山歩き

どんな花が咲いてるでしょう、どんな山が見えるでしょう

しばらくは低空飛行LCC

2020-06-08 09:36:12 | 時事川柳

 

 最近、木曜日の投句が翌週の月曜日に載ることが多く、木曜日の朝はねじり鉢巻きを締め直しております。

 新型コロナウイルスの影響で格安航空会社(LCC)のビジネスモデルが窮地に立たされているそうです。

 機体の稼働時間を長くしたり搭乗率を高めたりして低運賃を実現してきたのに、大幅な減便で機体の有効活用が難航し、さらに感染症対策として機内の乗客数を減らせば運賃の値上げにつながりかねないからとのこと。

 記事にはLCCは大量の人の移動を前提としたビジネスモデルであり、一部を貨物便に転用してしのぎながら需要の回復を待つしかないこと、安値で航空機に乗ることが出来た時代は過去のものになりそうだともありました。

 

さて、平成29年の秀逸です。

・分身の術で改憲はぐらかし

 記録には「自民党総裁として改憲について述べたことは、読売新聞に詳しく乗っているから熟読したらいい、国会には総理大臣として答弁に立っているから答えないと言う安倍晋三さん」とありました。

 「木で鼻を括る」は安倍首相の国会答弁のためにあるようなもので、改憲は悲願であると広言してはばからない首相ですがコロナ渦に巻き込まれそれどころではなくなり、延期して完全な形での開催を目指した東京五輪も再延期は無く、中止の二文字もちらつき始め完全な形も型崩れしそうです。

 頓挫した第一次政権から復活して一強時代を謳歌しておりましたのに、ついているのか、ついていないのか、長くやっていれば色々なことが起こりますね。

 

次は、平成29年の代表句(自薦)です。

・復党は形振りかまわぬみだれ髪

 記録には「自民党を除名された与謝野馨さんです。都知事選で与謝野氏の力が欲しい自民党と復党を願う与謝野氏の思惑が一致。無節操ぶりに晶子おばあさんも呆れてます」とありました。

 これまでよりも長い記録ですが、冒頭部分が良く分からないので調べたところ、文芸春秋(2010年4月号)で自民党執行部を批判する記事を書き、離党届を提出し新党「たちあがれ日本」を結成したあと除名処分が下ったものでした。

 その後、民主党政権を経て2012年に政界を引退し後任を応援するため、自民党への復党を打診したものの認められませんでしたが、2017年(平成29年)4月30日に復党が認められたもので、当時の紙面には形振りかまわず復党を願っていた与謝野氏の様子が載っていたのだと思います。

 

この年の7月28日には次の句で通算1千回目の入選を果たしました。

・俺タチも映画に参加エキストラ

記録は「内館牧子原作の「終った人」の映画です。主演舘ひろし」と、木で鼻を括ったような短さです。

 内館さんは秋田生まれですがお父上は盛岡生まれなので岩手とのご縁があり、映画の舞台となった盛岡でもロケが行われ、私も一般公募のあったエキストラに応募しようとしましたが、大切な行事と重なって断念したことを思い出しました。

 

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