそうですが・・・)のイメージでしょうか、内部の映像は2ミラー4ポイントになっています。

少ないポイント数の作品では、映像の多彩さ、変化の多さを出すために、オブジェクトの形、配合などが大切になってきます。 オイルの中でゆったりと流れるように次の模様に変わっていくのが美しく、目が離せません。
特に黒の背景に青の輝きが印象的です。

フラワーシリーズではお約束の、ミニチュアの花がオブジェクトに入っています。 いつ出てくるか楽しみにしながら、オブジェクトセルを回転させます。

4ポイントだからこその映像の面白さ、デザイン性にも注目していただきたいです。

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新しいブリュースター・カレイドスコープソサエティー  

2013-01-02 23:28:44 | 万華鏡ブログ

新年おめでとうございます。
今年も国内外の素晴らしい万華鏡をご紹介していきたいと思っています。
ただ、今日はちょっと違った角度から、新しい万華鏡界の動きをお知らせしたいと思います。

コージー・ベーカーさんが今日の万華鏡の復活とその後の発展を支え続けてきたことはご存知の方も多いかと思います。 その活動の拠点が ブリュースター・カレイドスコープソサエティでした。 万華鏡作家、コレクター、販売店など、万華鏡を愛する人たちが集うグループは、コージーさんのリーダーシップのもと、発展を続け、日本をはじめとして海外からの参加者をも擁する国際的な組織となりました。

コージーさんがご高齢になられ、リーダー役を引き継いだのが、作家のチャールズ・カラディモスさん、キャロリン・ベネットさん、シェリー・モザーさんの3人。 その後、カリスマ的リーダーであったベーカーさんを失って、彼女の創り上げたグループは、運営形態を変えざるを得ない状況になりました。 カラディモスさんと、コレクターのボブ・サバスさんの二人がリーダーとして活動してきましたが、昨年その職を辞することになり、その引退にあたって、再度、組織としてのありかたを問い直し、新たな将来の布石を打つことが提案され、模索されました。

そして2013年1月から新しいブリュースター・カレイドスコープソサエティが生まれました。
会員による、会員のためのNPOとして活動をしていくことが、アメリカで申請され、受理されたのです。
それまでに至る間に何度も確認されたのが、ベーカーさんの作ったブリュースターソサエティーの精神、心地よい会員同士の繋がり、そして、万華鏡をユニークなアートとして認知度を高め、社会の中で生かしていくことです。

会員になると、コンベンションの参加資格が得られ、季刊のニュースレターを受け取ることができます。
ウェブサイトの会員ページには、ニュースレターのカラー版、コンベンションンの情報など、新しい万華鏡の情報が得られます。

毎年のコンベンションは、毎回開催場所を変え行われます。 今年はメイン州フリーポートという場所で5月30日から6月2日まで開催されます。 
新作の発表は、毎回のメインイベント。 どんな作品が見られるのか、いつも楽しみなプログラムです。そして何よりも作家さんやコレクターの方たち、万華鏡を販売するギャラリーとの交流が魅力です。 万華鏡を通していろいろな思いをシェアできることに気づくことでしょう。

そして、ブリュースター・カレイドスコープのウェブサイトも新しくなりました。 まだ未完成な部分も多くありますが、万華鏡のことなら、このサイトを見ればいろいろわかる!となるはずです。 会員になると、すべての情報にアクセスできます。素晴らしい作品の写真集もあり、学べることも多いはずです。 英語ですが、興味のある方には参考になるかと思います。 参加申し込み、更新手続きもオンラインでできます。

今日ご紹介した映像は、今までBKSを支え続けてきた チャールズ・カラディモスさんの新作、Spirit シリーズから、 Spirit of Geneva です。

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