20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
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秋霖

2017年10月13日 | Weblog

        

 昨日の公園での光景です。

 亀たちが、思い思いに石に登り、甲羅干し。

 大きい石には二匹乗っていて、小さな石には一匹。

 みんな首を伸ばしているのは、亀たち、井戸端会議の最中?

 

 今日から秋の長雨だそうです。

 長雨というと、うんざりした気分になります。

 でも、この秋の長雨。

 別名があります。

「秋霖」

 冬の長雨は、「山茶花梅雨」

 春の長雨は、「菜種梅雨」

 

 ちなみに、雨だけの言い方でしたら、

 春には「春時雨」「花時雨」

 梅雨には「卯の花くたし」「五月雨」

 夏には「青葉雨」「翠雨」・・・。

 日本語って、なんて豊かなんでしょう。

 風景や色まで浮かんで来ます。

 

 「秋霖」

 この言葉を身にまとうだけで、長雨の別の表情があらわれてくるような気がします。

 空から静かに落ちてくる糸のような雨。

 

 現実には、どしゃ降りだったりするわけですが、想像力で、その辺りは跳ね返しちゃいましょう(笑)。

 秋霖を過ぎると、季節は晩秋へと向かっていきます。

コメント
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