俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

8月5日(日)

2012-08-05 17:20:38 | Weblog
★胸うちに今日の夏野を棲まわせる  正子
連日の猛暑です。この夏野はやや標高の高いところにある涼しげな高原という印象を受けます。そこを吹く風の心地よさとともにその夏野の光景を胸のうちに収められている、そこに涼しさがあります。(多田有花)

○今日の俳句
頂の青筋揚羽雲に触れ/多田有花
山の頂には、こんなところまでよくも、というような蝶などを見かける。飛べば雲に触れそうな青筋揚羽もいて、驚き、また楽しい世界を作っている。(高橋正子)

○ささげの花

[落花生の花/横浜市緑区北八朔町]

★アフリカの太古の色やささげ咲く  照れまん
★紫にささげの花や土用東風  憧里夢
★高架駅下りればすぐに花ささげ/高橋正子
★大畑を区切って三筋の花ささげ/高橋正子
 
 ささげは、小豆の大ぶりなもので、小豆より品位が低いものと子供時代は思っていた。小豆も結構よい値であるが、ささげのほうがもっと値が高い。上等な赤飯にはささげが使われている、と大人の私はこのようにささげを見ている。ささげの餡というのがあるかどうか知らないが、餡にもするようだ。畑の一画にそんなにたくさんではないが、ささげが植えられていた。さやが幾分長い。祖母がささげ、ささげとよく言っていた。秋になると鞘が熟れて、それを筵に広げ乾燥させ、木槌でたたいて豆を出した。

ササゲ(豇豆、大角豆、学名 Vigna unguiculata)はマメ科の一年草。つる性の種類とつるなしの種類とがある。アフリカ原産。主に旧世界の温暖な地方で栽培される。南米では繁栄と幸運を呼ぶ食物と考えられ、正月に食べる風習がある。樹木の形状は低木であり、直立ないし匍匐する。枝を張ったり、からみついたりと、成育の特性は多彩。語源は、莢が上を向いてつき物をささげる手つきに似ているからという説[1]、莢を牙に見立てて「細々牙」と言ったという説、豆の端が少々角張っていることからついたという説など諸説ある。藤色、紫、ピンクなど様々な色の花をつける。花の形は蝶形花である。穀物用種は、さやが10-30cmで固く、豆は1cm程度の腎臓形で、白・黒・赤褐色・紫色など様々な色の斑紋をもつ。白い豆には一部に色素が集中して黒い目のような姿になるため、ブラック・アイ・ピー(黒いあざのある目を持つ豆)と呼ばれる。つる性種は草丈が2mから4mになるのにたいし、つるなし種の草丈は30cmから40cm。ナガササゲと呼ばれる品種は100cmに達する。耐寒性は低いが、反面暑さには非常に強い。日本では、平安時代に「大角豆」として記録が残されている。江戸時代の『農業全書』には「豇豆」という名前で多くの品種や栽培法の記述がある。また、アズキは煮ると皮が破れやすい(腹が切れる=切腹に通じる)のに対し、ササゲは煮ても皮が破れないことから、江戸(東京)の武士の間では赤飯にアズキの代わりに使われるようになった。


◇生活する花たち「待宵草・白芙蓉・百日紅」(横浜日吉本町)
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1 コメント

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お礼とコメント (多田有花)
2012-08-03 18:46:59
正子先生、
今日の俳句に「頂の青筋揚羽雲に触れ」をお取り上げいただき
ありがとうございます。
アオズジアゲハは活発にすばやく飛び、若々しい感覚を覚える蝶です。
頂でいろいろな蝶にあうとたのしいですね。

★胸うちに今日の夏野を棲まわせる  正子
連日の猛暑です。この夏野はやや標高の高いところにある涼しげな
高原という印象を受けます。そこを吹く風の心地よさとともに
その夏野の光景を胸のうちに収められている、そこに涼しさがあります。
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