はりさんの旅日記

気分は芭蕉か司馬遼太郎。時々、宮本常一。まあぼちぼちいこか。
     

坂本の町をぶらり(ケーブルやら蕎麦やら)

2017-05-31 19:10:10 | 知らない街をぶらり
5月29日に滋賀県坂本を訪れた旅日記です。
「穴太衆積み」を楽しみながら、日吉大社へと続く参道を上ってきました。石垣の向こうに琵琶湖が顔を見せてくれました。


しばらく進むとケーブル坂本駅があります。このケーブルカーは、日本で一番長いそうです。乗りたかったのですが、出てしまったところでした。(30分ごとにあります。)


ケーブルに乗るのは次回にして、駅舎を見学です。この駅舎は、大正末期に建築されたもので、国の登録有形文化財に登録されています。待合室もレトロでした。


ケーブル駅から少し下がったところに「慈限堂」があります。


「滋賀院門跡」です。石垣の上に白壁が立派です。滋賀院は延暦寺の本坊で、江戸時代末まで天台座主の居所だったそうです。


お腹も空いてきたので、再び里坊の中を歩いて蕎麦屋さんをめざします。しかし、誰も歩いていません。


素晴らしい「穴太衆積み」の石垣です。


今回、実際に歩いてみて、「石積みの町」というのを実感しました。


比叡山の台所を預かる町として栄えた町、しかし、信長の焼き討ちという悲しい歴史もありました。この石垣は、そんな歴史を見てきたのでしょうか。


石積みの参道を下って行きます。


やって来たのは、「鶴喜そば」という蕎麦屋さんです。この蕎麦屋さん、司馬遼太郎の『街道をゆく16叡山の諸道』にも登場します。司馬さんは、結局ここの蕎麦は食べられなくて、隣の「日吉そば」を食べたのですが。「鶴喜そば」は、300年の歴史があるそうです。


美味しいお蕎麦でした。


もう少し下がると、京阪電車の坂本駅があります。お洒落な駅舎でした。


ちょうど電車が入線してきました。坂本駅の二つ向こうには穴太駅があります。「穴太衆」の本拠地です。ちなみに穴太は、住居表示では「あのう」と表記しますが、駅名は「あのお」だそうです。(takayanさんに教えてもらいました。)


平日ということもありましたが、京都のように観光客であふれていることもなく、静かに町を歩くことができました。

※今夜から尾瀬へ向けて出発しようと思っていましたが、天気は、私が行くのを待っていてくれたかのように雨に向かっています。相変わらずの雨男です。とりあえず、明日の夜は、老神温泉を予約しているので、明日の早朝に出発して天気を見ながら動くことにします。天候次第では、周辺観光になるかもしれません。ブログは、休まずに予約しておきました。

坂本「石積みの門前町」をぶらり

2017-05-30 19:50:11 | 知らない街をぶらり
今回は、「穴太衆(あのおしゅう)積み」で有名な滋賀県坂本をぶらりとしました。


まるでお城の石垣のように見えますが、里坊というお寺です。


日吉大社参道に並ぶ里坊地帯には、美しい石積みが続きます。


この横には大きな道路があり、よく車で通っていたのですが気が付かなかったです。


門前町が形成されたのは、いつの頃かは知りませんが、かなり古い歴史を感じます。


戦国時代、織田信長は比叡山を焼き討ちにします。比叡山焼討ちの主戦場は、坂本だったと言われています。この辺りも炎に包まれたのでしょう。


反対側も石畳と石垣が続いていました。


突き当たりに日吉大社の鳥居があります。以前に訪れたので、今回はパスします。


鳥居の隣にある「早尾神社」です。


この横の坂道を登っていけば、延暦寺に至ります。


「穴太衆積み」の特色は、「加工しない自然のままの石面を巧みに用いて石積みの面を構成し自然の美しさを保っている」ことらしいです。


もう少し坂本の町をぶらりします。

<つづきます>

※訪問日 5月29日

六甲高山植物園に行ってきました(その3)

