はりさんの旅日記

気分は芭蕉か司馬遼太郎。時々、宮本常一。まあぼちぼちいこか。
     

奥大日岳に登って来ました 7

2018-07-31 18:30:00 | 山歩き
奥大日岳への道を歩いています。
アルプスを歩く楽しみのひとつに雷鳥との出会いがあります。

そして、ついに雷鳥さんと出会いました。



登山道でゆっくりと寛いでおられました。



こちらが遠慮しながら通してもらったという感じです。



どうも、お邪魔しました。



親鳥と子どもが5羽いたでしょうか。いつまでも元気にと祈らずにはいられません。



雷鳥さんに元気をもらって、大斜面を登ります。いや、正しくはトラバースして行きます。



コバイケイソウからも元気をもらいます。



眼下には弥陀ヶ原が見えて来ました。



振り返ると登って来た道が続いていました。



あそこまで行けば頂上が見えるのでしょうか。見えて欲しいという希望でいっぱいです。



称名谷もずいぶん下になりました。



若いコバイケイソウでしょうか。



やっと頂上が見えてきました。



そして、ついに奥大日岳頂上(標高2,605m)です。時刻は11時20分、出発してから4時間もかかりました。(標準タイムは2時間45分)



頂上には木製の標識があるだけでした。(ここは200名山だそうです。)



頂上から歩いて来た方向をふりかえります。立山も雲の中です。



弥陀ヶ原の方向です。雲が多いです。



大日岳の方向です。やはり雲が多いです。



そして、宿泊を予定していた大日小屋も見えます。ランプの宿として有名で、一度泊まってみたかったのですが今回は諦めました。




頂上には私一人でした。10分ほどで下山を開始しました。歩いて来た道なので安心です。下りだして少し行くと、何人かの登山者が上がって来ました。

※訪問日 7月23日

※今夜からまた信州に出かけます。奥大日岳紀行は、予約投稿しておきますのでご覧くださいね。コメント欄もしばらく閉じさせていただきます。

奥大日岳に登って来ました 6

2018-07-30 18:30:30 | 山歩き
奥大日岳をめざして歩いています。

雪渓が見えて来ました。今年は、もう雪渓は無いと思っていたのですが‥。



ステップも残っていて、ゆっくり歩けば滑ることもありませんでした。



やっと稜線までやって来ました。新室堂乗越と呼ばれる所です。小さなケルンが積まれていました。



ここからは、出発点の雷鳥山荘や雷鳥沢キャンプ場など、通ってきた道筋が見えました。



残念ながら、立山雄山は雲の中です。きっと昨日までは晴れていたんでしょう。でも、雨が降っていないだけでもマシだと雨男の私は思うのでした(笑)



奥大日岳も雲の中です。天気はこんな調子ですが、おかげで暑い中を歩かずにすみました。(雨男の負け惜しみです。)



チングルマの群落は、飽きるほど(あきることはありません)見ることができました。



チングルマの果穂も飽きることがないです。



ミヤマアキノキリンソウでしょうか。



緩やかにチングルマ咲く斜面をトラバースして行きます。



浄土川(称名川)が、だんだん遠くなっていきます。



私の進む方向もガスで覆われていました。



この登山道の一番の楽しみは、谷を挟んで聳え立つ剱岳を見ることでした。



ところが、今日はガスの中にお隠れのようです。早月尾根は見えるのですが‥。



見えそうで見えない剱岳です。(どうして今日に限って見えないのでしょうか?)



これはシナノキンバイでしょうか。やっとお目にかかれました。沢山写したのですが、白飛び及びブレが多発しました(笑)



ゴシャメンの滝が見えました。高原バスで走っているとアナウンスがある滝です。



天狗平を上から見下ろします。こんな角度で見られるのはここだけです。



アップでもう1枚です。立山高原ホテルはけっこう崖っぷちに建っているんですね。



奥大日岳の頂上は、新室堂乗越から2時間です。もちろん標準タイムです。私の場合は、約1.5倍かかります。おまけに写真を撮りながらなので、もっとかかりそうです。奥大日岳までにしておいて良かったです。


※訪問日 7月23日

奥大日岳に登って来ました 5

2018-07-29 18:25:25 | 山歩き
二日目をむかえました。
朝の4時に目が覚めたので外に出てみましたが、星空どころか雲が低く垂れ込めている状態でした。これではご来光も無理なので、朝食までもう一度寝ることにしました。
今日は、奥大日岳までの往復です。
当初は大日岳まで行って、大日小屋に泊まろうと思っていたのですが、翌日がしんどそうなので、さっさと楽なコースに変更しました(笑)

