昭和少年漂流記

破壊、建設、発展と、大きく揺れ動いた昭和という時代。大きな波の中を漂流した少年たちの、いくつかの物語。

第一章:親父への旅   癌との共生へ。 ①

2010年10月21日 | 日記
その夜、従兄弟と会食。僕は率直に尋ねた。親父の容体は?治療法は?制癌剤治療以外の方法がないとすれば、制癌剤治療の問題点と患者が注意すべき点は?そして、………余命は? 従兄弟の答えは、優しく誠実な人柄が滲みこんだものだった。 「う~~ん。悪いねえ。はっきり言って治療法はそんなにないと思うねえ。僕も写真見たけど、何しろ無数にあるしねえ。雪が降ったような感じ . . . 本文を読む