俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

7月29日(日)

2018-07-30 09:38:07 | 日記
 ドイツの旅平成2年夏
★ラインのぼる巨船の人の裸かな  正子
ドイツのライン川の岸辺からの眺めなのでしょう。巨船の裸の人は船員なのかなと想像しております。楽しい旅だったことでしょう。(祝恵子)

○今日の俳句
鴨はもう植田の高さに隠れおり/祝恵子
植田に鴨を泳がせ、鴨に雑草を食べさせ、鴨の飼育を目的としているケースなのだろう。植田の苗は、みるみる生長し、鴨の姿を隠してしまうほどになった。苗も、鴨も生長盛ん。(高橋正子)

●台風12号が伊勢市に上陸して、関西へ向かう。昼頃、長屋門が水害にあった妹の家に電話をすると、今福山を台風が通過中であると。思ったほどではないとのこと。災害が重ならなくてよかった。

南瓜を茹でているうちに崩れたので、料理を変更し、スウィート・ポテトならぬスウィート・パンプキンに。江戸崎南瓜ながら、好評。デザートみたいと。デザートなんですけれど。

冒頭の句を読むと、ドイツに旅行してから28年。子どもたちは小1と小5。外国語俳句で家族ごと交流した。この翌年だったと思うが、信之先生は、フランクフルトの日本年で、日独俳句大会が開かれ金子兜太先生の現代俳句協会の通訳をしたり、、愛媛新聞社の社を挙げての企画などで、ドイツに数回出掛けた。全て自費なので、小5の息子が「お父さんの葬式代はあるか」と心配するほどだった。笑うに笑えない。俳句に必要だったお金は知れず。
日独俳句大会で通訳をした話を、今年3月の神奈川県の現俳の支部総会でしたら、会場から野次が飛んだそうだ。

丸山真男の全集の別巻として『正統と異端』が出る。日本は異端があって正統が作られるそうだ。政治思想史のことなのだが、生活の日々の考えの根底に政治思想がやむを得ず流れているのだと思うことが多いので、関心の向く本だ。丸山真男のことは、全く知らない。だが、氏の『日本の思想』には、救われたことがあった。大江健三郎によれば、「思想とは考え方の習慣」なのだそうだ。

朝顔の咲く花を待つ嵐あと     正子
多摩川の涼しさを越え都内なり   正子
多摩川の彼方人住む燈の涼し    正子

○屁糞葛(へくそかずら)

[屁糞葛/横浜・四季の森公園]

ヘクソカズラ(屁糞葛、学名: Paederia scandens)は、アカネ科ヘクソカズラ属の蔓性多年草で、至る所に多い雑草。葉や茎に悪臭があることから屁屎葛(ヘクソカズラ)の名がある。古名はクソカズラ(糞葛・屎葛)。別名ヤイトバナ、サオトメバナ。

◇生活する花たち「月見草・大賀蓮・のうぜんかずら」(横浜・四季の森公園)
コメント
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