俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

8月19日(木)

2010-08-19 13:04:38 | Weblog
★乳ふふます母なる者に虫が鳴く  正子
新しく授かった命に母乳を与える作者。中七に母親としての誇りと新し命をはぐくむ決意が表わされています。嬰児の小さな鼓動と庭から聞こえるかすかな虫の音。二つの小さな命を詠って読む人に安らぎを与えてくれる句だと思います。(古田敬二)

○今日の俳句
信濃路へ入るコスモスを揺らしつつ/古田敬二
信濃は今の長野県のことであるから、けいじさんの住んでいる名古屋から信濃へ車で向かっているとき、コスモスも咲いて、ここからは「信濃路」だと思うと、目的地への期待が膨らむ。レベルの高い句。

○森澄雄さんが18日に91歳で亡くなられたと夕刊にあった。森澄雄さんは、昨年秋だったか、文学の森主催のパーティーに車椅子で出席されていた。セーター姿に吸入器をつけておられ、お話ができないようでした。壇上に登られただけでしたが、俳壇の重鎮の風格でした。

○治代さんの句集『香田』が昨日印刷所から納入されたので、今日、治代さんあてに宅急便で送る。明日、夜到着予定。

○日吉台西中学校を通り過ぎ、高田東小学校までカメラを持って歩く。日吉本町とはまた違った雰囲気。ルリマツリ・ツルハナナスビ・ハナトラノヲ・サルビアグラニチカ(青)・アベリア・シンテッポウユリorフクシャ・荒地待宵草・メヒシバ・小豆の花・萩などを撮る。

○待宵草は、遠くに白い家と雲をいれて撮った。期せずして、具合よく背景がぼやけて、好みの写真になった。メヒシバは、さつまいも畑の端に生えていっせいに風に吹かれていたので、場所としてはよろしいかろう。きょうは最高気温30度まで下がったので、木陰はすずしいところもある。タカサゴユリか、シンテッポウユリか区別できかねるが、ライオンズマンションの敷地に咲いていて、写真に撮ると、管理人さんが大いに喜んでくれた。

◇生活する花たち「溝萩」(横浜四季の森公園)

コメント (2)
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