俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

7月26日(木)

2018-07-27 09:34:06 | 梅林
★白すぎて花おおらかに泰山木  正子
「白すぎて」とは、少なからぬ人々が泰山木の花の透き通るような純白に対して抱く賛美と不安との両極の思いを表しているように思います。先生はその二つともを結局は「おおらかに」としっかり受け止められました。泰山木には、そこに落ち着く筈の「おおらかさ」が備わっており、それを見極める決意がこの句の真髄となっているような気がします。(小西 宏)

○今日の俳句
金蚊の仰向いて脚生きんとす/小西 宏
金蚊が何かにぶち当たってひっくり返った。起き上がろうとしてか、必死に脚を動かしている。作者はその様子を「生きんとす」と捉えた。金蚊の命を直視しているのがよい。(高橋正子)

●朝の気温28度。曇り。涼しさを感じる。
髪をカット。写真を撮らなければと伝えると、なにかしら念入りの感じだった。写真をとるつもりだったが、写真店は今日は定休日。
土・日に台風12号が首都圏を通る予報。伊藤病院の定期検査を来週に変更。

帚木や無為の一日どこか耐え  正子
撫子に風はあたらし紅濃かり  正子
朝曇りコーヒー豆を煎る店主  正子

○クィーン・ネックレス

[クィーン・ネックレス/横浜日吉本町]

★夕涼に行き遇うクィーン・ネックレス/高橋正子

 「クィーン・ネックレス」という花がある。「女王様の首飾り」。女王様は、エリザベス女王以外には考えられない。わざわざ「クィーン」がつくところが、メルヘン的。この花のピンクが英国女王に似合っているようにも思う。蔓性の花、案外丈夫で、いったん咲いて、剪定して、また咲いてを、しばらく繰り返しているようだ。ちょうど角の家にあるし、ピンクの小花がネックレスのように10センチほど連なっていて、珍しいので、通る人がよく名前を尋ねるらしい。
 クイーンネックレスは、タデ科アンティゴノン属で、学名はAntigonon leptopus。メキシコ原産の熱帯つる性で、7月~10月にかけて、ピンク色の花を咲かす。耐暑性はあるが、耐寒性(5度以上)は弱い。日あたりのよい場所、また水はけ、水もちのよい土で育て、フェンス・トレリス等に這わせ、ベランダからも垂らしたりする。別名をアサヒカズラ、アンティゴノン、ニトベカズラという。

◇生活する花たち「月見草・大賀蓮・のうぜんかずら」(横浜・四季の森公園)
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