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釣船 開進丸(鯛ラバ、ジギング、一つテンヤ)

釣れる日もあれば、釣れない日もある。楽しかったり、悔しかったり「船釣り」の一時を過ごしてみませんか。

5月7日 木々の枝を揺らす風

2019年05月07日 | 日記
早朝5時に、目覚まし時計に起こされた。

いつもの癖で、直ぐに外の様子を見る。

自宅周囲の木々が、大きく揺れている。

縁側に置いてある、シンビジュームの葉も風に揺れている。



「こんな早くから、風が吹いている」

北東の風が、強く吹いている。

6時集合になっているが、その前に、湾岸道路から海の様子を見てみる。

梅ヶ浜に出てみて、チョットビックリ。

沖合は、既に白波が立っている。

裸バエの横を漁船が通っているが、ウネリと波が可成りあるようだ。

船体が上下動して、波間に一瞬見えなくなる。

船着き場でお客様と合流して、直ぐに、確認してきた海と風の様子を説明する。

「海は、大時化になっています」

「私たちも、風が強いなーって気になっていました」

「日にちを延期できませんか」

「明日は、空いていますか」

「大丈夫ですけど、仕事はどうですか」

「明日までなら、大丈夫です」

今日の釣りは、明日に延期することになった。


夕方、波と風の確認に、もう一度、梅ヶ浜に行ってみた。







沖合には、白波はまだ残っていた。

風も、まだ残っているが、午前中よりは落ち着いて来ている。

気になったのは、潮の色だ。

青々とした感じの潮が、可成り手前まで入っている。

「良い感じの上り潮に見える」そんな潮色になっている。


明日は、風が治まっていれば、期待が持てるかも知れない。

道路から見ると、いつもこんな気持ちになるのだが、果たして期待通りに行くのか…。

兎に角、出てみよう。

5月6日 追い掛けて、追い掛けて

2019年05月07日 | 日記


獲物は、確かに大物だった。

水深65メートルのポイントでヒットして、走って逃げる相手を追い掛けた。

追い掛けて、追い掛けて気が付いたら、水深120メートルの魚礁の処にきていた。



朝間詰めの海上は、流れ藻が多くて、何度かスクリューに引っ掛かりそうになった。

西村さんの奥様の仕掛けに、流れもが絡んだ。

巻き上げて、流れ藻を取り除くと、針にアヤメカサゴが針掛かりしていた。



船の周囲には、大きな流れ藻が彼方此方に見える。

ご主人の西村さんに、アタリが来た。





船首で、ジグをしゃくっていた西村さんに、大きなアタリ。

「ブリが来たか」

と、期待が膨らんでいく。

しかし、海面に姿を見せたのは、1メートルクラスの尾長サメだった。



「残念…」

でも、まだ朝早い時間だし、次のアタリは必ず来ると期待する。


タイラバを引いている西村さんの奥様には、アヤメカサゴがポツポツとヒットしてくる。





船仲間から連絡があり、水深90メートルに行ってみると言っていた。

我々は、逆に水深65メートルのポイントに、移動する事にした。

ここに、大物が隠れていた。

奥様が鯛ラバを引いていると、もの凄いアタリが来た。

「きゃ、凄く引く」

鯛ラバの竿が、今にも折れんばかりに曲がっている。

「瀬に掛かっていますか」と、奥様。

その竿を手にすると「何かが掛かっています」と、ご主人に代わる。

ここから、追跡劇が始まる。









何度も走られては、船で追い掛ける。

海底付近から、なかなか浮いてこない。

重々しく逃げる相手を「後20メートルです」と、西村さんが何とかして浮かしてきた。

船のハンドルを離して、大きなタモを用意する。

すると、ギギギッとドラッグ音が鳴る。

竿先が海面に突っ込む。

20メートル付近まで、何度も浮かして来るのだが、其処から又しても海底付近まで走られる。

魚探を常に確認していると、水深120メートルのポイントに来ている。

「今、1時間30分以上やり取りしています」

大物と対峙している、西村さんに伝える。

奥様も側にいて、飲み物を渡して応援中。

「思い切って、浮かしてみます」

少しずつ浮き始めたときに、思い切って引いて見たが…。

竿先が、真っ直ぐになった。

「切れました。仕掛けが細い分、無理しました…」

西村さんご夫婦共に、残念な表情。

「相手の顔が見たかった…」


逃げられたら、どうしようもない。

気持ちを切り替えて、釣りを再開する。

西村さんにアタリが来た。



「シーラですね」

少し離れたところで、シーラがジャンプしている。



船に引き上げてみると、1メートルクラスのシイラだった。


今日は、仲間からの連絡が来ると「サメが来た」との情報が多い。

至る所で、サメがヒットしているようだ。

「サメばかりは、嫌ですね」

ポイントを何処に移動するか、多いに悩む。


西村さんに、大当たりが来た。



ドラッグ音も良い音を立てている。

獲物の走りに耐えながら、ラインを巻き上げていく。

「あっ…」

「どうしました」

巻き上げてみると、針が切られていた。


午後になると、雲行きも怪しくなってきた。

今にも、雨が降り出しそうな黒雲が、広がってきた。

そんな中、西村さんの奥様に強いアタリが来た。



「ゆっくり出良いですよ」

ゆっくりと、仕掛けを巻き上げていく。

「真鯛みたいだね」

ご主人も、奥様を応援している。

海中に獲物が見えてきた。

「白甘鯛ですよ」



1キロ超の、良型白甘鯛が上がってきた。

奥様の笑顔が輝く。


この後、南東からのウネリも高くなってきた。

雨も、パラパラと降り始めた。

海が時化る前に「帰りましょうか」と、帰港した。