10月1日の第一面の見出しに目を奪われました。
東芝メモリ岩手 来年3月量産開始
従業員850~900人 「キオクシア」に社名変更
これだけで句を詠むことが出来そうだと思いながら読んでみると、半導体大手東芝メモリ(東京)が、岩手県北上市に建設中の半導体記憶装置3次元フラッシュメモリー新工場で、来年3月の量産開始を計画しており今月10月に完成した製造棟の当初の人員は850~900人に上る見通しとのこと。
東芝メモリがキオクシアと社名を変えることにより、同市の現地子会社東芝メモリ岩手もキオクシア岩手に変わり、世界シェア2位を誇る同社グループの国内最大工場が北上市で動き出すことで、県内経済産業のさらなる活性化が期待されるとのこと。
北上市では従業員向けの集合住宅などの建設ラッシュが既に始まっているが、需要に応じきれない状態だとの報道は以前から目にしており、これからも関連する工事が盛んになると思われる。
「キオクシア」の由来は関西弁風の「記憶しいや」なのか「記憶社」なのか、あるいは別のところにあるのか記事には載っていませんが、我々の年代には分かりやすくて記憶に残りやすいかなと詠んだ句を、投句直前に「耳」を「メモリ」に換えて入選と相成りました。
川柳の入選、おめでとうございます。
先日、郷里石川県でスマートフォン向け液晶パネルを生産していたジャパンディスプレイの工場が閉鎖というニュースを聞いたばかりだったので、メモリーの新規工場立ち上げには正直驚きました。
この会社は、東芝が身売りした会社ですよね。外資の経営になると元気が出すのですかね。
新社名の「キオクシア」は、山歩きさん同様「記憶しなはれ」「記憶してごらん」の同類語かと思ったら、「記憶+アクシア(ギリシャ語で価値の意味)」だそうですね。
可笑しな和洋折衷ですね。
いずれにしても、新しい雇用が生まれたことは喜ばしいことで、地元も歓迎でしょう。
是非とも末永く地元に貢献してもらいたいものです。
今回の新工場建設については10年以上前から構想があり周辺道路網の整備が行われてきましたが、東日本大震災津波や東芝の身売り問題の影響で先送りされ、ここにきてようやく量産体制が整ったということのようです。
今日の新聞には、北上市に延べ床面積約3万2500平方メートルの大型物流施設が完成し、半導体や自動車などの関連業4社が入居予定で10区画全てが埋まるそうで、地元雇用も見込まれるためこの地域の経済活動は更に活発になると思います。
北上市の南に隣接する金ヶ崎町には、トヨタ自動車東日本(株)岩手工場と関連する部品工場に加え、塩野義製薬の工場も立地しており県内では最も経済的に恵まれている地域で、課題となっている沿岸地方との格差是正が一層深刻なものとなりそうです。