俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

7月7日(土)

2018-07-07 16:20:24 | 日記
★学生食堂ひとりの顔に夏日あり  正子
前途洋々たる若者達の集まる学生食堂はリラックスして楽しめる場の一つかも知れません。食事を楽しみ会話も弾んでいる事でしょう。その中にひとり日焼けしている人が?。スポーツをする人か?旅行でもした人か?何れにしても夏日を感じさせる健康的な若者の暮らし振りを想像させる頼もしい御句です。(佃 康水)

○今日の俳句
糸蜻蛉水の光りへ紛れけり/佃 康水
糸蜻蛉の体の細さは、注意していなければ、すぐ見失う。ましてや水の光りが輝く中では、蜻蛉か、光か、と見まがうようにも。「水の光り」が涼やかだ。(高橋正子

●梅雨前線の影響の大雨。四国、中国、近畿まで及ぶ。
妹のあさ子に電話すると、水が玄関まで来ているという。芦田川(福山)の本流は警戒水域だが、まだあふれていないとのこと。近くの山崩れで家の前の小川が溢れて水が押し寄せたとのこと。生家の妹のところは、何事もないとのこと。
お中元を頼みにそごうへ。今日は七夕。七夕のお菓子が豪雨のために入荷していない。紫地に星が数個ある羊羹風のもの。紫は夜空。

夜濯ぎの衣を干し星を目で数う    正子
梅雨出水溢れて静かすぎる町     正子
カサブランカ花の二つを切り揺らす  正子
夜涼かな兼好法師のねこまた件り   正子

○半夏生(はんげしょう)

[半夏生/横浜日吉本町]

★湯沸かしてつかはずにゐる半夏生/能村登四郎
★鯉の口朝から強し半夏生/藤田湘子
★半夏生咲けばひろびろ空がある/高橋信之
★睡蓮の池をかくして半夏生/高橋正子

 半夏生(学名:Saururus chinensis)は、ドクダミ科ハンゲショウ属。 開花時期は、7/1頃~7/20頃。上の方の葉っぱが、ペンキをべったり塗ったように白くなるのがおもしろい。「半化粧」「半夏生」、両方の名前で呼ばれる。葉の半分ほどが白くなることからの別名「片白草」(かたしろぐさ)。「半夏生」の名前の由来は、夏至から数えて11日目頃の日を「半夏生」と呼ぶが、その頃に、花が咲くことからという。 花期に葉が白くなるのは、虫媒花であるために虫を誘う必要から、このように進化したのではないか、といわれている。花は葉と同じく白で、紐状。花が咲き終わって夏の盛りの頃になると、白い葉の白い部分は色落ちして、ふつうの緑色っぽくなる。山の水辺に群生することが多いが、都会でもときどき植えられてるのを見かける。


◇生活する花たち「岩タバコ・雪ノ下・夏萩」(北鎌倉/東慶寺・円覚寺)
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