山歩き

どんな花が咲いてるでしょう、どんな山が見えるでしょう

市と県が共に潤う水商売

2020-06-01 12:49:53 | 時事川柳

 

 岩手県が盛岡市に約12億円を支払って、盛岡市の水利権を岩手県に移すことになりました。

 東北一の大河である北上川に盛岡市で合流している雫石川に設けられている御所ダム(ごしょだむ)に貯えられる水の、盛岡市が保有している使用権を岩手県に移すもので、県が工業用水を供給している北上工業団地での水需要の増大(キオクシアによるもの)に対応するものです。

 盛岡市では水需要が同ダム建設時の推計を下回っており、水利権を県に移しても水道水や農業用水への影響がなく同ダム建設時に負担した約12億円が戻って来ること、岩手県は北上工業団地に安定した工業用水を供給するための新たな水源を確保する必要のないこと(約12億円では出来ないと思われます)で、双方の利害が一致した形を水商売と詠んでみました。

 

さて、平成26年の秀逸です。

・冬眠のベアを突っつくタカの嘴(はし)

これは問い合わせがあった事例として紹介済みですから省略します。

 

・地球儀を俯瞰し横目に大鳥居

 記録には「全世界を見渡し特に隣国に配慮して、終戦記念日の靖国神社参拝を我慢する安倍首相」とあり、得意とする外交について「地球儀を俯瞰する」が流行語みたいに使われていたことを思い出します。

 終戦記念日や靖国神社の例大祭には、近隣諸国からの批判をかわすため参拝せずにポケットマネーで真榊を奉納するのは良いとしても、記帳は氏名だけにして内閣総理大臣の肩書は要らないと思います。

 

次は平成26年の代表句(自薦)です。

・政治家に足りぬザックの潔さ

 記録には「サッカー日本代表の監督が成績不振を理由に辞任しました、政治家もかくありたいもの」 とあり、ザックはザッケローニの愛称であることは覚えておりますが、戦績や代表メンバーは記憶にありませんので調べてみました。

 2010年8月30日から2014年6月26日まで監督を務め、ワールドカップの成績は2010年がベスト16で1014年はグループステージ敗退でしたし、2014年の代表メンバーで顔と名前が一致するのは、本田圭佑、大久保義人、遠藤保仁、岡崎慎司、香川真司くらいです。

 辞任に値するような問題を起こした政治家は、職責を果たすことで責任を取ると言い、辞任しない輩が多いですね。

 

    ~続く~

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