第一章:親父への旅 雨の術後 ② 2010年10月10日 | 日記 午後5時半過ぎ。「う~~ん」と軽く唸り、親父覚醒。いつもの朝を迎えたような横顔だ。握り続けていた手を慌てて離し、中腰で顔を覗きこむ。ぼんやりと宙をさまよう親父の目が僕を見つけるのを待つ。ついつい微笑んでしまう。 細めた目で僕を発見した親父が、首をもたげる。 「ひょおひひ~。ひぃふぇふぁふぉ~。ひぃふぇふぁふぉ~、ふぉっふぇひぃふぇふぅへ~」。 思わず笑いながら、「何?何なの?」と応える。 . . . 本文を読む