12月1日に伊勢神宮、外宮、内宮をお参りし、翌日の12月2日、伊勢の朝熊ヶ岳(555m)に登ってきました。山上には、伊勢神宮の奥の院ともいわれる金剛證寺があります。「お伊勢参らば朝熊をかけよ。朝熊をかけねば片参り」と唄われ、昔は伊勢神宮参拝の折、金剛證寺にも参詣するのが習わしだったとのことです。今は伊勢志摩スカイラインを通り車で上がることができます。ジジイ達は山麓の近鉄鳥羽線、朝熊駅を午前9時5分にスタートし、朝熊岳道というルートで登りました。ちなみに「朝熊」は「あさま」と読みます。
宿泊先であった鳥羽からスタート地点となる朝熊駅までは、近鉄鳥羽線で二駅でした。朝熊駅に着いてみると何とそこは無人駅。この日は一泊旅行の二日目で旅の荷物の入ったザックを持ってきていました。荷はコインロッカーに預け、手ぶらで登る計画だったのですが、無人駅にはロッカーなどはなく、結局、一式背負って登りました。登山者なのだから、それが普通のスタイルなのでですが。
駅には案内板があり、駅から山頂まで4kmとありました。
駅付近の海抜は7.5m。朝熊岳は標高555mの低山ですが、標高差は537mということで、けっこうあります。
駅から登山口まで は800mです。途中、道標があり、登山口まで迷わずに来ることができました。登山口脇の「出会いの広場」が駐車場車になっていて、数台とまっていました。
道幅は広く、斜度もきつくありません。道の傍らには二十二町までの町石があり、石仏が立てられています。古道の風情たっぷり、すばらしい山道です。
途中ケーブルカー軌道跡を見て・・・
二十二丁目の朝熊峠に到着。ここで舗装道路に合流。ここから左手入る登山道をいけば山頂です。ここで少し迷ってしまいましたが・・・
それでも上への踏み跡をたどって・・・
午前10時3分、朝熊ヶ岳山頂に到着しました。
鳥羽の海がきれいでした。
ここで先行の登山者の方に金剛證寺へゆく道を教えてもらいました。途中、経塚群跡に立ち寄り・・・
経塚群跡
経塚とはお経を土に埋めた塚だそうです。
朝熊ヶ岳山頂から80mほど下ったところにある金剛證寺にお参りしました。
帰りは朝熊ヶ岳山頂まで登り返し、来た道を下り、午前11時55分朝熊駅に戻ってきました。
コースデータ:
朝熊駅(9:05)-登山口(9:13)-朝熊峠(9:53)ー朝熊ヶ岳(10:03)ー金剛證寺(10:32~10:42)ー朝熊ヶ岳(11:03)-登山口(11:45)ー朝熊駅(11:55)
朝熊駅には特急はとまりません。鳥羽に戻る電車を待っていると、観光特急しまかぜが通過してゆきました。こんな豪華な列車に一度は乗ってみたいものです。
鳥羽に到着すると、強風のためJR運転見合わせという事態になっていました。
朝熊ヶ岳山頂は確かに風はありましたが、電車が止まるほどの風とは思えませんでした。好天にめぐまれましたし、近鉄は動いていましたので、家に無事帰りつくこともできました。今回もいい山行でした。