俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

8月21日(土)

2010-08-21 16:24:18 | Weblog
 鎌倉・宝戒寺
★葉ばかりの萩の青さへ分け入りぬ  正子
鎌倉の宝戒寺は「萩寺」とも呼ばれ、特に白萩が有名。花の時季には少し早いが、その葉の何と生き生きしていることか。青々と生い茂り、行く道をふさぐ勢いである。詠者と共に萩の青さの中に分け入り、初秋の涼気を味わえる一句。(後藤あゆみ)

○今日の俳句
無花果の数多なれるもまだ青かり/後藤あゆみ
暑さがようやく一段落するころ、無花果の葉がくれに青い実が驚くほどたくさん生る。青くて固い実に初秋の空気が感じられる。下五の「青かり」は、文語破調の問題を残すが、よしとした。(高橋正子)

○俳誌「少年」主宰稲田眸子
稲田眸子氏(昭和29年愛媛生)から花冠を送ってくれるよう依頼の手紙がくる。倉田紘文主宰「蕗」誌の連載「俳句巡礼」にご紹介いただけるとのこと。
http://www3.ocn.ne.jp/~shoonen/

◇生活する花たち「コスモス」(横浜四季の森公園)
コメント (2)
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