20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
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お年玉つき年賀はがき

2009年01月27日 | Weblog
 喪中でしたが、その母が高齢で天寿をまっとうしたということもあり、皆さまからお年賀状をいただきました。 
 例年と比べれば、わずかな枚数ではありましたが。
 せっかくだからと当選番号を調べたら、それでも切手シートが一枚だけ当たっていました。 
 
 ずいぶん昔のこと。
 加藤の母がまだ若かったころのことです。
「毎年、500枚くらいいただくお年賀状が、一枚も当たっていない年が一回だけあったのね。その年は悪いことばっかり起きて・・・」
と、母が臨場感をこめて話していたことがありました。
 それ以来、そのときの母のことばが呪文のように脳裏にはりついていて、私は毎年、必死に当選番号を調べるはめに・・・。
 そしてたとえ一枚でも(それが切手シートであっても)当たっていると安堵で胸をなで下ろすのです。
 
 今年は、喪中だったからと自分に言い訳をしながらも、一枚でも当たっていたことに、どこかほっとした思いがしていました。
 なにげない瞬間に母がつぶやいたことばだというのに、まるで呪縛に捕らわれるかのように引きずっていて、いまだ脳裏から離れずにいます。
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