ゆっくりと食事を取り、身支度を整えて、出発は7時になりました。



これから向かう奥大日岳の頂上付近にも雲がかかっています。



山の中へと続く道を歩いていきます。ここから、このまま水平に移動できればいいのですが、1枚目の写真の雷鳥沢までいったん下りてから、登り返します。



これはヤマハハコでしょうか。



ミヤマアキノキリンソウでしょうか。



まずは雷鳥沢をめざして、きつい階段を下りていきます。「雷鳥沢ヒュッテ」と「ロッジ立山連峰」が近づいてきました。



浄土川の橋を渡ります。浄土川はやがて称名川となり称名滝を流れ落ちます。



残雪の下を浄土川が流れます。ここで雷鳥坂への道と別れます。



やっとハクサンイチゲに会えました。



去年の乗鞍以来の再会でしょうか。



コイワカガミでしょうか。



ナナカマドも白い花を咲かせていました。



チングルマの群落です。



イワイチョウでしょうか。



チングルマの果穂です。



チングルマ咲く木道を行きます。



こちらはコバイケイソウ咲く木道です。



今年はコバイケイソウの当たり年のようです。




木道に沿ってチングルマの群落が広がっていました。たくさんの高山植物が咲き乱れる素敵な道です。奥大日岳はまだ遠いです。


※訪問日 7月23日

奥大日岳に登って来ました 4

2018-07-28 18:17:17 | 山歩き
夕食を終えて外に出てみました。時刻は18時20分です。

奥大日岳の雲がダイナミックに動きます。



別山方面はまだ明るさが残っています。



まだ、歩いている人がいます。



私の影が長く伸びていきます。



立山も夕焼け色に染まってきました。いよいよ夕焼け劇場の始まりです。



奥大日岳を包むガスにも夕日が当たります。



別山も輝き出しました。



大日岳に陽が沈んでいきました。



別山の上部が輝いています。



立山が輝きます。



浄土山の上には月が出ていました。



立山も最後の輝きです。



別山の上の雲が輝き出しました。



西側の空です。



奥大日岳の夕焼け空です。



地獄谷から湧き出すがすも真っ赤に染まりました。



19時30分、夕焼け劇場も終了です。けっこう楽しませてくれました。大自然が織りなす幻想美に感謝です。




次は星空を撮影しようと、20時に再び外へ飛び出しましたが、やはり月明かりが明るすぎるのと、少しガスがかかって満点の星空とはいきませんでした。
それでも、せっかく背負ってきた三脚(ミニ三脚ですが)もあるので、少しだけ撮影しました。まあ、レンズが18-135mmF3.5-5.6なのでちょっと難しいのですが。

本当は真っ暗ですが、昼間のようになってしまいました。それでも肉眼では見えなかった星が写っていました。(ISO 3200 F4 SS10秒)



富山市内の灯りも撮ってみました。(ISO 3200 F3.6 SS5秒)



※訪問日 7月22日

奥大日岳に登って来ました 3

2018-07-27 19:00:11 | 山歩き
室堂から雷鳥荘への遊歩道を歩いています。

大自然に抱かれての山歩きは最高です。



現在火山ガスの活動が活発なため、地獄谷の遊歩道は通行禁止になっています。つい忘れがちですが、日本は火山国でした。(立山は火山ではありませんが。)



クモマニガナでしょうか。



今宵の宿、雷鳥荘が見えて来ました。ここには、2010年に連れ合いさんと立山に登った時にお世話になりました。



ここでは、チングルマは果穂でした。



ヨツバシオガマが咲いていました。



稜線に沿って遊歩道が続きます。下の池は「リンドウ池」です。



こちらは「血の池」という不気味な池です。



この辺りの遊歩道は、けっこう傾斜のある階段です。剱岳の帰りにここを通った時、地獄の坂に思えました。



この辺りの木々は、火山ガスでこうなったのでしょうか。



雷鳥沢のキャンプ場が見えます。まだテントの数は少ないですね。



アドベンチャファミリーがいました。その昔、丸大ハムのCMで「わんぱくでもいい、たくましく育ってほしい。」というセリフがありましたが、それを思い出しました。



雷鳥荘に到着です。玄関で記念撮影です。



室堂から30分で来られるところを、約2時間かけて歩いて来ました(笑)さっそく白濁の天然温泉に入り、そのあとはお約束の生ビールで乾杯です。



雷鳥荘の前から別山方面を望みます。雷鳥坂を登って剱岳に向かったことを思い出します。



剣御前小舎が見えます。ここまで登れば、大迫力で剱岳が目の前に迫って来ます。ただし2時間の激坂です。



雪渓でスキーを楽しむ人たちがいます。実は私も学生時代に、ここでスキーをしたことがあります。その時も雷鳥荘に泊まったのでしょうか(?)46年前のことなので、記憶がありません。



この日の雷鳥荘は満員御礼のようでした。韓国からの登山者の団体も多くいたのですが、中学校の修学旅行生まで泊まっていたのです。稜線を歩いているのが修学旅行生のようです。しかし、修学旅行で立山登山とは時代の変化を感じます。(私が知らなかっただけかもしれませんが。)お寺に行くよりは、想い出に残ることでしょう。



夕食のあとは、夕焼け劇場の始まりです。次回につづきます。

※訪問日 7月22日