昭和少年漂流記

破壊、建設、発展と、大きく揺れ動いた昭和という時代。大きな波の中を漂流した少年たちの、いくつかの物語。

第一章:親父への旅   東京へ。そして……。 ①

2010年10月17日 | 日記
そして……。僕は、東京の生活へと戻った……。 僕は少しいい気分だった。為すべきことを為した爽快感があった。親父と一緒に闘い勝利を勝ち取った気になっていた。そしてちょっといい気になっていた。親父の術後の暮らし、特に継続していく癌との闘いを、僕は失念しがちになっていた。 帰京からほぼ一か月。退院した親父に電話した時、「どう?その後。体調は?い . . . 本文を読む