このところ、デジタル一眼用で使用するAFボーグに振り回され、コンデジ改造から遠ざかっていましたが、久しぶりにレンズ交換式のコンデジを作ってみました。今回採用したオートフォーカスの方式は、レンズ駆動式です。
ベースカメラはカシオEX-H30です。過去に改造したコンデジを分解して、パーツを流用した関係から、マウントはキャノンFDにしました。といっても、ボーグ専用前提なので、フランジバックは適当です。
リモートスイッチ(レリーズ)接続用のコネクタ取りつけ。
リモートスイッチ用の配線はシャッターボタン基板取り付け部から引き出しています。
起動エラー(レンズエラー)を防ぐためズーム鏡筒のうち最外周の筒は残してあります。レンズを取り去る際、シャッターユニットへの配線を切ってしまったのですが、この機種は、半田付け部から配線を引き出すことができました。
CCDの直前にはオートフォーカス用の駆動部がありますが、ここに取り付けられていたレンズを取り外し、換わりに、度の弱い凸レンズをエポキシ接着しました。
シャッターユニットは開口径の大きいものを使用。絞りをNDフィルター式に改造してあります。
完成体
ボーグ71FLを付けるとこんな感じです。オートフォーカス用凸レンズがレデューサーとして働くため、合成焦点距離は約300mm(1650mm相当)。取り回しは楽です。でも、もうちょっと長さ欲しかったですね。
以下、上のシステムによるサンプルです。
SS 1/25秒 トリミングにより1.5倍拡大(約2500mm相当)
SS 1/50秒 トリミングにより1.4倍拡大(約2300mm相当)
SS 1/40秒 トリミングにより 1.4倍拡大(約2300mm相当)
中央はままあ解像しているようですが、中心から少し外れると、解像力劣化のあるような気がします。フォーカス用レンズの相性、光軸ズレ、そういったところに問題があるのかもしれません。いづれにせよ、もう少しサンプリングする必要があります。
撮影データ
カメラ:カシオEX-H30 レンズ交換式改造
レンズ:ボーグ71FL 400mm F5.6 (合成焦点距離1650mm)
ISO80 絞り優先AE 露出補正-0.3 三脚使用
トリミング 画像補正