昭和少年漂流記

破壊、建設、発展と、大きく揺れ動いた昭和という時代。大きな波の中を漂流した少年たちの、いくつかの物語。

第一章:親父への旅   最愛の人との再会 ②

2010年10月24日 | 日記
親父と彼女ミツルさんは、すぐに一緒に暮らし始めた。間もなく、ミツルさんは養老院を辞めた。 すぐに、朝夕、手をつなぎ近くの堤防の上を散歩する二人の姿が目撃されるようになった。そしてやがて、二人は正式に夫婦になった。 「籍を入れたけえ、帰って来んか?母ちゃんが、ご馳走するらしいし…」。“母ちゃん”はどうかと思ったが、そう言われて帰省した時、挨拶に行った近所のお . . . 本文を読む