その②からの続きです。
【ムーミン谷から阿弥陀池・横岳・焼森経由八合目まで】
谷底から男岳への急登はこの山域最大の難所です。
15分ほど休んでから歩き始めると薄紫の花が励ましてくれました。
ミヤマスミレ
シラネアオイ
黄色の花も。
オオバキスミレ
ミヤマキンバイ
ミヤマキンポウゲ
あの鞍部までが胸突き八丁の正念場です。
左折すれば男岳への尾根道が続きますし、乗り越せば阿弥陀池が待っています。
20名ほどの団体さんが下りて来たので、やり過ごすために立ち止まったところ、珍しい花を見つけました。
ナガバツガザクラ
葉の長さはツガザクラの5~8mに対し7~12mmだそうですが判断できませんので、ガイドブックの記載に従いました。
そして目についたのがイワヒゲでした。
これは珍しい花に出会ったと嬉しかったのですが、帰宅してから写真をよく見ると、ナガバツガザクラの葉が見えました。
この写真の蕾の方はイワヒゲかと思います。
待ち時間が長かったのでじっくりと探しましたが、イワヒゲはありませんでした。
もう少しです。
悪戦苦闘すること45分、ようやくたどり着きザックを下ろし汗を拭きました。
女岳の麓の雪を見ながらから登ってきました。
この先どうするか。疲れ具合を考えて男岳と男女岳はパスして、焼森のタカネスミレを観ながら下山することし、阿弥陀池に下りました。
岩手山は見えたままです。
朝は池の左を歩きましたので、今度は右側を歩きました。いつもより池が小さく感じます。
やはり水量が少ないです。
特筆すべき花はありませんでしたが、写してしまいました。
ヒナザクラ
イワカガミ
葉を観るとコイワカガミも交じっているようです。
ミヤマキンバイ
ムシトリスミレ
男女岳の麓、避難小屋の前に着いたのは12時頃で、歩き始めて6時間経っていました。
ここで靴を脱いで足の指を動かすなどしたら、疲れが抜けて気持ち良かったです。
池の左奥に男岳、池の右正面に男女岳を眺めて、登るのを止めたためか「今日はいつもより高いなあ」と感じました。
ここで25分くらい休み腹ごしらえをして、焼森目指して歩き始めたのは12時20分でした。
横岳までは朝歩いた道を歩き、その先で焼森が見え始めました。
大焼砂よりは小規模ですが見事なタカネスミレの群落です。
大焼砂では見下ろしましたが、見上げる風景も結構でした。
コマクサも綺麗に咲いていますが主役はタカネスミレです。
これが見納めです。あとは八合目へ急ぎます。
バスの発車時刻は14時5分なのであと1時間、間に合うはずですが、花に捕まらないように下りました。
とは言いながら開花前のエゾツツジに捕まりました。
ベニバナイチゴ
ムシトリスミレにも捕まりました(笑)
葉の上に捕まったムシが見えます。
コバイケイソウ
今年は当たり年かもしれません。
ミネザクラ
アカモノは今日の初物なので写さない訳にはいきません。
白いハクサンチドリが最後の花となりました。
八合目には13時44分に到着し、規制区間の25分は14時5分発のバスを追走しその後は快走、無事自宅着いたのは16時10分でした。
狙ったタカネスミレはまさに見頃、チングルマも見事でしたし、イワヒゲ、ナガバツガザクラなど珍しい花も観ることが出来、良い一日でした。
完
何度拝見しても素晴しい花の山ですね。ぜひ数年のうちに行きたいと思います。
今日はこれから長野県の山に向かいます。
時間が取れないので川柳については戻ってからゆっくり拝見いたします。
梅雨前は秋田駒ケ岳が最後かと思いましたが、明日明後日の好天に誘われて、私も山に行きます。
長野、群馬にも私が登れる山はありますが、新幹線や宿泊先の手配を考えると、近くの山になります。