第一章:親父への旅 親父の元へ、再び。 ③ 2010年10月02日 | 日記 廊下から食器がぶつかる音が聞こえてくる。昼食の準備が始まったようだ。病院の一日は、淡々と規則正しく進んでいく。 僕はふと、方針変更をする。“今夜はホテルに泊まろう”と思う。 端座し腕組みをしている親父に「お昼ごはんの準備が始まったから、そろそろ出かけてくるね」と声を掛ける。 「そうか。チェックインしてくるか」。親父の中に予定変更はない。 「うん。昼飯も食べてくるね」 「そうせえ。それで…」 「4時 . . . 本文を読む