たけやぶやけた

シーズンを迎えるにあたりテンヤの補充が必要になって来た。

今年はすでに２つを無くしている。

そのうちの一つは過去にタコを100杯以上かけた「優れ物」だった。

針の曲がり具合、錘とのバランス、どれをとっても最高の傑作。

幸い、図面は頭の中にある。


と言う訳で、材料の竹を切りに近くの竹藪へ…。

ここの地主さんはよく知っている人だが、今日は夜遅かったので無断で入れて頂いた。


暗闇の中、めぼしい竹を探す。

テンヤにするには肉厚の竹が良い、適当なのを見つけてギコギコ切っていると、

突然近くで「ガサガサガサッ」と音がした。

もう、ちびりそうなくらいビビったのは言うまでもない。

いまだに何だったかは不明。


怖くなったので「早く帰ろう」と急いでいると、皆さんの期待通り「大転倒」

笹の葉にすべり、しこたまお尻をうちつけた。

家に戻り、明るいところで見ると泥だらけ、嫁さんは不思議がっていたが、仕事で汚れたと思っているようだ。



たかがタコテンヤと侮ることなかれ、結構苦労しているのだ。

買えば安く済むかもしれないが、それは嫌。


そこいらのテンヤと一緒にして貰っては困るのだ。

こだわって自作すれば釣れた時の喜びが倍増する。


単なる自己満足なのだ…。