ヨンサンゴ(=ニコンAi Nikkor ED 400mm F3.5S(IF))を手にいれました。このヨンサンゴにはAiニッコールとAi-Sニッコールが存在しますが、ジジイが入手したのはAi-Sのほうです。こちらのタイプは1982年から2005年までに8000台以上生産されました。
ジジイが購入したのはスレありカビありのジャンク品です。カビは表面だけでしたので自己流クリーニングを敢行し、一応、見た目きれいになりました。はたしてその写りやいかに???
ということで、マウント化改造コンデジ(カシオEX-H30)に装着して解像力チェックを行ってみました。
テスト機材
4m先の印刷物のインクの粒子を撮影したのが下の画像です(横幅2.3mmほど)。
左:ヨンサンゴ 、絞り開放F3.5 中:ヨンサンゴ、絞りF5.6 右:ボーグ71FL 400mm F5.6
ヨンサンゴF5.6における中心解像度はかのボーグ71FLと互角、オールドレンズがここまでやるというのはうれしい誤算でした。しかし、絞り開放における描写はかなりあまいと言わざるを得ません。被写体が鳥以外なら開放から十分シャープなレンズといえるのかもしれませんが、鳥をシャープに写そうと思ったらF5.6まで絞りたいところです。
開放絞りF3.5ですので、AFテレコンバータTC-16A(改造)を装着した場合の開放F値はF5.6となり、余裕で半オートフォーカスが働きます。ここがこのヨンサンゴの面白いところです。
以下、ニコンD750 & ヨンサンゴ & TC-16A(改造)(上画像の機材)によるサンプル画像です。
ISO1600 絞り:開放(合成F値:F5.6) SS:1/500秒
ISO1600 絞り:開放(合成F値:F5.6) SS:1/500秒
ISO1600 絞り:開放(合成F値:F5.6) SS:1/250秒
ISO1600 絞り:開放(合成F値:F5.6) SS:1/400秒
ISO800 絞り:F5.6(合成F値:F9) SS:1/320秒
ISO800 絞り:F5.6(合成F値:F9) SS:1/200秒
ISO800 絞り:F5.6(合成F値:F9) SS:1/2500秒
ISO800 絞り:F5.6(合成F値:F9) SS:1/2500秒
ISO800 絞り:F5.6(合成F値:F9) SS:1/40秒
ISO800 絞り:F5.6(合成F値:F9) SS:1/80秒 右:ピクセル等倍画像
AFテレコンバータTC-16A(改造)使用時の合成焦点距離は640mmになります。個人的にはここまで写れば文句なしです。
撮影データ:
カメラ:ニコンD750 レンズ :ニコンAi Nikkor ED 400mm F3.5S(IF) AFテレコンバータTC-16A(改造)使用による半オートフォーカス
合成焦点距離、合成開放F値:640mm 、F5.6 絞り優先AE 露出補正:適宜 三脚使用
トリミング & リサイズ 画像補正