2017-05-29 20:32:11 | 花めぐり
六甲高山植物園も、今回が最終回です。そんなに広くはない植物園なんですが、けっこうたくさんの花が咲いていました。
シロヤシオは、残念ながら見頃が終わっていました。


これは、ベニドウザンです。


ムラサキツリガネソウです。


ホオノキです。これでは、植物図鑑みたいなので、ちょっと脱線しましょう。飛騨地方に旅行すると、旅館でよく出される朴葉味噌がありますが、この葉っぱにのせて調理しているんですね。お酒が進むので要注意です。


これは、エビネです。


ヒメサユリです。


オオヤマオダマキです。いきなり植物博士になった気分ですが、これも名札のおかげです。


ミヤマクワガタというので、家で調べたらクワガタ虫が出てきたのでびっくりしました。


ヒメシャガにスポットライトが当たっていました。


最後は、リクニス・フロスククリです。絶対に覚えられない名前です。


六甲山は思い出の多い山です。親父が山好きで、よく連れて行ってもらいました。一番よく覚えているのが、芦屋から有馬まで歩いたことでしょう。今では、普通に歩いていますが、小学校低学年だった私にとっては、長い道のりでした。でも、最後の有馬で赤い湯に浸かったことは、今でもよく覚えています。

※訪問日 5月26日 カメラはFUJIFILM X-T1 レンズはXF18-135mm

六甲高山植物園に行ってきました(その2)

2017-05-28 11:25:25 | 花めぐり
六甲高山植物園は、ほぼ山頂付近の標高865mに位置します。北海道南部に担当する冷涼な気候だそうです。
歩いても登れるのですが、車で行けるのも六甲山の嬉しいところです。今回は、もちろん車で行きました。
九輪草が見頃を迎えていました。


九輪草の群落をはじめて見たのが、ここ六甲高山植物園です。ちょうど1年前のことです。


時間はお昼で、真上から太陽が照りつけていました。


湿生植物区なので木道がつけられています。水辺なので玉ボケを楽しみたくなりました。


六甲山とは言え、暑いくらいです。


ピンクが多かったのですが、白い九輪草もありました。


エンコウソウも一緒に咲いていました。


昨日も紹介した、takayanさんの「気ままに撮り歩き」の九輪草とエンコウソウの写真は素晴らしいですよ。


九輪草はこれくらいにして、ブナの木を見上げてみましょう。緑がきれいでした。


これはブナの葉でしたか?


六甲山は、高校生の頃によく登りました。ちょうど山の雑誌『山と渓谷』に「孤高の人」が連載されていて、加藤文太郎を知った頃です。岳人なら知らぬ人もいない加藤文太郎ですが、六甲山全山縦走も有名な話です。(ですね、錫杖さん。)

※訪問日 5月26日

六甲高山植物園に行ってきました(その1)

2017-05-26 22:08:50 | 花めぐり
六甲高山植物園に行ってきました。昨日の夕方のNHKニュースで、九輪草が見頃だと放送されたので、混雑を心配したのですが、意外と空いていたのでよかったです。
九輪草も楽しみでしたが、ここではニッコウキスゲも楽しみです。ところが、ニッコウキスゲは咲き始めということでした。


ニッコウキスゲニッコウキスゲの群落は素晴らしいですね。


池にはヒオウギアヤメが咲いていました。(植物の名前は、名札があるので助かりました。)


もうひとつの楽しみが高山植物です。アルプスでしか見られないような高山植物が楽しめます。これは、ご存知コマクサです。


アルプスを登山していてコマクサに出会うと、疲れも吹き飛びますね。


こちらはウスユキソウです。


日本のエーデルワイスですね。


チングルマは綿毛になっていました。


ハクサンハタザオです。こんな可憐な花も好きですね。


今日の六甲山は暑かったです。スプリンクラーの水が涼しそうでした。


今日から何回に分けて、六甲高山植物園のお花を紹介します。
※私の愛読しているブログ「気ままに撮り歩き」のtakayanさんも、なんと六甲高山植物園の写真をアップされています。腕がちがいすぎるので、ちょっと恥ずかしいです。