俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

7月22日(日)

2018-07-22 11:13:33 | 日記
★うっすらと平らに緋鯉の浮いて来し  正子
人が池に近づきますと、馴れた鯉は餌を貰えるものとどこからともなく集まって来ます。その集い来る鯉の中でも、緋鯉はとても存在感があり愛おしく思えます。その集い来る情景は確かに「うっすらと平らに」ですね。「緋鯉」が夏の季語と知り、とても良い勉強となりました。(桑本栄太郎)

○今日の俳句
そびえ立つ青嶺青嶺の熱海かな/桑本栄太郎
熱海というと海に目が向くが、青嶺も続くのである。その新鮮さも旅の目を楽しませてくれる。(高橋正子)

朝9時半の気温30度。11時半には31度。湿度は64%。

朝涼しPC画面のクリヤーに      正子
帚木のみどりふさふさ目を癒す    正子
灼けいるも緑うるわし帚木は     正子


9月には花冠創刊35周年になる。合同句集を考慮中。
俳句四季の10月号で花冠35周年の特集を組んでくれている。主宰の代表句を挙げよと。
思えば、句集『月の樫』『花冠』は、俳句から採った題名ではない。



○凌霄葛(のうぜんかずら)

[凌霄の花/横浜市港北区箕輪町]     [凌霄の花/横浜・四季の森公園]
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7月21日(土)

2018-07-22 11:12:20 | 日記
font size="3">★泳ぎ子の母呼び父と沖にいる  正子
広い海で「お母さん」と呼ぶ声が青い空に吸い込まれていくようです。優しい父母のもとで育てられている子どもの姿が輝き、楽しい夏の思い出の1ページが甦るようです。(井上治代)

○今日の俳句
たっぷりと野菜を洗う水涼し/井上治代
夏は水が気持ちがよい。野菜を洗うにも手に水を楽しみながら洗う。夏野菜もいろいろとあって、新鮮そのもの。それが涼感を句にもたらしている。(高橋正子)

○山百合

[山百合/横浜・四季の森公園(2012年7月19日)]_[山百合/東京白金台・自然教育園(2013年7月9日)]
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7月20日(金)

2018-07-22 11:11:02 | 日記
★松林に白百合まばら富士裾野  正子 
雄大な富士の裾野に松林があり、白い百合が咲いているのが見えます。その裾野に佇み富士山も眺めていられるのでしょうか。(祝恵子)

○今日の俳句
あるだけの夕餉は採りたて夏野菜/祝恵子
「あるだけの夕餉」は、いい生活だ。「採りたて夏野菜」は、家庭菜園だろうか。身近なところで栽培された新鮮な食材は、美味しい。これもいい生活なのだ。(高橋信之)

○白粉花(おしろいばな)

◇白粉花/横浜日吉本町◇

★白粉の花ぬつてみる娘かな/小林一茶
★おしろいは妹のものよ俗な花/正岡子規
★道端に白粉花咲ぬ須磨の里/正岡子規
★白粉花妻が好みて子も好む/宮津昭彦
★白粉花の実をつぶす指若しとす/金子兜太
★おしろいや人は心の裏見せず/稲畑汀子
★おしろいの花のたそがれ白痴の子/成瀬櫻桃子
★路地狭むおしろい花や廓跡/水原春郎
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7月19日(木)

2018-07-22 11:08:50 | 日記
★すずしさに星座の話読みつなぐ  正子
都会では、今ははもう星々を線でつなぎ星座の姿を思い浮かべることが難しくなってしまいました。昔はよく夕涼みなどに出て星空を見上げ、遠いメソポタミアの神話に思いを馳せたものでした。子供たちにとっては、それは時間的にも空間的にも思いの広がる楽しいひと時でした。 (小西 宏)

○今日の俳句
行き交える電車の過ぎて蔦の青/小西 宏
電車が行き交っている間は、向こうにあるものに目が届かないが、過ぎた向こうには蔦が青々と茂っているのが目に鮮やかに飛びこむ。行き交う電車にこの蔦は煽られ揺れていたであろうが。(高橋正子)

○白粉花(おしろいばな)

◇白粉花/横浜日吉本町◇

★白粉の花ぬつてみる娘かな/小林一茶
★おしろいは妹のものよ俗な花/正岡子規
★道端に白粉花咲ぬ須磨の里/正岡子規
★白粉花妻が好みて子も好む/宮津昭彦
★白粉花の実をつぶす指若しとす/金子兜太
★おしろいや人は心の裏見せず/稲畑汀子
★おしろいの花のたそがれ白痴の子/成瀬櫻桃子
★路地狭むおしろい花や廓跡/水原春郎

 白粉花咲けり昭和の母の花/正子
 寺の屋根西は西日の色に照り/正子


◇生活する花たち「蛍袋・時計草・木槿(むくげ)」(横浜日吉本町)
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7月18日(水)

2018-07-22 11:07:18 | 日記
★しがみつくかなぶん捨てて衣を畳む  正子
かなぶんと取り込んだ干し物の情景がありありと目に浮かび、共感とともに、親しさと心楽しさを感じる日常の一場面です。かなぶんを捨てたあとの「衣を畳む」所作が、とりわけ美しく、整然とした日々のお暮らしまでも思われます。(藤田洋子)

○今日の俳句
雨雲の山を離れて合歓の花/藤田洋子
合歓の花を的確に捉えている。愛媛の久万高原などに出かけると、垂れていた雨雲が山を離れていって、合歓の花があきらかに浮かびあがってくるが、このようなところに合歓は自生する。(高橋正子)

○ブラックベリー

[ブラックベリー/横浜市港北区箕輪町]

★ブラックベリーの黒輝きて今朝の晴れ/高橋信之
★蓮寺の結界出ればブラックベリー/高橋正子

ブラックベリー (Blackberry) は、バラ科キイチゴ属の一群の種または1種の低木およびその果実。広義には Rubus 亜属の総称として使う。ただし Rubus 亜属にはブラックベリーのほかにデューベリー (Dewberry) 類も含まれ、それらはブラックベリーから区別することもある。クロイチゴ(Rubus mesogaeus)、ブラックラズベリー (Rubus occidentalis) はいずれもラズベリーであり、(広義でも)ブラックベリーには含まれない。狭義には、 Rubus 亜属の栽培種セイヨウヤブイチゴ(西洋藪苺、学名 Rubus fruticosus)。ただし Rubus fruticosus をさらに多数の種に分割する説もあり、その場合は狭義のブラックベリーも多数の種の総称になる。米国中部原産で、落葉半つるである。開花期は5月下旬から6月で、 結実期は7月から8月上旬である。果実は生のまま食べることも出来るが、多少酸味があるためジャムにして食べることも多い。

◇生活する花たち「カンナ・半夏生・夾竹桃」(横浜日吉本町)
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